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#027 プロットを進化させる

拝啓 しばらくご無沙汰ぶさたしておりました


7月11日の記事で、
わたしの黒歴史「双子ふたごの天使」を掲載けいさいしました。
その理由は、この記事[#027  プロットを進化させる]を書くためでした。
黒歴史をさらすなんて正直イヤでしたが、仕方ありません。
自分でも不道徳だと思う「双子ふたごの天使」をさらさなければ、
この記事[#027]を書くことができなかったからです。
はなから計画していたことなので、黒歴史の公開も「ま、いっか」です。

はい。
前置きはこれぐらいにして、さっそく本題に入ります。

最初にひらめいたストーリーは、
誰もが容易よういに思いつくようなストーリーです。
そのあとの試行錯誤しこうさくごが大事で、
たっぷり時間と労力をついやさなければ、
自分ならではのストーリーには進化しません。
なので、最初にひらめいたプロットは、
何度も改変かいへんした方がいい。
時代に合わせて、何度も改変かいへんすべきかも。
わたしは、そう思っています。

この「双子ふたごの天使」は、んでいた時期の作品です。
だから内容も、しっかりんでいます。

不道徳な物語なので、大いに反省し、大幅改変かいへんしたのが、
以下の作品「地球のために  みんな天国で暮らそう」です。
次のステップ(ちゃんとしたプロット作成)のための、
つなぎの作品です。


~ 地球のために みんな天国で暮らそう ~


子どもたちは、次の世界をになうべき存在なのに、
世の中に対して、文句も言えず、なんの行動も起こせない。
しかし1人の少女が、次の世界をうれい、
受け身から一転、能動的な行動に出る。
人間たちを天国に移送いそうする「いってらっしゃい作戦」を始めた。

「地球のために  みんな天国で暮らそう」をスローガンに、
つぎつぎと人間たちを天国に移送いそうしていく。

やがて、この世(地球上)には、少女ひとりだけが残った。
そして1年後、少女は「いってきます作戦」を実行する。
「いってきます作戦」とは、自分が天国へと移動する作戦である。
少女が天国に移動すると、少女と入れ替わりに、
人間たちが天国から1年ぶりにこの世(地球上)に戻ってきた。

「いってきます作戦」は、
「おかえりなさい作戦」でもあった。

少女は、人間たちにメッセージを残していた。

**********************************
おかえりなさい、人間たち。
あなたたちのいないあいだ、地球はとっても平和でした。
そしてちょっとだけ自然が戻ってきました。
どうですか?  緑の増えた地球の居心地いごこちは。
わたしは10年後、帰ってきます。
そのとき、
以前のような地球に戻ってしまっていたら、
つぎは覚悟してね。
今度は全員、地獄に送るからね。
ではでは、またお会いする日まで。
See you again!
**********************************

おしまい 



で、あらためて、
ターゲットとコンセプト(メッセージ)を設定し、
さらに大幅改変かいへんしたのが、以下の作品「ちたまリセット」です。


双子ふたごの天使
②地球のために  みんな天国で暮らそう
③ちたまリセット

このように進化(バージョンアップ)しました。
■人間のごうとエゴによる環境破壊
■環境を元通りにするために人間が消える
この2つの要素だけが残った、それぞれ別の作品といえるかもしれません。
バリエーションと表現した方が適切なのかもしれません。
ですが、
①がなければ、②は生まれておらず、
②が生まれたおかげで、③のプロットができあがった訳です。
なのでわたしは、2つの要素が引き継がれた、
プロットの進化(バージョンアップ)だと思っています。

ちなみに、大幅改変かいへんする場合、
残したい要素が引き継がれていれば、
原型をとどめていなくても構いません。
むしろ原型にこだわらない方が、
プロット改変かいへんを楽しめると思います。
(ストーリー創作の実践経験もひとつ増えます)
で、残したい要素が、
最終的なプロット作成時、
コンセプト(メッセージ)設定に役立ったりもします。

--------------------------------------------------------------------------------------プロット「ちたまリセット」のコンセプト(メッセージ)
地球温暖化は、もう手遅れ。
なので、ちゃんと反省して、これから何ができるか想像してみよう。
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ちなみに、プロット「ちたまリセット」ができるまでに、
結構な期間(約5年)をようしてしまいました。
なぜなら「地球のために  みんな天国で暮らそう」を創作したあと、
東日本大震災があったからです。
多くのひとが一度にいなくなる物語なんかに向き合えるはずもなく、
数年がったあと(こころの整理がついたあと)、
ようやく改変かいへんして、プロット「ちたまリセット」ができあがりました。

さて、記事の前半で、
最初にひらめいたプロットは、
■何度も改変かいへんした方がいい
■時代に合わせて、何度も改変かいへんすべき
わたしは、そう書きました。

どうして「何度も改変かいへん」が必要なのか?
について説明します。

創作したその時点では、
その時代の空気が反映されたコンセプト(メッセージ)になっています。
タイムリーなネタが物語の中に盛り込まれていたりもします。
ですが、数年もつと、もはや時代遅れになっている可能性が高いです。
読み返してみて、時代遅れを感じたら、
できるだけすぐに改変かいへんした方がいいと思います。
(わたしは極力きょくりょくそうするように心がけています)

もちろん、ぜんぜん問題ない場合もありますが、
ほんの少しでもいいので、イジることをオススメします。
登場人物の名前を変えたり、エピソードを増減ぞうげんさせたり、
それこそ句読点くとうてんの入れ直しでも構いません。
その些細ささいなイジりも含めて、
何度も改変かいへんした方がいいと思っています。

理由は単純です。

何度も改変かいへんすればするほど、
自分ならではのストーリーに進化していきます。
ちゃんと時代の空気にも合ったプロットになります。


<追記>
ストックしてあるプロット「つばさ(仮)」について、少しお話しします。
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①あの日、わたしはテレビで大津波の映像を見せられたとき、
 鳥たちをねたましく思いました。
 「つばさがあれば、空に逃げることができるのに」
②スウェーデンの環境活動家  グレタ・トゥーンベリさん。
 2018年(当時15歳)、彼女の報道を目にして感じた違和感。
この①②をもとにした、
環境活動家つばさ(15歳の少女)を主人公にしたプロットがあります。
大人たちに利用されていることに気づいてしまった、
環境活動家「つばさ」が葛藤かっとうする物語です。
もうひとり、同い年の少年「つばさ」が登場します。
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このプロット「つばさ(仮)」を、
近々、大幅改変かいへんする予定です。
改変かいへんしたら、この[note]でプロット公開します)


純真じゅんしんな少女を利用した大人たちにバチが当たってほしい★


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