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アメリカ式に「ひまわりの種」を食べてみた!

「ひまわりの種」と言ったら…?

突然ですが「ひまわりの種」と聞いて何を連想しますか?私は迷いなく子供の頃に飼っていたハムスターですね。ひまわりの種を口の中に詰め込めるだけ詰め込んだ顔や、大きなひまわりの種を両手でしっかりと抱えて器用に食べる姿、かわいかったなぁ。
『ひまわりの種といったらハムスター』というのは、ハムスターを飼っていた経験の有無にかかわらず、日本ではありがちな考えではないかと思いますが、アメリカではこの考え方自体が存在するのかが甚だ疑問。というのもSunflower seeds (ひまわりの種)は、人間のおやつとしてスーパーやコンビニで普通に売られているからです。料理や製菓の材料として殻が剥かれた状態のものではなく、殻付きのままローストされ、塩味はもちろん、ランチドレッシングやバべキューなどの味までついているものも。ノリとしては殻付き落花生かな。でも殻付き落花生に味付きはないか。。。

私がよく行くスーパーマーケットのサンフラワーシード売り場
このサイズで一袋2ドル以下という安さです。


ナッツ王国?!アメリカ

アメリカには、ピーナッツやアーモンドはもちろん、クルミ、カシューナッツやピーカンナッツなどのナッツ類がとても豊富。値段も日本と比べたら安いです。より身近なスナック感覚として、売り場に並んでいる雰囲気。パッケージされたものはもちろん、ドライフルーツと並んで、量り売りのコーナーの定番商品と言えるでしょう。随分前の話にはなりますが、日本の父が、クルミの抗酸化作用について特集したテレビ番組を見たらしく「アメリカでクルミをたくさん買ってもらって、一括で送ってもらったらお得だろうか?」と相談されたことがありました。確かにクルミ自体は日本と比べれば安く手に入りますが、送料を考えるとメリットはなくなってしまい、残念ながら実現はしませんでしたが、考え方としては良かったと思いますね。
そして、ひまわりの種もそんな数あるナッツのうちのひとつ。

大リーグには「ひまわりの種」がつきもの

そのひまわりの種を食す集団として有名なのが、メジャーリーガーです。大谷選手も好きらしいですね。少し調べてみたところ、野球の選手はチューインガムを噛む感覚でひまわりの種を食べているのだとか。お口の暇つぶしってところでしょうかね。
そして、アメリカでは球場で観戦をしているお客さんにとっても、ひまわりの種は定番のスナックのひとつなのです。殻付きのピーナッツに関しては、客席を回る売り子さんまでいるくらいの人気ぶり。野球観戦をしながら、殻付きピーナッツやひまわりの種を食べるのですが、アメリカならでは、と言うか日本ではあり得ないのは、食べながら殻を自分の座席の下に放置するという、かなりワルドなスタイル。殻はゴミ袋に入れるとか、ティッシュペーパーを用意するなんて姿は見たことがありませんね。なかなか豪快。私は、ピーナッツやひまわりの種を食べた人がいた席を見るたびに「あ、ここにハムスターがいたな」と、ひとりニヤニヤ。最初こそ驚きましたが、アメリカでは、客席やベンチ内を掃除する清掃員の仕事を維持するためには、ある程度汚しておいた方がいいという考え方もあるらしく、一概に失礼な行為ということでもないようです。物は言いようなのかもしれないけれど、アメリカでは「そういうもの」なのだからそれでいいのだと思います。それでも初めて見る日本人にはショッキングな光景かもしれないですね。
先日、野球観戦に行ったときに、ハムスターと化していた斜め前のおじさんの形跡がこちら👇👇👇(笑)

ここにハムスターありき


球場で「ひまわりの種」を食べられるか?

たまたまYouTubeで見かけた、ひまわりの種をモグモグする大谷選手の映像と、タイミングよく野球観戦予定があったこともあり、今までいまひとつ気が乗らなかった、殻付きひまわりの種への好奇心がムクムクと沸いてきた私。こうなるといつものパターンで、これはやってみるっきゃない。ということで、野球観戦にひまわりの種を持参することにしました。まずは、道中の車中で食べ方を調べつつ練習です。ウェブサイトによると、口の中に殻ごと種を入れ、歯を使って殻を割り、中身のみを食べ、殻をペッと吐き出すとのこと。最初は一つずつ口に入れてテクニックを習得し、慣れてきたら複数個を一気に口に放り込めるようになるらしい。
さて、私が最初に感じた微妙な抵抗感は殻ごと口の中に入れるという部分。落花生ほどではないにしても、落花生を殻ごと口に入れる抵抗感に似たものを感じたのです。どうしても嫌ということではありませんが、とりあえずは一粒手にとり、前歯で殻を割ってみました。大きな問題はありませんが、両手にひまわりの種をかかえて器用に殻を剥くハムスターの姿が頭を過ります。ハムスターにとっては、ワクワクできるに足る大きさだと思いますが、人間の身としては手間の割に報酬が小さすぎる気がして、なんだかパッとしません。
よって、やはり人間方式で、口の中で殻を割る作戦に変更。入れてみると殻についた塩味が味わえて、それはそれ。口の中で殻を割ることもできます。ひまわりの種自体は元々好きなので普通においしいし。問題は殻を口から出すことへの抵抗感です。決してお上品に育ったわけではありませんが、なんだかなぁ。ましてや、ペッと地面に吐き出すなんて絶対無理(笑)。大谷選手はひまわりの種を食べるときには紙コップを手に持っていますが、なるほどですね。それならできるかも。
とにかく、食べることはできるという確認だけをして球場へ行ったものの、やはり殻の処理を考えると、取り出す勇気が出ず、そのままお持ち帰り。
ま、そこまで頑張らなくてもね。

家でじっくり「ひまわりの種」を食べてみた!

お持ち帰りした「ひまわりの種」は、改めてひとりでじっくりと食べてみることにしました。ひまわりの種自体は好きですからね。ドラマを見ながら、殻受け用にティッシュをスタンバイ。口の中に1粒入れ、歯で割って舌を使って中身を取り出す。殻は舌を使ってまとめて口の外へ。ペッはできないので、指でつまみだしてティッシュの上に積み上げていきます。終始、モグモグする必要性があるので、眠気予防になるかもしれないし、この作業自体は嫌いではありません。しばらくすると、3個くらいまでなら一気にいけるようになりました。
そして、ふと殻の山に目をやると「随分食べちゃったな」と軽い驚きと軽い罪悪感。でも、実際には手間がかかっている割には食べた実は殻より小さいし、袋に残っている種の量からしても、食べた量は大したことないのです。むしろ、これを食べ過ぎるのは至難の業かもしれません。なんていう風に考えると、実は「ひまわりの種」はダイエット向きかもしれないですね。塩分取り過ぎになりそうな気もしますが、後日、別のフレイバーの種も買っちゃいました~。ただ、作業自体は嫌いでないにしても「飽きる」という別問題があり、1週間たった今も、食べかけの袋が2袋、パントリーに眠っています。悪くなるものでもないので、急いで食べきる必要もないですしね。
ときどき、ハムスターと化すことにしますか。。。


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