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異端児はやっぱり魅力的。

著者 又吉直樹。芥川賞受賞。ベストセラー。
『火花』

すごく、まっすぐで情熱的で異端な先輩芸人 神谷さん。だから、お笑いのこと以外の事が不器用すぎて切ないんですね。
その不器用で切ない部分をすべて汲む感受性が強い後輩芸人の徳永君もまた、神谷さんの事を師と仰ぎ大好きでお笑いに一生懸命なんですね。
会話と会話の間に呟く一言や、もどかしい心の声。
お互いの葛藤が繊細に描かれていて、トコトン人間くさくてイイ。
そういう、心情や苦悩が垣間見れて、どうにも切なく、会話レベルが関西人らしく愉快でした。

最後のスパークスの漫才は、もう、観客席にいるような、泣き笑いに入り込んでしまいましたね。
ベタなヒューマンドラマを見てるような、なんとも暖かいお話でしたよ。


ただ、最後の最後が、どうしても理解し難く
何かなぁ~、、と思ってたんですけど、日がたつ事に、あ~、、あれが神谷さんなんだなぁ。。。と、妙に腑に落ち出しました。


『ボックス』の時もアホと”天才紙一重”話出ましたけど、まさしく同じ。
やっぱり、惹かれるんですよね。
憧れてるわけではないのに、なんか、ずっと、その後が気になる人。で、何か期待してしまう人。

映画も良かったし。

ヨカッタ。ヨカッタ。
  
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