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私の仕事日記

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教師3年目になりました。 仕事について書きますー
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記事一覧

学校が嫌いな子の居場所を作りたい②

学校が嫌いな子の居場所を作りたい②

もくもく学級では、私の他にもう1人の非常勤講師の方と、隣の部屋には学校カウンセラーの方がついていた。

生徒については、個人情報的にあまり詳しくは書けないが、家庭環境が複雑でメンタルが不安定な子、人前でしゃべることが苦手な子、なぜかはうまく説明できないけど、なんとなく教室入りたくなくて来ている子もいた。
幸い(?)イジメが原因で来てる子はいなかった。

彼、彼女らの目標は、学級に戻ること。学級担任

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学校が嫌いな子の居場所を作りたい①

学校が嫌いな子の居場所を作りたい①

大学4年生の頃、母校の中学校で、教員になるための勉強としてボランティアで行っていた。

学校には通常級、特別支援学級、通級指導教室、そしてもう一部屋、教室になかなか入れない子たちの居場所としての教室(とりあえずここでは「もくもく学級」と呼びたいと思う)があった。
私の他に男子学生1人もボランティアで来ていた。彼は主に通常級の授業の補助に入り、私は卒業後は特別支援学級で働きたいという希望があったため

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体調が悪くなった日のこと

体調が悪くなった日のこと

受け持っている部活の大事な大会の前日、急に寒気に襲われ、家に帰って熱を計ると37.8度…。
喉が痛く、身体は痛いし寒いし(暖かい日なのに)、首や頭も痛いし、ぼーっとするし、かなり辛い状況。

なんでもない日なら次の日休むところだが、明日は大事な大会(そして人不足)。
そして何より、大会1週間前に風邪をひいて練習を休んだ生徒に「大事な時に休むなんて、体調管理がなってないな」なんて思って接していた手前

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根性論はもうやめよ

根性論はもうやめよ

学校にある皆勤賞に代表されるように、日本には休まないことが美徳だなんて風潮があるよね。

私はもうそういう、辛くても踏ん張れ!みたいな考え方に疲れてしまった。

自分にそういうのを課すのはいいんだけど、学校というところで働いている以上、自分の生徒たちにそういう事を言わなきゃいけないのが嫌なんだよなぁ。

辛い時はどんどん休も!っていう自分の考えと、実際の生徒への言動が矛盾して、心が折れそうだ。

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不登校に憧れる

不登校に憧れる

小中高時代、私は不登校とは程遠い生活をする生徒だった。

だからといって、学校は好きではなかった。休みの日の方が断然好きで、一人で過ごしたり、好きな友達、落ち着く人といる時間が大好きなのは今も変わらない。

不登校の子にも、原因はいろいろあるんだろうけど、悩みもいろいろあるんだろうけど、、

私も不登校になってみたかったと、今思う。

私は多分、人と関わるのに、他の人よりエネルギーを使ってしまう人

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安心して努力できること

安心して努力できること

最近、仕事がめちゃくちゃ楽しい。
毎朝、「今日は休みたい」と本気で悩み、でもだいたい行くという選択をしてた去年とは全く違う。

去年と学校は変わっていないが、一緒に働くメンバーがガラッと変わった。

私が困っていると助けてくれる。経験が少ないから、親切にいろいろ教えてくれる。たわいない話で一緒に笑える。生徒の話が気軽にできる。なにかと励ましてくれる。

今考えれば当たり前じゃないかと思うけど、でも

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なんで気づいてくれないの?

なんで気づいてくれないの?

「あの人は全然わかってくれない」とか、「全然気が利かない」とか言う人いるけど、
そういう「なんで気づいてくれないの?」系の発言をする人って、だいたい伝える努力を怠ってる気がするな…。
愚痴を言いたくなるのはわかるけど、わかるけど〜!
しっかり伝えてから、だよなと思った今日。

とっても反面教師な話なので、私も気をつけなきゃ。

大学の先生から言われたこと

大学の先生から言われたこと

・自分の身体や心を壊すために仕事をしているわけではない。何の為にこの仕事に就いたのかを忘れてはいけない。

・不安なことや心配なことがあったら、それを潰すための努力は怠らない方がいい。「そんなことしなくてもよかったなー」って後から思うんだとしたら、大丈夫だったってことなんだから。

・理想が通じない時、間違っているのは自分じゃなくて世間。

・人って、歳をとればとるほど、他人を許せなくなるのかなぁ

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慣れるということと忘れるということ

慣れるということと忘れるということ

半年前くらいに、知り合いの男性と食事に行ったことがあった。

彼は教員ではないし、教育とは全く関係のない仕事をしていた。でも、私が仕事を始めてまだ半年ということもあって、「仕事どう?」と、最近の悩みを聞いてくれた。

その頃私は、生徒に感情移入してしまうあまりに、彼らが落ち込んでると私も落ち込むし、彼らがイライラしてると私もイライラしてしまうことに悩んでいた。

そのことを話すと、彼は「そのこと、

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切ない思いも別れの涙も

切ない思いも別れの涙も

この仕事をやっていてよかったなと思う時は、生徒たちのいい合唱を聴けた時。最近は卒業式練習で、毎日生徒たちの想いのこもった合唱が聴けていた。

「生きる喜びも生きる悲しみも、全て胸に抱きしめて」

自分が先生として初めて送り出す生徒がこんな歌詞を歌っていると思うと、予行練習とはいえ泣いてしまう…

卒業おめでとう。
これからも周りに沢山支えてもらいながら、社会に役立つ人になっていってね。
いつまでも

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無理にでも意味づけしないと立ってられない時もあった

無理にでも意味づけしないと立ってられない時もあった

昨日は3年生の部活最終日だった。
部長からのスピーチは「努力は裏切らない」という内容のもの。それを受けて、先輩の先生が「努力は100%の力でやらなければ意味がない。」というお話をしていた。この部活の生徒たちは、今までに絶対1回以上は100%を超える努力をしてきたはず。その経験があれば絶対社会で役立つ人になれる。という話だった。

私は高校生3年の受験生の頃、勉強に熱中するあまり病気になり、

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言葉は自分の中から出す

言葉は自分の中から出す

同じ言葉を発しても、あの人とあの人では人に与える影響が全く違うってことがある。

「継続は力なり」って言葉も、そりゃ意味はわかるけど、ちゃんと何かを継続してしてる人と、言葉だけペラっと引用して語る人じゃ、人に与える意味合いが変わるように思う。

説得力っていうんだろうか。前者が言うと、継続することはいいことに思えるけど、後者が言うと、継続の意味合いも薄っぺらくなる気がする。

何かを人に話す時、

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応援したくなる大好きな人たち

応援したくなる大好きな人たち

純粋にそのスポーツが好きで、自分を高めるトレーニングや練習を日々怠らない人。というか、怠るということを知らない人。そしてなによりも可愛いキュルンとした顔。人懐っこい性格の持ち主。

生徒にとってベストな練習メニューや計画を作り、生徒にとってわかりやすい教え方を考えて日々実践する人。自分の持ってる能力を過信せず、日々自分を磨いていける人。
そして、人への感謝を忘れない人。

上は生徒、下は一緒に働い

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実生活に役立つものって?

私は特別支援学校の高等部で教員をしています。生徒たちは軽度の知的障害で、卒業後は大体みんな就職していきます。

生徒たちは、ちょっと接するだけだと普通(ちょっとコミ症かな、ちょっと天然かなくらい)だけど、勉強はやっぱり普通校の子と比べるとできないできない…(他にもいろいろと特性はありますが、今回は触れません。)

こちら教員も、教科で教えるべき内容を精選していくんですが、この精選の基準が"実生活に

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