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ドル高円安の原因は、金利差離れだけでは語れない?(大和アセットマネジメント 亀岡氏/Morning satellite Jul,2024)

ドル高円安の原因は、金利差離れだけでは語れない?について解説する。
2023年までは、日米金利差と連動していたが、2024年は、金利差に見合う水準より明らかに高くなっている。

過去3年半の日米金利差とドル円の相関から言うと、現在の日米5年金利差に見合うドル円は143円程度だが、実際には161円台でおよそ18円も高い水準にある。

この原因は、ドル高ではないことを理解すべきである。米国の実質金利とドル実効為替(ドル指数)の動向を比較すると、米金利に比べ、ドル高が過剰に進んでおらず、むしろ米金利の動きに見合っている。

次に、ドル・円・他通貨の為替動向を見てみよう。
2024年は、ドルは他通貨に対して、小幅な上昇に留まっているが、ドル円と他通貨の対円為替(クロス円)は、大幅に上昇している。つまり、ドル円が上昇した原因は主に円安にあることが言える。

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