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世界オンライン旅(3カ国目:メキシコ)


続いて試したのがこのサイト。

https://chatroulette.com/

チャットルーレット(英: Chatroulette)は、無作為に抽出された利用者同士がビデオチャットを行うWebサービスである。ロシア連邦・モスクワ在住の17歳の高校生、アンドレイ・テルノフスキー(Andrey Ternovskiy)によって、2009年11月に作成された。サービスを開発した理由はスカイプに飽きたから。開設当初は友人の間で利用されており利用者数も300人程度だったが、2010年2月時点では一晩で2万人からの接続を稼いでいる(Wikipediaより抜粋)

ネット上のレビューは2010年頃のものが多く、10年遅れで今更感があるかもしれないが、こんなご時世だからこそやってみよう。

さて、世界中のどんな面白い奴らとつながるのだろうか。

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まず、トップ画面で「Enable Camera (カメラを有効)」ボタンを押すと、2つの選択肢が現れる。Random Chat(おすすめ。ヌード禁止)と Unmoderated (制限無し)だ。 

試しに怖いものみたさでUnmoderatedを選んだら、いきなり下半身を露出した男が出てきた。その後も、現れるのは露出狂の変態下衆野郎ばかりで、こちらは本当におすすめできない。

さて、気を取り直してRandom Chat。

たかがオンラインチャット、実際に目の前に誰かがいるわけでなく、世界のどこかの知らない人間と束の間仮想空間で出会うだけとわかっていても、やたらドキドキする。歯に青海苔がついていないか、鼻毛が出ていないか、自然に振舞えるのか。そして、何を話そうか。どうでもいいことが気になってしまう。まるで初めてのデートだ。

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「よ、よう!!」

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・・・パートナーと接続しています。

切断されてしまった。

その後も、接続された瞬間にスキップされてしまうパターンが続く。利用者は男が多く、こちらが男だとわかると飛ばされることが多い。とは言え、こちらも突然暗い部屋にいる不気味なおっさんと接続されると、どうしていいかわからず思わずスキップボタンを押してしまったりする。なかなか会話が始まらない。

そんな折に現れたのが少年たち。アジア人が出てきたことにウケたようで、仲間同士ではしゃいでいたが、こちらに手を振ってくれた。その後すぐスキップされる。

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同じようなパターンの女子2人組。

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だんだん調子が出て来た。最初の緊張感は無くなる。おそらく友人同士で参加したほうが自然と気分があがり、会話の壁もなくなる。登場の瞬間にインパクトを与えるためにポーズを取っている子たち。

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「ハーイ!」「やあ!」「何人?」「日本だよ!そっちは?」「イギリスー」「まじかー」「じゃあねー」ポチッ。 パートナーと接続しています・・・、と次々に世界中の誰かが現れは消え、またランダムに一期一会を繰り返していく。

しばらく使ってみて思ったが、これはスモールトークの練習に持ってこいだ。アメリカにいた頃、赤の他人と突然会話が始まるカルチャーに驚いたことを思い出す。バス停でバスを待っていたら「よう、いい天気だな」とおっさんが話しかけてきたり、街を歩いていたら「あら、そのTシャツ好きよ」とパンクっぽい恰好の女子が話しかけてきたり。大した話をするわけでなく、短ければ二言三言、長ければ5分10分話して、んじゃさいなら、と別れていく。

ネット上でつながるというサービスの特性上、少しでも気に入らない部分があれば目の前の人間をボタン一つでスキップするという表面的な人間関係に慣れてしまう懸念はあるが、物理的に攻撃される心配もないし、無料で出会いが提供され続けるゲーム性がやはり面白い。

ちなみに、タイトルに(3カ国目:メキシコ)と入れたのは、唯一会話が続いたのがメキシコ人だったからだ。スクショを取るのを忘れてしまったが、メキシコシティーに住む若者だった。おれのスペイン語を褒めてくれ、最後は画面越しにハイタッチをしてチャットが終了した。

「オンライン旅」、というテーマを掲げている手前、本当はお互いの国について深く話せたらというのが理想ではあるが、チャットルーレットは仮想空間におけるパーティーのようなもので、じっくり話すのには不向きであるのかもしれない。とはいえ、自分の魅せ方次第では可能性は広がるわけで、試行錯誤しながら使ってみたいと思う。


尚、何十回と接続された中で面白かったのは、

一切こちらに興味を示さず淡々とジョイントを巻いている男や、

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拳銃を持った男。

無題2

ルーレットを回すたびに日本の固定観念を吹き飛ばしてくれること請け合いだ。

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