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ラピュタのような町を経てビールに救われるday5 プエンテ・ラ・レイナ~エステージャ(+21Km/111Km)/総務課長もスペインをあるいて横断しよう 

こんにちわ。maasooといいます。
昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。

「キリスト教徒でなくても巡礼に出て良い」とはいうものの、実際には欧米の方が非常に多く、またアジア、南米の人たちも含めてキリスト教徒の人が多かったとは思います。ただ、彼らの中にも毎晩ミサに出るようなガチなキリスト教徒と、「僕はそこまでではないんだよね」っていうキリスト教徒がいて、だいたい8割は後者。

今回、私が歩いた時期でめっちゃ熱心なキリスト教徒として有名だったのはフランス人のパトリック(仮名)。どんな小さな町/村にも教会があることはちょこちょこ書いてますが、巡礼路上の町/村の教会は巡礼者のためのミサが開かれています。彼はほんとに必ずミサに出ていたらしい。彼が有名だったのは、毎日ミサに出るほどの熱心なキリスト教徒でありながら、一方で大変な女好きだったから。

「パトリックって、超敬虔なキリスト教徒なのに、毎日必ず違う女の子と歩いてるよね」

と、あらゆる巡礼者達の噂になってました。

8月23日のメモ

  • 18Kmくらいから電池が切れる(体力的に)

  • きれいな景色もありつつ、あまり変化はなくてそろそろネタも尽きつつある(と、午前中は思っていたが、午後はけっこういろいろあった)

  • スペインワインの本場リオハが近づいてきた。ナイス白ワインは2ユーロ(空港ではコーラのペットボトルが3.5ユーロ)

  • 牧草地~小麦畑~ブドウ畑ときて、オリーブ畑も現れた

  • 明日から猛暑らしい

  • カルフールのシーザーサラダ(2ユーロ)が、今回食べたもののなかでone of the best 明日からカルフールを見たら積極的に買おう

  • この国で昼に動く奴は愚か者である(いわんや、炎天下のなかを歩くをや)


すばらしい朝焼け。すばらしい朝焼け。
すこし町から外れた宿だったから、町と空を一望にできた。
土地はカラッカラなのにこの町は川の水に満ちてる。
これが女王の橋。プエンテラレイナ。
町を出るには10分くらい。
そしてまた平原に出る。
毎日、この朝に照らされて歩く。
巡礼の道は東から西。すなわち、いつも太陽の光を背中に浴びながら歩くことになる。
そして、太陽は南側を回っていくので体の左側が日焼けする。
ワインで有名なリオハ州が近づくと、ブドウ畑もいよいよ増えてくる。
お。ブドウ畑の先に町が。
ラピュタな感じの町。自然と足取りも軽くなる。
奥の方までたくさんの建物でうまっている。真ん中のあたりの建物が高い建物ということか。
町に入ってすぐ、自販機ゾーン。スペインは街中でも自販機を見ることはあまりないのだが、巡礼路にはこういったスペースがけっこうある。お店よりも安くて助かる。(コーラは0.5mlでだいたい1.5ユーロ)
真ん中の建物が高いわけではなく、小山に作られた町だった。
ゆえに真ん中のあたりは坂道。
そしてまたブドウ畑を歩く。
左の白い人は前日に会った一平さん。今さら気づいたが右のトレランリュックをしょってる女性はほぼ最初から最後まで一緒だった「トレラン3人娘(実際はお姉さんだがw)」の一人だ。
追いついたり離れたり。そのまま二度と会わなかったり、最後の方でまた再会したり。
ちょこちょこと花は咲く。
また木のトンネル。
標識も微妙に違っていろいろある。
ワイナリーがあったり。
日本だと一番気温が高くなるのは14時頃だが、スペインは16時頃がMax。
12時を過ぎた頃から徐々に気温が上がってくる。
これは石を使っためずらしい標識。
1本松的な。
トンネルでしばし涼を感じる。
町中の立派な教会や、
町外れの廃墟となった教会。
おじさんもストックをたたんでることからも分かるように目的地まであと少し。
しかし、この日は暑かったからか「あと少し」と思ってから
到着するまですごく長く感じるのであった。


これのために歩いている。というか、これで生き返る。
宿を押さえるのもそこそこにしてバルに飛び込み、復活。
宿も押さえたら町の散歩。エステーリャという町で旧市街、新市街もあってけっこう大きな町。
そのシンボルともいえる橋。
そして2杯目。(最終的には4杯目くらいまでいった)
白ワインにはヒルダ。
市販のものだったみたい。でもおいしてくて買って帰りたかった。
倉を改装したようなお店で、ワインも売ってる。
スペイン版角打ち。
すごくきれいな昔のベンツ。
駅舎みたいな建物だけど、1階は飲み屋さんだった。
よさげだけど混んでたから、このときはスルー。
真ん中には大きな教会。ステージがあるからお祭りでもやってたのかも。
メチャクチャ美味しそうなトマト。
ぶどうも本場。
左下のひらぺったい桃もスペインではよく見た。
そのまま散歩は続く。
この日の宿。
巡礼のガイドアプリ「Buen Camino」で「泊まった方が良いアルベルゲ(巡礼宿)」の上位にでていただけあって、きれいだし、設備も良いし、なによりホスピタレイロ(巡礼宿の主人)がとてもいい人。「ケンか。覚えたぞ。同い年だね(パスポートを渡すので年も分かる)。」などとこえをかけてくれた。
そしてこの巡礼で最も美味しかったものの1つ。カルフールのシーザーサラダ。
2.5ユーロくらい。
野菜がパリパリで、ドレッシングの味も良く、パルミジャーノもさっぱりしていてちょうどいい。そのあとスペインで何回か食べ、フランスのカルフールでも食べたけど、なぜかスペインの方がおいしい。
そして、夜の散歩に再出発。
バルでまた白ワインとピンチョス。玉子マヨネーズにエビ。とてもおいしくて3ユーロほど。
ほんと、食べ物が他のヨーロッパの国と比べて安い。
その他、蟹やらエビやらサーモンやらのピンチョス。
これまた町の象徴ともいえる崖の上の十字架。
そこまで登る気力はなし。
夜も近づいてくるととたんに人が増えてきます。
8杯目くらいかなぁ。。。
スペインといえば、で、パエリア。
ただの家の門もいい感じ。
今日のベッドはここ。(電気が付いていない上の段)
よれよれのパイプの2段ベッドとか、上への階段がヨレヨレな2段ベッドとかいろいろなベッドがあるのだが、ここのベッドはしっかりしていて、カーテンもついてて、電気、コンセントもあって最高でした。
5日目終了。

しがない(ほぼ)無職の中年ですが、サポートしていただけたら喜びます。