ヘッダー

noteはじめました!

日本科学未来館が2018年からスタートした「未来館ビジョナリープロジェクト」のnoteです。公式HPの更新に伴いnoteを開設しました。プロジェクトに関する記事や、科学トピックス、制作プロセス、そしてスタッフや参加者であるビジョナリーの声をアップしていきます。できるだけライブな情報発信をしていきますので、プロジェクトのアーカイヴとしても機能させたいと思っています。

未来館ビジョナリープロジェクトとは?

15歳から25歳を対象にしたエデュケーションプログラムです。これからの未来を担っていく人材を発掘して「ビジョナリー」としてのスタートラインに立てるようにサポートをすることが目的です。このプロジェクトは大きく二つの構成からなります。
①未来館ビジョナリーキャンプ[2019年3月23・24・30日]
「2030年のコミュニケーション」をテーマにした3日間のアイデアワークショップです。日本全国の応募から選考された37人が、研究者・クリエイターと、アイデアや知識を交換しながら、未来のコミュニケーションやそれを可能にするテクノロジーについて議論し、チームをつくり、未来のビジョンやアイデアを考え、プレゼンテーションをしました。
②優秀賞3チームの成果展示[2019年10月オープン1年間展示]
優秀賞に選ばれた3チームは、アイデアを具体的な形にします。それはアプリかもしれませんし、ロボティクスを搭載したものかもしれません、完成形(製品)前の、いわゆるプロトタイプのようなものを期待しています。
↓↓↓↓↓キャンプの様子は未来館のブログをチェック!

①と②を合わせて「未来館ビジョナリープロジェクト」と呼ぶのですが、準備も入れると約2年半というかなり長期的プロジェクトです。さらに!未来館での展示の終了後、国内外の科学館に巡回を計画しています。

ビジョナリーってどんな人?

最近ちらほら「ビジョナリー」という単語を耳にしますが、どういう意味なのでしょうか?ビジョナリー(Visionary)という言葉には形容詞や名詞の意味があり、「妄想的な(人)」や「実現不可能な」といった意味があります。その一方で、「将来を見通した(人)」という意味もあります。ビジネス界ではいち早く、未来を見据えた起業家としてスティーブ・ジョブス氏や孫正義氏などの名前が挙げられます。今回のプロジェクトでは、私たちはビジョナリーをこのように定義しました。
「未来のビジョンを持ち、実現に向けて周囲を巻き込み、自ら行動できる人」
AIがますます社会に浸透していく未来では、自分なりの未来のビジョンを持ち仲間をつのり、実現のための実行力や創造力のある人材が必要となっていくのではないかと思います。(※1) しかも、その経験をするのは、社会に出る前や社会に出たばかりの若い時がいいのではないかと思っています。失敗したとしても、それがきっと今後の糧になるでしょうし、チームでものごとを進める楽しさも難しさも醍醐味も、社会的なしがらみの少ないときに思いっきり経験してほしい。そこからどんなイノベーションが生まれるのか期待を込めてこのプロジェクトを立ち上げました。

未来館ビジョナリーキャンプからはや3ヶ月が経ち、展示オープンまであと3カ月たらずとなりました。アイデアを具体的な形にしていくのは、本当に大変な作業です。どのチームも生みの苦しみの最中です。その様子もアップしています。ビジョナリーキャンプのワークショップ手法なども随時アップしていきますので、お楽しみに。

※1
  AIの活用が一般化する時代における重要な能力として「①人間的資質(チャレンジ精神、主体性、行動力、洞察力)、②企画構想や創造性、③対人関係能力(コミュニケーション能力やコーチングなど)」が有識者アンケートの上位を占めた。総務省「ICTの進化が雇用と働き方に及ぼす影響に関する調査研H28」より

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?