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「クラウドワークス」1ヶ月やってみた。

 「うつ」による休職突入から半年がたちました。7月頭には主治医から寛解の所見をもらったためリワークプログラムに取り組みはじめて、間もなくちょうど2か月になります。

 社会復帰に向けて、果たして自分は働くということができるのかという不安だったり、同じ仕事を今後も続けられるのかしらという不安だったり、なんだかんだ言って気になることが少なからずありました。なので、この1ヶ月、リワークプログラムとは別に空いている時間を使って、実際に「仕事」をしてみました。

 もともと、ライター的な仕事は勤務している会社の業務の中でいくつか受けることがあり、成果物の評判もそこそこよかったので、副業ライターとしての可能性を探ってみようと思い、「クラウドワークス」登録、案件を受注し始めたのが、ちょうど1か月前の8月1日でした。

実際、どれくらい稼げたの?

 私がこの1か月間、クラウドワークスで稼いだ金額が、こちら。

クラウドワークス8月報酬

1ヶ月で3万円ほどの報酬獲得となりました。開始初月としてはまずまず悪くない金額なのかな、と自分では思っています。

 なお、1ヶ月の「プロジェクト」案件の総受注数は17件となり、継続して仕事をしているクライアントは合計で4社となっています。継続獲得の方法としては、基本的にテストライティングや成果物納品の結果をもっての先方からのオファーによるものです。

クラウドワークス8月実績

 ちなみに1日あたりの稼働時間はおよそ2時間ほどで、週2日は全く作業をしない日を設けていたので、1週間あたりの稼働時間は10時間、1ヶ月で40時間ちょっとの稼働となります。

 時給換算すると約800円ほどなので、コンビニでアルバイトをするよりは低い報酬になってしまうのですが、開始から2週間くらいは「タスク」の仕事ばかりで、固定報酬制の「プロジェクト」の案件が全く無かった事を考えるとまずまず健闘、後半2週間については時給換算で1500~1600円ほどの報酬となっており、この1ヶ月である程度の基盤は築けたのではないかなと思います。とはいえ、本職の方は時給換算すれば2000円を超えるので、まだまだではあります。

案件獲得のコツ①:タスクで準備運動

 やはりというか当たり前ではあるのですが、クラウドワークスに登録した初日から固定報酬制の仕事を獲得するのは、まず無理です。

 理由としては、応募してから採用されるまでにはどうしても数日のタイムラグがあること、加えて、好条件の案件は倍率数十倍の競争率になるので、特に実績のないワーカーにはまず白羽の矢が立つことはありません。

 とはいえ、応募をしなければ採用されないので、応募自体は初日からガンガンと行って行きましょう。その間に、準備運動として「タスク」をこなすのです。

 「タスク」の案件は、作業開始ボタンをクリックして、フォームに文章を入れ込んで送信するだけで完了できる簡単な案件が多いです。ざっくり、400~500文字の文章で、報酬は50円前後のものが多いです。文字単価にすると0.1円を切るので、これで生計を立てるのは絶対に不可能ですが、毎日文章を書いて納品するという習慣を身につけるには、もってこいです。

 固定報酬制の「プロジェクト」案件を受注できるようになってからも、作業開始前のウォームアップとして、1~2件こなしてから案件に取り組み、というやり方で、作業のリズムを整え、かつ、少額でも報酬を受け取れるという態勢を作っておくのは悪くないと思います。安いとはいいながら、作業中に飲むコーヒー代くらいにはなりますので。

 また、タスクの中には「○○に関する記事作成に興味がありますか?」というアンケート設問がついてくるものがあります。これについても、しっかりと応えるようにしましょう。私が8月に受注して、現在も継続で案件をもらっているクライアントのうち1件は、このアンケートの結果をもとに先方からオファーをもらってのものとなります。

案件獲得のコツ②:プロフィールを充実させよう

 クラウドワークス登録直後のチュートリアルでも言われることですが、プロフィールページの内容を充実させるのはとても大切です。

 案件を発注するクライアントの立場に立ってみるとよくわかることなのですが、応募をしてくるワーカーは、基本的に「どこの誰だかわからない人」です。まして、WEB上でのやり取りで、必ずしも本名でない≒素性の分からない人に発注をかけるわけですから、採用する人の人となりはしっかりと把握したいもの。いわばプロフィールのページはワーカーの「履歴書」なのです。

 それでは、履歴書であるプロフィールページに書くべきことは何か、これも、「クライアントが何を求めているのか」を考えればおのずと見えてきます。少なくとも「やる気だけは誰にも負けません!」などと言う内容は不要であることはすぐに分かるでしょう。そもそも、定量の尺度をもって他者との比較ができるものではないですし、クライアントが欲しているのは「やる気」ではなく、成果物です。

 となれば、「自分がどういった成果物を作れるのか」が分かるような内容にする必要があることがわかってきますよね。それを書けばいいんです。

 例えばライター業ならば、自分が運営しているブログやnoteのURLを掲載してみましょう。もちろん、それだけでは「とりあえずリンク先を読んで。」というだけの不親切な案内になってしまいますから、自分の得意ジャンルを列挙しつつ、そのジャンルに当該する記事のURLも併せて掲載するような形がなおいいでしょう。

 参考に、私のクラウドワークスのプロフィールページへのリンクを張っておきますので、よろしかったらご覧ください。

 自分にはそんなブログやnoteはない、という方は、作ってください。そして、書いてください。サンプルになる文章がない限り、まず案件は獲得できません。履歴書でいえば、未経験OKでない仕事の応募に職歴なしの履歴書を送るようなものです。それで、採用されるでしょうか。まず採用されないと思います。

案件獲得のコツ③:ポートフォリオが作れればなお良し。

 クラウドワークスのプロフィールページには、「ポートフォリオ・経歴」というタブがあります。ここには、これまでに受注して納品した仕事を掲載することが可能ですが、まず、業務未経験の方には書くものがないはずです。

 なので、開始当初はとりあえず放置でも問題ないですが、自分の名前が出せる記名記事やクレジットが入るデザインの案件を納品、世に出た場合は忘れずにここに記載しましょう。「ポートフォリオがある」という時点でクライアントは「全くの素人ではない」という風に判断してくれるので、案件受注率が間違いなく上がります。

 ポートフォリオづくりの裏ワザとしては、「電子書籍を作って、出版してみる」というのがあります。この方法であれば、原稿や表紙デザインを作成する労力はかかりますが、確実に自分の名前が出た形での成果物を手にすることが可能です。また、その電子書籍が売れたり、サブスクで読まれたりすればそこからも報酬が発生します。

 電子書籍づくりについては、後日また別のnoteで詳しく述べたいと思います。

クラウドワークスは、ちゃんと稼げます。

 現在、コロナウイルス禍によるテレワークの増加や、仕事そのものが無くなってしまっている現状から、フリーランス業の新規参入者はうなぎのぼりとなっており、クライアントから見れば「安く買い叩ける」状況にあるのは、残念ながら間違いありません。いざクラウドワークスやその他のマッチングサービスを利用している人の中で、全く案件が獲れないという人もかなりの数がいるものと思います。

 しかし、そのような状況下にあっても、押さえるべきところを押さえ、クライアントの要望にしっかりと応えられる姿勢を見せることができれば、案件自体は十分に獲得できます。フリーランス業一本でやっていくのはどうしても心許ないですが、クラウドワークス以外にも複数のマッチングサービスに登録して案件を探す、自分が運営するブログを地道に育てる、電子書籍の出版などで収入発生の下地を作るなど、やるべきことをしっかりとやれば、十分に稼ぐことは可能であるということをお伝えしておきたいと思います。

 同時に、専業ライターという働き方は「きわめて過酷」ということもあわせてお伝えしておきますので、それぞれの環境に合わせて、無理のない働き方が構築できることを願っております。


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