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スピリチュアル系3話 -第3話- イタコになって下さった(?)男性店主さん(2013年44歳)

スピリチュアル店の店員さんに、菓子折りでお礼をした(詳しくは、第2話をご覧ください)1年半後。

「スピリチュアル系3話 -第2話-」はこちら👇😌


今度は、とあるメーカーの「フラワーエッセンス※」に偶然出会った。

※フラワーエッセンスとは?:植物などの自然のエネルギーを水に転写したもので、海外発祥の自然療法アイテム。服用したりすることで、心の癖やゆがみ、また不安や恐れなどで乱れた感情を癒し整え、バランスの取れた穏やかで安定した心身へ導くと言われている。現在は結構メジャーだが、この頃はあまり知られていなかった。

当時、すでにフラワーエッセンスは体験済みだったのだが、1社のものしか知らなかった私はえらく驚き、「他メーカーのものもあるんだ!」と好奇心が爆発。「フラワーエッセンス界隈」をインターネットで猛リサーチした。

そしたら、出るわ出るわ……メーカーが何社もある上に、各社ものすごい数の多種多様なエッセンスを出している。

「なにこの数!よりどりみどりじゃないか!!」
最初は選べる喜びに大興奮した。しかし、微妙に異なる効用に目移りしすぎて結局決まらず、しかも説明文を読めば読むほど、どれも必要に思えてならない。
「いっそのこと、全部飲みたい……」
人生最大の暗黒期も序盤も序盤で、絶賛「自己全否定中」だった私は、本気で切望した。
しかし、そんなことはお財布が許すわけもなく、まずはプロのアドバイスを受けることに。
インターネット検索で辿り着いた、フラワーエッセンス専門店に予約を入れ、いそいそと赴いた。

お店は、都内のおしゃれタウンで名高い、駅近くの雑居ビルにあった。
コンパクトな店内には、数種メーカーのフラワーエッセンスがずらり。
その多さにすでに圧倒されるが、これでも氷山の一角なのだった。

早速、おひとりで接客されていた男性店主さんに、エッセンス選びをサポートしていただく。
結果、迷う余地なくあっさり決定!
それもこれも、非常に正直でサバサバとした店主さんのキャラクターと、丁寧で簡潔な助言のおかげであった。

しかも店主さん、ハキハキとしたフランクなマシンガントークがとても楽しい。
それは例えば、私の他愛のない質問にも、ご自身の人生経験を重ね、情熱的に連綿と返して下さるのだった。

こうして何度か訪れるうちに、すっかり顔なじみに。
毎回笑いの絶えないお買い物タイムを過ごさせていただいていたのである。

ところが、何回目かの訪問で、ちょっと不思議なことが起こった。
それは、通常通りにお買い物を楽しく済ませ、帰ろうとドアに向かった時のこと。
そばでお見送りをして下さる店主さんに、私は珍しく弱音を吐いたのだ。
「これから上手く行きますかね……」
すると、店主さんは珍しく少し間を置きおっしゃった。
「……それは自分が決めることです!自分にしか分かりません!」

私はハッとした。何にって、他でもないその「違和感ある声のトーン」に。
店主さんが単に厳しくおっしゃったのとは、まるで違う気がする。言葉の響きが、なんかこう……妙に際立って厳然としていたのだ。もはや、発声方法自体が店主さんのものとは思えないほどに。
そして、表情にも違和感。厳めしい顔をしておられるが、不思議と店主さんの表情ではない気がする。つまり、顔の筋肉を「別の人が動かした」ように感じるのだ。

『え、突然どうしたの?……誰!?』
軽いショックに襲われた私。が、そこに閃光のような感覚が走った。
『あっ!!この言葉は、店主さんからのものじゃないな!この方を通して発せられた、何かからのお達しだ!』
そう、「まるで別人」なのではなく、おそらく「本当に別人」だったのだろう。現に、その直後の会話は、何事もなかったようないつも通りの店主さんのトーンなのだ。

私は悟った。
『そうだよ。きっと目には見えぬ何かが、「お前さん、自分の答えを人に求めている場合じゃないよ!」としびれを切らして乗り移り、喝を入れたに違いない!』
瞬間、私の白目に真の黒目がバチコン入った。
……遅まきながらの目覚めであった。

こうして私は、「本当の精神的自立」への道を本気でスタート。その後しばらくして、お店に通うことは無くなった。

あの時、一瞬でも身を明け渡し、メッセージを伝えて下さった店主さんには、今でも感謝の気持ちで一杯。
そして、そこまでしてメッセージを伝えたかった「何かの存在」にも心から感謝している。


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スピリチュアル3話をまとめての総括的余談(2020年51歳)
あの頃の自分を思い出しながら書いていると、「昔はほんとフワフワしてたよな~。よくまあ、これでここまで……」とちょっと冷や汗が出る。
物心がつくのが遅すぎる……(ˉ▽ˉ;)。

ただ、そんなだったからか、人生暗黒期だったからか、当時の方が今より遥かに色んな存在にガッツリ助けられていたように思う。

いつでもどんな人でも、その時・その人の状態に合ったサポートが、必ず平等に与えられているものなのかもしれない。
あとは、その手にどれだけ気づけるかどうか……。

「人生は結構上手く出来ている」
しみじみそう思うのと同時に、自分自身も含め、有形無形のあらゆる存在に感謝する今日この頃である。

※ご参考までに、スピリチュアル3部作他のお話はこちらです👇

◆第1話

◆第2話