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連載スタート!今さら聞けない、でも大事。基本をおさえた「グラフ作成術」

マクロミルの「データを可視化する専門チーム」が、グラフ作成術や時短術、可視化の際に注意したい落とし穴、といったナレッジを発信する連載企画をスタートしました!
グラフを用いて何かしらの数字を可視化し、人に伝えたいといったシーンはわりと多くあるのではないでしょうか。様々な業種、職種の調査データや営業売上金額、学生さんの論文アンケートなど、幅広いシーンで活用できる方法です。どなたでもお読みいただけるよう、できるだけわかりやすくかみ砕いてご紹介していきたいと思います。

データを可視化する専門チームの仕事

こんにちは!私は、今回の記事を担当する前田です。2013年にマクロミルに入社して以来、「データを可視化する」仕事を専門としています。大学・大学院時代は火山学を専攻していたため、岩石や火山灰等のデータを地層ごとに縦棒グラフや横帯グラフにして論文を書くなど、学生時代からデータを可視化することが多くありました。

このように、数字をグラフなどで可視化するシーンは多くあるかと思います。マーケティングリサーチの場合は、例えば、アンケート結果のスコアをグラフ化します。

大きな流れとしては、クライアントのマーケティング課題をベースに、調査票設計、Webアンケート画面作成、アンケート結果の集計、グラフ作成、集計データの分析・レポーティング、など様々な工程を経て、クライアントの元へデータ(消費者の声)が納品されます。

私たち『ヴィジュアライゼーショングループ』は、その工程の中でもデータを可視化する専門部隊で、グラフ作成などを通じて、数字の文字列を視覚的なデザインにしてクライアントに提供しています。マクロミルの年間3万件を超えるネットリサーチ案件の中で、年間およそ10万個のグラフを、15名ほどのメンバーで作成しています(2021年実績)。多いときで1日に100個以上、かくいう私も、2日で約1,200個のグラフを作成したことがありました(笑)。

このような膨大なグラフは、システムで自動作成される機会も増えてきました。一方で、年々、マーケティング課題が多様化、複雑化する中で、案件ごとにわかりやすい見せ方を考え、判断するのは、やはり『人』である必要があります

普段、あまり表立つことは少ない私たちですが、今回、日々膨大かつ複雑なデータを可視化する業務から得た知識やスキル・ナレッジを記事化し、読んでくださっている皆さんの資料作成などのお役に立てればと思い、noteの連載企画をスタートしました。

データの可視化はなぜ必要か?

ところで、そもそもなぜデータ分析に、グラフなどでの可視化が必要なのでしょうか。下記の画像をご覧ください。

2つだけだと簡単ですね。数が大きいのは「94」です。
次はいかがでしょうか?

個数が多いと、少し難易度が上がりますよね。
では、同じ数字の羅列をグラフ化してみましょう。

1番大きな数字が「98」であることが視覚的にすぐわかります。同時に、棒グラフの高さから、「98」が他の数字よりも飛び抜けて大きいことも読み取ることができます。このように、グラフなどでのデータの可視化は、数値を視覚的に読み取ることができる方法として有効な方法です

実際のマーケティングリサーチのデータは、数字がもっと膨大です。
仮のデータで、リサーチ後の集計工程からグラフ(レポート)作成の工程イメージをご紹介します。

このように、集計後のデータを、適したグラフなどを用いて可視化します。さらにデータから読み解いた消費者インサイト(消費者意識)の重要ポイントを、デザインで伝えるなど、クライアントによるデータの解釈を視覚的にサポートします。

当連載企画で伝えていきたいこと

マクロミルは数字を扱い分析することが多いため、グラフ作成などデータを可視化する作業は必要不可欠であり、工夫が求められます。

ヴィジュアライゼーショングループはあまり表立つことは少ないチームとお伝えしましたが、クライアントのニーズに寄り添うために、縁の下の力持ちになれるようアウトプットに関わる幅広い業務を担っています。例えば、データから気付きを与えやすいデザイン・見せ方、ミスなく効率よく作業するための自動化ツールの開発や業務フローの整備などです。

当連載では、こんな仕事をする私たちが、会社創業から22年間培ってきたノウハウやナレッジをご紹介していきます。「簡単でわかりやすいグラフ作成方法やポイント」、「グラフ作成の時短術」、「ピクトチャートで可視化する方法」、「グラフを作る際に、注意したい落とし穴」など、いわゆる“秘伝のタレ”を惜しみなく公開します!

皆さんが様々なシーンで役立てていただけるようできるだけわかりやすくかみ砕いてご紹介しますので、ぜひ次回以降もご覧いただければ幸いです。

当連載を担当するヴィジュアライゼーショングループの【左から】桜井朋美(グループ長)、前田美紀、篠宮彩、 児玉貴史。同部は、約15名で年間10万個以上のグラフを作成するデータ可視化の専門チーム。時代の変化に対応した、分かりやすく伝わるグラフレポートづくりを推進。


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