見出し画像

リトリートツアーガイドさん。微妙な顔合わせからの、その先(2018年49歳) 余談:第ニ弾

こちらは、本エピソードの余談、しかも第二弾です(どんだけ長いんだ😅)。かなり長いので分けてUPします。
本エピソード、
及び余談の第一弾、下記よりご覧くださいませ
(*/ω\*)

※本エピソードこちら👇

※余談:第一弾はこちら👇


余談その4 「本エピソード用の写真」を撮るため、4年後に再訪した時の5つの出逢い

~前置き~

本エピソードを公開するにあたり、文章の臨場感を高めるような「現場の写真」が全く無いことに気がついた私。4年後の同時期に再訪を決行した。

コロナでご時世は変われど、ほぼ変化のない長閑な駅前にホッとしつつ、観光案内所にて「電動アシスト自転車」をレンタルし(10年ぶりの乗車)、なんとなーくの記憶を頼りに、森林と海を激写して回った。
(なので掲載画像は全て4年後のものである)

で、やはりこの時も色んな方々との触れ合い(?)があったので、ちょっとご紹介しようと思う。

-------------------------

①ご高齢のご夫婦

森林へ向かう途中、ガイドさんと訪れた「お|社《やしろ》」の鳥居を偶然発見した私。
懐かしさ一杯にカシャカシャと撮影していたら、近くの腰掛に座っておられた、ご高齢のご夫婦(奥さまは杖をついていらっしゃった)の旦那さまが、なんとわざわざ私に歩み寄り、「(私を入れてお社の)写真を撮りましょうか?」とお申し出下さった。

私は、軽い驚きとともに、しみじみ嬉しく、ありがたく思った。だって、そもそもおじさまが何かを申し出て下さるのって、結構照れや勇気がいるものだ。
……けれど、私は笑顔でお礼を告げ、謹んでご辞退した。と言うのも、神社だけで十分だったのと、写真を撮られるのが苦手だったからだ。

案の定、照れくさそうに奥さまの待つ腰掛に戻られた旦那さま。
その背中に、私は自分の意思を通したことちょっと後悔した。
なので、参拝後、あらためて気にかけて下さったことへのお礼をすることにした。

……が、戻ってみるとご夫婦のお姿がない!どうやら先へと進まれてしまわれたようだ。
「うーん残念……やっぱり、あのままありがたく撮っていただいた方が良かったのだろうか……」
少しモヤモヤしながら、自転車を漕ぎ始める。

そしたらなんと、道の先にご夫婦発見!
喜び勇んだ私は、ゆっくり近づいておふたりを覗き込み、「先ほどはありがとうございました!」と呼びかけた。
その声に気づかれたおふたり。「いやいや~どうもどうも!」と手を上げニッコニコ。私も元気に手を振り返した。
いや~素敵なご夫婦!再会出来て本当に良かった。

再会したお社は、実に神々しいお姿でした。


②難路で行く先を示して下さった若者男性

今度は「海辺」に到着した私。干潮時でちょうど陸続きになっている「神聖なる大岩」を訪れることにした。(前回は、ガイドさんに遠目からご説明を受けただけ)。
目を凝らすと、すでに行き来している何組かの姿。
私も引き寄せられるように後に続く。

干潮時には、岬のように陸続きになる、二つの大岩。


……が!そこは見た目以上の難路であった。
と言うのも、ルートは岩場オンリーであり、寄せる波から顔を出している大小の岩石(ゴロタ)を、1つ1つ自分の身体的キャパに見合うものを選択しながら転々と渡って行くのだが、これがまた不規則で滑りやすい!
体を支えるために、足なんかもとんでもない角度で固定しなければならないし(多分、足自身「そんな使われ方!?」とびっくりしたはず😅)、想定外の体勢もとらないといけないので、かなりのアスレチック感。エネルギー消費もハンパない。
その割に、距離は一向に伸びず、ようやく到着した時にはクッタクタ……😵💦

とは言え、苦労して辿り着いた大岩さんの迫力には大感動✨
思わず拝礼してしばし佇み、その上で釣りをしている方々の体力に驚きつつ、復路についた。

で、その時の私は、ちょっと急いでいた。
レンタサイクルの返却時間が迫っていたのと、わずかに潮が満ち始めていたからだ。
なので、徐々に水没し始めた岩や石を素早く見極めながら、体幹と足首を酷使して、リズミカルに、そして時には手をついて慎重に渡っていった。

すると間もなく、明らかにお取込み中であろう、ひとりの若き男性に追い付いた。
彼は、かなり水没してしまった岩場一帯を、這いつくばるようにして次の石に渡ろうとしていた。そして、足場にした石にツルリツルリと足をとられていたのだった。

しかし、さすがヤングパワー!他の石につかまり、なんとか水没を回避した。

その姿に思わずホッとする私。そこへ、彼が振り向いておっしゃった。
「この石は滑るから使わない方がいいですよ!」
「わ、わかりました!ありがとうございます!!」
全力でお礼を告げる私に、彼はコクリと頷いて体勢を整え、V字カットな中型岩にスタッと飛び移った。

『おお!無事渡れて良かった!そして、なんと親切!なんとありがたい!よしよし、じゃあどうしよう…』
しばし思案……。結果、真正面にある“滑る認定された石”の、少し左隣、殆ど水没した石を足場に、ホップステップで正面向こうの石に移ることにした。

そしたら、視線を感じたのだ。彼の視線を……。
ツイッと視線を返す。
彼は岩の上でグラグラとバランスを取りながら、心配そうにこちらを見ていた。まるで「こっちに来ますか?」と、手を差し伸べたげに……。

……い、いや、ご心配ありがとう若者よ。私が勘違いしているだけかもしれないが、その岩へは行けない。そこまでの跳躍力が私にはないのだ……。

そこで私は、決断の一石を指さし、宣言した。
「この石で行こうと思って!」
間髪入れず、返事が戻る。
「それは危ないから、向こう側を渡った方が行きやすいですよ!」

その指は、私の少し左側のスペースをさしていた。すかさず目を向けると……おお!確かに“セーフティ飛び石ルート”があんなところに!
いや~全然視界に入っていなかったよ!いざという時、視野って狭くなるもんだねぇ。やっぱり他の方の視野を借りるのも大切なんだな~。

そんなことを思いながら、私は再度感謝を告げ、軽いピョンピョンで難関を無事突破。嬉しさ一杯に、振り返って彼を見た。……するとなんと、まだあの岩でグラグラしているではないか!

「大丈夫ですかー!?」
「大丈夫です!!」
力強い声の彼。なので、私はお先に失礼した。
……でも途中、安否が気になり振り返る。
……うーん、乱視でよく見えないけど……あれ?さっきのV字岩に腰掛けて下を覗き込んでるな。ん?何かを撮影してる?

そうなのだ。そもそも彼は、あの岩の潮だまりに用があったようなのだ。(多分、なにかしらの海洋生物を見ていた?)
つまり、やっぱり私の勘違いだったというわけ(大恥)。

しかしながら、注意喚起して下さったうえに、ゴールデンルートを授けて下さったことには、大感謝!!私はほっこりしながら、先を急いだのであった。

……つづく


ここまでご覧くださいまして誠にありがとうございました😌
つづきの余談(更なるゴロタ場での恥ずかし体験など)は、あと1回です。
宜しければ、ご覧ください😊👇