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【役員インタビュー】組織の成長へと導く役員たちのオンオフの切り替えとは?

現在「総合マーケティング支援企業」への変革を目指し、新規事業を立ち上げながらチャレンジを続けているマクロミル。マクロミルの経営陣たちは、日々どのようなことを考え時代の変化に適応し組織の成長へと導いているのでしょうか。また、仕事とプライベートのメリハリとしてどのようにリフレッシュし、オンとオフを切り替えているのでしょうか。

2022年4月に執行役グローバルCFOに就任した橋元伸太郎さん、同年7月より執行役員に就任した安部太一朗さん、恒藤優さんの3名に、社内広報の岩原がインタビューをしてその素顔に迫りました!


経営に携わるためには何をすべきか?インタビューからヒントを探る

―就任の経緯を教えてください。

橋元:代表執行役社長グローバルCEOの佐々木徹さんからお話をいただいたのがきっかけです。当時はCFOが不在だったため、私自身、新しいCFOを経営陣と一緒に探している中で急遽お声掛けいただき、正直驚きました。ただ、期待されている役割は理解でき、自分の成長にもつながるだろうと思い、お引き受けしました。事業部門とコーポレート部門とをつなげるという意味では、今までの経験が確実に活かせると思いました。個人としての利害関係を気にせず、常に会社にとって何がベストかを考えて、経営陣に意見を伝え続けたことが評価いただけた理由かなと思います。

安部:営業部門の部長になったタイミングで、当時の上司から「執行役員を目指しなさい」とお言葉をいただき、そのために今後何をすべきか議論する機会が多かったんです。助言いただいたことを愚直にやり続け、仲間と試行錯誤してきた成果を認めていただけたのかなと思っています。また、今まで上司の方々に恵まれてきたことも執行役員になれた理由だと思っています。かつて上司から「具体性と一貫性を持った事業運営をすることが大事」と教えていただき、大きな学びになりました。今でもそれを継続して実践しています。

恒藤:株式会社H.M.マーケティングリサーチ(以下、HMM)においては、当時の上司と経営戦略を議論する中で「HMMの社長と、マクロミルの執行役員に推薦したい」という話をいただきました。HMMの発展に全力を尽くす覚悟はもちろんありましたが、まさか社長になるとは想定していなかったので、驚きましたね。でも、会社の成長のために私自身を必要だと感じていただけたことが非常にありがたかったですし、組織やメンバーのために自分が貢献できそうな領域がある。会社や社員にとってプラスになる選択だと思えたので、昇格審査を受けることを決意しました。

これまでも仕事にやりがいを感じていましたが、マクロミルの執行役員になってから、かつてないほどに楽しさを感じています。自分が頑張れば頑張るほど会社がより良くなり、皆さんにも活躍してもらえるし、さらに自分のトレーニングにもなっている。こんなに恵まれたポジションはないと思います。

執行役 グローバルCFO 橋元伸太郎(はしもと・しんたろう)

―現在の業務内容を教えてください。

橋元:管掌範囲は、経営管理室、財務経理本部、IR室、内部監査室の4部門です。アライアンスやM&A関連で外部とのやり取りを行うこともあります。相対値と絶対値の両面でマクロミルの価値をいかに高められるかが私の役割だと考えています。相対値の価値を高めるには、市場や環境の変化をきちんと把握し、今後の施策をステークホルダーへ明確に発信していく必要があります。絶対値的な価値の部分では、業界全体に大きな変化がある時期なので、事業基盤をさらに強化していく必要があると考えています。

そのためには、正しいデータに基づいた意思決定をより速く行うことが大事で、管理会計を今期から取り入れ、費用や利益の見える化を行っています。マクロミルグループ全体の成長を考えて、グループ会社との連携や管理強化に取り組んでいる最中です。また、今までは「課題解決のために組織をどう動かしていけば良いか」を考えることが多かったですが、最近は「皆が活躍できる環境を整えるためにはどうしたら良いか」をより考えるようになりました。正しい意思決定のために、メンバーとの会話も積極的に行うようにしています。

安部:今は、アカウントマネジメント部とセールスディベロップメント部という部門で「日用消費財領域以外の営業機能すべて」を担当しています。管掌部門の一部は製販一体の組織で、営業以外にリサーチャーや運用の機能も含まれています。220名程のメンバーがいるため、全員とコミュニケーションを取るのは、物理的にどうしても難しい分、各部・ユニットの責任者と毎週1on1をしたり、売上の確認をこまめに行ったりして、組織運営上の要所をしっかり押さえるようにしています。

人生の多くの時間を仕事に費やすことになるので、楽しい方が絶対に良い。なので、メンバーとのコミュニケーションや、私自身がきちんと自己開示をすることも大切にしています。話しやすい環境・関係性作りを今後も意識していきたいですね。

恒藤:HMMの大きなテーマが3つあり、1つ目は「既存事業の再構築」です。事業環境が変化する中で、リサーチビジネスの基盤自体を見直す必要があり、構造的な課題に取り組んでいます。
2つ目は「新規事業の立ち上げ」です。現在はコンサルティング事業の展開を進めている最中で、他にも考案中の事業やサービスがあり準備を進めています。
そして3つ目が「中期経営計画の策定」です。事業・人材戦略はもちろん、会社の存在意義を見つめ直し、成し遂げたい未来の姿に向けた財務計画まで落とし込む必要があります。

会社の働きがいのためには、従業員満足度調査等で社員からいただくフィードバックを非常に重視しています。また、全管理職を対象としたグループ別のセッションを四半期ごとに実施するなど、マネジャーとの対話も大事にしています。そこで出た意見は経営陣に共有し、チームで議論する。そのような経営の土台が整ってきたと感じています。

執行役員 安部太一朗(あべ・たいいちろう)

夢中になる趣味とは?プライベートを掘り下げ!

―仕事とプライベートの切り替えとして、皆さんがプライベートをどのように過ごしているか、お伺いさせてください。

橋元:もし一日趣味に没頭できるとしたら、登山に行った後に温泉に行く、もしくはひたすら走って、筋トレをした後に銭湯に行きますかね。登山やキャンプは、コロナ禍でハマりました。外食ができない、旅行にも行けない……といった状況の中で、YouTubeでソロキャンプの動画が多く上がっていて。私は料理をするのが苦手なのですが、動画を見ると皆、キャンプ料理を楽しそうに作っていて、「自分も料理ができるようになるかもしれない!」と思ってキャンプを始めました。

安部:5~6年前まではジャケットを集めることが趣味だったので、クローゼットには数え切れないほどのジャケットがあります。これは私のこだわりですが、気持ちを切り替えるためにも出社する時は必ずジャケットを着るようにしているんです。ジャケットを着ずに会社に行ったことはないと思いますね。

恒藤:料理に関しては私よりも好きな人はいないんじゃないかと思うほど好きです!料理を作る、食べる、学ぶ、習う、全部好きなので、丸一日料理に没頭するのも良いかもしれません。料理がオンとオフの良い切り替えにもなっています。週末のルーティーンでもありますが、休日は八百屋や精肉店へ行き、その場で気になった食材を買います。そしてその美味しさを最大限に引き出すなら、どのようなメニューがベストかを考えて、料理に没頭するのが、私の完全にオフな状態だと思います(笑)。

執行役員 恒藤優(つねとう・まさる)

―最後に、今後の目標を教えてください。

橋元:仕事とプライベートの両面で「今日より明日の方が成長している状態」でありたいです。また、自分だけでなく一緒に仕事をする方たち全員の成長につながる環境を作りたいと思っています。マクロミルの売上が伸びれば、それだけ必要な人材が増え、キャリアアップできるポジションが広がる。さらに世の中へ価値提供できる幅も広がる。より良い会社を作っていくために社員の皆さんの声も大事にしたく、今後も積極的なコミュニケーションを取っていきたいと思います!

安部:皆にとって「良い組織」が何かを引き続き考えていきたいですし、実現していきたいです。皆にとって誇りを持てる会社であって欲しいと心から思いますし、そのような環境を作っていきたいです。今は会社の転換期だと感じていますが、皆が変化を恐れず、さまざまなことにチャレンジできる環境を作っていきたいですね。
また、感謝の気持ちが溢れる組織であって欲しいという想いから、案件で誰かに助けてもらった時に感謝をすぐに伝えられる仕組みを導入しました。これからも社内で「ありがとう」の総量を増やしていきたいです。
プライベートでは人生において重要な存在である仲間と、楽しく過ごせる時間が長く続けば良いなと思います。

恒藤:仕事の面では、マクロミルグループを「お客様のマーケティング課題を解決する真のパートナー企業」にしていきたいです。お客様は、リサーチを手段として、事業へ伴走するパートナーを求めており、会社としても成長しながら、社員の皆さんにデータ人材、マーケティング人材としての経験を積める環境を提供していきたいです。マクロミルグループ全体で探索や挑戦を続け、会社のポテンシャルを最大限に引き出したいですね。
プライベート面では、将来ベーカリービストロのお店を開く夢があります。そのために今は、ワインや料理の勉強という大義のもとグルメ活動を謳歌しています!

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執行役 グローバルCFO 橋元伸太郎(はしもと・しんたろう)
米国ダートマス大学 経営学修士課程修了。2000年にアンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。日米にてさまざまな業界・領域におけるグローバルプロジェクトに従事。2011年に株式会社ディー・エヌ・エー入社。グローバルオペレーション、IT戦略、経営戦略、M&A、アライアンス等の経験を持つ。2019年9月にマクロミルへ入社。2020年7月より執行役員・経営戦略室長に就任。2022年4月より、グローバルCFOに就任。

執行役員 安部太一朗(あべ・たいいちろう)
2008年、マクロミルに新卒入社。外資コンサルティングファーム、シンクタンク、外資系調査会社の営業担当としてあらゆるマーケティングフェーズでのリサーチを経験。その後、品川本社から関西支店に異動し、日用品メーカー、通信会社、TV局などさまざまな業界を担当。2014年にデジタルマーケティング事業部へ異動後、マネジャーに昇格。2018年より、営業部長として第一営業部、アカウントマネジメント部を管掌。2022年7月、執行役員に就任。

執行役員 恒藤優(つねとう・まさる)
2012年、マクロミルに新卒入社。営業として関西支店に配属後、大手メーカーを中心に事業会社を担当。2013年に品川本社へ異動し、主に広告会社を担当。営業部門にて2016年にマネジャー、2018年には部長に昇格。2019年にH.M.マーケティングリサーチへ執行役員として出向。統合初期の事業責任者や経営戦略室長を歴任し、事業戦略および中期経営計画の策定、新規事業開発やアライアンスに関わる。2022年7月よりマクロミル執行役員兼HMM代表取締役社長に就任。

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■社内報「ミルコミ」について

「マクロミルの“リアル”を伝える」がコンセプトの社内報。社外公開もしており、Webマガジン版で全コンテンツをご覧いただけます。
※本記事は、社内報「ミルコミ」Vol.170(P.36~41)から掲載しています。
<受賞歴>
社内報アワード2022にてグランプリ受賞
2019年度 経団連推薦社内報審査 新設の「審査委員特別賞」を初受賞
など

この記事の執筆者:

誌面デザイン、写真撮影:マクロミル 経営戦略室 田代正和