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【雑談】感想をシェアしたい本

こんばんは。
色んな方が書かれていますが、もう6月とは…
早すぎますね。休日、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

何回か記事にしているアガサ・クリスティーですが、
彼女の本というと、ポアロやマープルシリーズが有名だと思います。
しかしここは超一流作家。ノン・シリーズ本もめちゃくちゃ面白い。
有名どころだと、「そして誰もいなくなった」でしょうか。

今日ご紹介したい本は、ノン・シリーズ作品の中では、
上記の「そして誰もいなくなった」の次に出版された本、
「春にして君を離れ」です。実はこの本、ペンネームで出版され
四半世紀近く、クリスティーは自分の作品ということを明かさないようにと
周りにも伝えていたそうです。
理由は、ミステリーではない作品なので読者の失望への配慮。

確かにポアロ的なミステリーではないのですが、
個人的には、もし出版された当時でも、クリスティーの名前でも
全然ありだったのではないかと感じるほど読んでよかった本です。

もう一つ、この本の魅力は
「恐らく、感想が読む人によって全然違う」ということです。
多くの本がそうかもしれませんが、この本は初めて
他の方がどう思うのか、シェアしたくなる本でした。

ちなみに、概要含めネタバレはしませんが、
解説をされた作家の栗原薫さんは、哀しい(悲しいではない)、
恐ろしい本、追ってこれに加え勇気をくれる本と表現されています。
でも、栗原さんの旦那さんはこの本からは哀しみも、恐ろしさも感じない。
と仰ったそうです。

個人的な感想としては、栗原さんの哀しみ、恐ろしさ、に加えて
苦しさと、ある種の清々しさも感じた本でした。
感情としてはネガティブな物が出揃ってしまうのですが、
このある意味良い感情のおかげで、読む手が止まりません。
出来すぎたハッピーストリーでは一切なくて、
「生身の人間」「人間の根底」という感じです。

有名だとは思うのですがこの本、読まれた方いらっしゃいますか?
そして何か本をお探しの方にはぜひおすすめです。

この本で読書会したら盛り上がって収集がつかなくなりそうw
今日もお読みいただきありがとうございました!

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