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発達障害・グレーゾーンな大人のために非常勤講師として作文指導をしています

福祉施設で作文プログラムの非常勤講師をしています。教員免許は持たないわたしにどうして打診が来たのか、その理由に発達障害・グレーゾーンの方々が大人になってから抱える”困りごと”が見えてくると思いました。今回の記事はそんなお話をしたいと思います。

普段まちか先生がどういうことをしてるのかっていうと、noteとかSNSで作文に関する情報発信をしたり、作文教室でグループレッスンしたり、個人レッスンをしたり、講師として出向いたり、編集ライター(個人)として書く系の仕事をしたり、企業さんの文章(文言)顧問としてお仕事しています。

わーー。いっぱいあるね!
でも、それくらい「書く」仕事って幅広いと思ってます。

そんなまちか先生ですが、数年前に、作文指導について打診がきました。発達障害・精神障害・グレーゾーンな方々のために文章を書く講座をしてほしい、と。

わたしが発信していたこれまでの作文教室の記事などから、「これだ!」と思ってくださったとのこと。顔合わせののち、非常勤講師としてお手伝いさせていただくことになりました。顔合わせのとき、レッスンの様子を実演させていただきました。そのときいただいた反応が、わたしにとっては大きな気付きでした。

作文教室を立ち上げて12年になりますが、その前の作文専門の家庭教師をやっていた頃から合わせると20年ほど、たくさんの子ども達と作文を書いてきました。そのなかで、子ども達の「作文を書けない」「作文を書かない」には、何通りもの背景があると思うようになったのです。

・初めて取り組むこと(活動)に抵抗がある
・文字を書くのに時間がかかる/疲れる
・意欲はあるけどルールを理解するのが難しい
・話すのは得意だか書くのが苦手
・書きたい気持ちに書く力が追い付いていない
・テーマに関することを思い出せない、連想できない
・文章は書くが、文法や構成が抜け落ちている
・話が飛ぶ、注意が飛ぶ、途中でやめる
・課題のテーマや自分の言いたいことをざっくり掴むのが苦手
・いつも同じパターンで書く
・親に言われてやっている(教室に通う)ので今ここにいることに納得していない

まちか先生は、どの子も書けると思っています。だから、レッスン中に作文が書けない/書かない子がいると、「どうしてかな?」と考え始めます。大事なのは、「どうして書かないの?」と本人に聞かないことです。まずは一緒に取り組みながら観察します。そこからその子に必要な声かけをします。どんなふうに声かけしたらこの子は楽しく書けるかなって思いながら。

わたしはそれが当たり前のことだと思っていたのです。言い換えると、コミュニケーションって相手に合わせてするものだと思っていたからです。だって、教えるって伝えるってことだしね、って。

でもどうやらそれは普通ではなかったみたい。普通ではないっておかしなことって意味ではなく(たぶん)、広く行われていないっていう意味なんだなと知りました。わたしは逆にね、一対多で教えてる学校の先生たちにかかる負担ってどれだけなんだろうって勝手に心配しているほど……。

先ほど、観察してその子に必要な声かけをするといいましたよね。これは、教育や発達支援などの分野で「アセスメント」と呼ばれます。アセスメントと聞くと、発達検査や知能検査を思い浮かべる方も多いと思いますが、アセスメントはそれだけではありません。何ができていて、何に困っているか。おしゃべりの様子、他の子との関わり。

わたしがコミュニケーションだと思っていたことはアセスメントだった。顔合わせの実演レッスンのときに「アセスメントと感じさせないアセスメント」だと言われて「たしかに」と気付いたわけです。わたしは教員免許は持ちませんが、大学で心理学を専攻していたことから無意識にそういう関わりをしていたのかもしれません。

わたしが非常勤講師としてお仕事している施設には、支援のプロ教育のプロがいます。わたしはそこに”書くプロ”として関わってほしいとご依頼を受けたのです。困りごとを抱える人達を一緒にサポートしていけるって、本当に素敵なことだなと思うんです。とても嬉しいです。

書くことに困難を感じている人達から聞いたこと。「書けないせいで損したりトラブルになったりするのがつらい」という声。それはとても切実なものです。支援学級や療育など、教育機関を出たあとの大人(18歳以上)がどこでそれをトレーニングすれば良いのか、彼ら(ご家族も)とても悩んでいます。

サポートする機関といえば、生活支援や就労支援を行う福祉施設になりますよね。わたしはそこで作文プログラムを担当する非常勤講師として関わっています。興味を持たれた事業所さんが県外から視察にいらっしゃることもあります。

サイトマップ↑にも書きましたが、わたしがnoteを始めたのは、「発達凸凹っ子の作文トレーニング」というコンテンツを作りたいという気持ちがあってのことでした。この記事は連載の第1回目ということになりますね。

これからよろしくお願いいたします☆

この記事は「発達障害は作文が苦手?問題」として書き始めました。まずは自分がこれまでやってきたことから書き始めようと思ってここまで書いてみたものの……長くなってきて、ここまでで一区切りにしてタイトルは変えた方がいいかもしれない、と思いました。それで「発達障害・グレーゾーンな大人のために非常勤講師として作文指導をしています」に変えたのです。

どうして作文を苦手に感じるのか?については、改めて別記事(連載2回目以降)で書いていきたいなと思っています。

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