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松谷信司@キリスト新聞
2019年3月26日 10:40
最小限のモノだけで合理的な生き方を実践する「ミニマリスト」が注目を浴び、昨年の流行語大賞にもノミネートされた。料理や掃除の手間を省く「時短」テクニックが、主婦層を中心に話題となったのも記憶に新しい。「できないこと」から解放され、快適なシンプルライフを提唱するハウツー本もよく読まれてきた。 何を隠そうこの我が輩も『やめたら、お家スッキリ!』(佐光紀子著、大和出版)にはいろいろ教えられた。ゴム手
2019年3月24日 18:33
諸君! 我が国のクリスチャン人口は「1%未満」と言われて久しい。にもかかわらず、昨今のテレビではかつてキリスト教を信奉した歴史上の人物が脚光を浴び、「キリスト教」を冠する書籍類が売り上げを伸ばしている。なぜか? 「本物はこっちにある」「どうせ間違いだらけ」だと? 何たる不甲斐なさ。そんな言い訳をしているから、クリスマスに留まらずイースターまでもが、「春の到来を祝うお祭り」などとして持っていか
2019年3月22日 13:03
「マジ神」「神回」「神ゲー」「神アプリ」「神対応」……。これらはいずれも、主にニコニコ動画(ニコ動)などで頻繁に使われているネットスラングである。それぞれの意味はさておき、何かよくわからないがとにかくスゴいものを表現するための形容詞として「神」が濫用されている。 同様に、それらを愛好するオタクたちは「信者」を自称する。ニコ動内で用いられる用語を解説した「ニコニコ大百科」によれば、「信者とは一
2019年3月20日 12:33
迫り来る魔の手からこの世を救い、地上において「神の国」を実現するためには、不断の努力が欠かせない。地の果てまでも福音を宣べ伝えよという命に準じるためにも、我々キョウカイジャーはありとあらゆる方面に日ごろからアンテナを張っておく必要がある。それがたとえ、バーチャルな世界であっても……。 わたしがこの地に舞い降りて間もない駆け出しのころ、インターネット上でキリスト教に関する情報を検索(我々は「巡
2019年3月17日 15:08
過労死の問題で批判にさらされた「ブラック企業」に続き「ブラックバイト」「ブラック部活」など、巷では何かと「ブラック」が横行しているらしい。世にはびこる「ブラック」は、アクの強いキョウカイブラックだけで十分だ。 「拘束時間が長い」「理不尽な要求が多い」「一度深みにハマると抜けにくい」などが共通点として挙げられる。一連の報道を見聞きしながら、既視感を覚えた牧師や信徒も少なくないのではないだろうか
2019年3月13日 18:38
匿名の「牧師夫人」によるツイッターアカウントがある(@BokushifujinBot)のをご存じだろうか。「今週のつぶやき」欄でも何度かお目にかかったことがあるが、ご覧いただける方はぜひ検索してみてほしい。そこには、ほとんど公には語られない牧師の妻によるありのままの悲喜こもごもが綴られている。 「牧師は孤独だっていうけど、妻も孤独です。彼の重荷を共有することはできないし、自分の魂のうめきを打
2019年3月10日 16:45
かつて5月7日付本欄「続けるだけが能じゃない!」の回で、「時にはやめる勇気も持とう」と提言した。今回はその続編。 「仕分け」や「スリム化」が叫ばれて久しい。あらゆる場面で「コンプライアンス(法令遵守)」と「アカウンタビリティ(説明責任)」が求められる世知辛い世の中でもある。教会は長く、それら世俗的な「企業の論理」とは無縁の世界にあった。 信仰共同体としての教会が、効率や実益のみを最優先す
2019年3月6日 17:55
日本の牧師は奥ゆかしすぎる。個人を崇敬の対象とすることを極端に嫌うプロテスタント故なのか、あるいは謙遜を美徳とする国民性によるものかは知らないが、とにかく目立つことを避ける。 逆に少しでも「出る杭」があれば、寄ってたかって打ちまくる。そして、せっかく育ち始めた若い芽も根こそぎ引っこ抜かれ、荒涼とした不毛の地だけが残る。だから、賢い後進はますます表舞台に出たがらない。 傍若無人に出しゃばれ
2019年3月4日 09:08
夏休み? なにそれおいしいの? リオ五輪のメダルラッシュに日本中が沸こうが、SMAP解散で芸能界に激震が走ろうが、ゴジラが東京湾に出没しようが……、キョウカイジャーには休みなどない。今週も、「神の国」実現のために邁進あるのみだ。 ところで、教会には世間一般では通用しない独特の言い回しがある。日常的に接している信者にとっては、何が通じて何が通じないのか実のところ定かではない。地方在住者が、方言