見出し画像

新型コロナ「第8波」への警戒が強まる中、外食や旅行など、コロナ以前の「外出型消費」に戻る(マクロミル調べ)

世界的な物価高や景気減速への警戒感が強まっており、国内では新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行も懸念されています。このような中、消費者はどのようなマインドで日々の生活を送っているのでしょうか。週次での定点観測調査データ「Macromill Weekly Index」から読み解きました。ぜひ最後までご覧ください


年末年始消費に向け、消費マインドや消費額が例年通り上昇。昨年比では微減。

11月に入り、消費マインド(今後1カ月の消費量予想)【図1】や、実際の消費金額が上昇しました。これらの指標は、消費のピークとなる年末年始が近づくことで上昇するという毎年の傾向があり、今年も同じ傾向ではありますが、昨年と比較するとやや下回って推移しています。

【図1】Macromill Weekly Index「今後1カ月の消費予想」
※今後1カ月の消費量の変化について、以下の点数を付与したときの加重平均値
「大幅に増える(100)、やや増える(75)、変わらない(50)、やや減る(25)、大幅に減る(0)」

新型コロナ「第8波へ」の警戒が強まる中、外食や旅行などコロナ以前の「外出型消費」に戻る。

新型コロナ「第8波」は、インフルエンザとの同時流行が懸念されています。また、新型コロナの日本国内の新規感染者数は、昨年11月が4,375人に対し、今年11月は24万人を超えており(※1)、すでに第8波が始まっているという見方もあります。
このように、昨年よりも感染者数は大幅に増加していますが、「家族との外食」や「飲み会」、「国内旅行」に出費した人の割合が昨年から大幅に減少するといった傾向は見られませんでした。【図2】
多くの消費者は、巣ごもり消費に偏重せず、新型コロナウイルス感染拡大以前のような外出型消費に戻っていると考えられます。

【図2】Macromill Weekly Index「過去1週間に購入した品目」
(「家族との外食」「食事会・飲み会」「国内旅行」を抜粋)

年末年始商戦がまもなく本格化します。毎週水曜に調査を実施、同週金曜に公開しています。最新データで動向をウォッチされたい方は、ぜひMacromill Weekly Indexにアクセスしてご覧ください。
来月は、年末年始の消費についてご紹介予定です。

(※1)厚生労働省『データからわかる-新型コロナウイルス感染症情報-より』 https://covid19.mhlw.go.jp/

 ■Macromill Weekly Indexとは
日本の生活者の「今」がわかる、定点観測調査データです。2011年から毎週調査を行い、生活者の消費意識・動向、政治関心などの変化を継続的に把握しています。


この記事が参加している募集