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スピリチュアル系3話 -第2話- 多大なる気づきをもたらして下さった店員さん(2011年42歳)

この年から「人生の大暗黒期」がスタートし、満身創痍だった私。
健康診断後に訪れたアロマサロンで「オラクルカード」と出逢ってからというもの(詳しくは第1話をご覧ください)、徐々にスピリチュアルなものが気になり始める。

※「スピリチュアル系3話 -第1話-」は、こちら👇😌


そこである日、思い切ってスピリチュアル系グッズを扱う都内のショップを訪れてみた。

で、今となっては何を買いに行ったのか全く覚えていないのだが、多分欲しい物があったのだと思う。なので、その商品説明を受けるため、若き女性店員さんと話し始めたのだと思う。
会話はまあまあの長尺となった。

ただし、それらの内容も今は覚えていない。
でもひとつだけ。たったひとつだけ、明確に覚えていることがある。
それは、会話の最後に店員さんが力強く放たれた、励ましのお言葉。

「何か(大変な事)が起こった時、まずケアをするのは相手じゃなくて自分です。自分の心と体を、真っ先に修復してください。全ては自分から始まりますから、まずは自分を大切にして下さいね!」

とにかく印象的だったのは、お言葉もさることながら、魂ある声色。
そのエネルギーが私の心にまっすぐ届いて突き刺さり、感動と感謝が自ずと湧き上がったのだ。

とは言え、実はこの時、十分腹落ちはしていなかった。
もともと頭では分かっていたので、単に言葉をなぞり返し「確かにその通り……」と理解しなおしたに過ぎなかったのだった。

ところが!お言葉から得たエネルギーは、知らぬ間に私の中でじわりじわりと完熟していたようで、数日後、ようやく、しかも突然、心底ハッとしたのである。
「そうだよ!確かに今まで『相手を安定させれば自分も安定するから』と、無意識に動いていた節があったよ!なにより相手のことが最優先だった!そういう思考癖だったよ!今までやってきたことは真逆だったんじゃん!」
……目から最大級の鱗がボロンと落ちた瞬間であった(←時間差が過ぎる汗)。

「こりゃー重要な悟りを得た!」と実感した私。湯水のようにあふれ返る感激と感謝を胸に、数週間後お礼の菓子折りを持参し、お店を再訪。
店員さんにお礼を告げ、お渡しした。

「……えっ!?あっ…そうでしたか。わざわざありがとうございます……」
キョトンとされ、若干戸惑われる店員さん。
そりゃそうだ。数週間も経てば、日々の接客で忘れてしまうだろうし、誰だって知らない人からの差し入れには躊躇するものだ(しかも食べ物…😅)。
そう、分かっている。我ながら、怪しくてこっぱずかしい行動だと分かっているが、その位私は心を動かされたのだ……。

……まあ今考えると、生き抜く上での基本中の基本のことではあるが、人生の暗黒期に突入して間もなくの、あのタイミングで伝えて下さったのには、大変な意味があった。
なので、ご本人がまるで覚えておられまいが、店員さんには本当に感謝なのである。


余談
相手にとって、ものすごく大切に思えた言葉。それって案外、言った当人は忘れているものなのかもしれない。
と言うのも、私も高校時代、進路に悩む友に「臨床心理士っていうのがあるみたいだよ(当時あまり有名ではなかった)」などと伝えたらしいのだが、全く覚えていない。

「あの時の言葉にハッとさせられたからこそ、今があるんだよ」と、臨床心理士として成長した彼女は、今でもちょいちょい感謝してくれるのだが、見事に覚えていないのだ。
……うーん、きっと彼女を守護する何かが、一瞬私に乗り移ったとしか……。

もしかしたら、世の中ってそんな感じで成り立っているのかもしれないね。



最後までご覧くださいましてありがとうございます😌
尚、第3話もありますので、よろしければ…👇