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精神科に約2ヶ月入院した - 身体と精神に起きた変化について

かねてよりこのnoteには記載しているが、
わたしは精神科病棟に長期入院している。


思ったより年齢層は高く、一般に「若いね」と言われがちな20代は見たところわたしだけ。周りを見渡してもこの2ヶ月間ずっとそうなのだから、傾向として高齢者が多いというのはあるんだろう。

なぜ高齢者が多いのかというと、ここはただの精神科ではなく「アルコール依存症の治療病棟」も兼ねているためである。

アルコールが体内に蓄積され身体に弊害をきたすまでに長い年月がかかることが多いのと同時に、ライフステージの変化でアルコールに依存する人が少なくないのも事実なのだ(例えば配偶者と死別するなど)。

そしてわたしはアルコール依存症というよりは、
アルコール長期摂取により精神科の内服薬の効果が
イマイチ出なかった精神疾患患者
という傾向のほうが強い。
まあ依存症なんだけど。

精神疾患の詳細については専門家でないためここでは割愛するが、とにかく精神科の内服薬とアルコールは恐ろしく相性が悪いのだ。

そんなわけで入院期間では、断酒を頑張ると同時に
内服薬の調整を主治医に行ってもらうことになった。


前置きが長くなったが、この2ヶ月間で起きた
身体面・精神面の変化を記しておこうと思う。

1. 断酒による美肌効果および体重増加

アルコールのせいか、ツマミのせいか、アルコールの摂りすぎによるマトモな食事を抜いたことによるせいかは分からないが、第一に断酒による美肌効果は凄まじかった

お酒の飲み過ぎによるむくみも減り、数日おきに面会に来る家族も「肌が綺麗になったね」と度々言ってくれた。
自分で自分の身体的な変化は分かりづらいというが、
そんなわたしでも肌トラブルの減少は認めざるを得なかった。


そして、太った。
2ヶ月で2キロも太った。こりゃあ、大変だ。

アルコールを断つことによってドーパミンが減少し、
減ったドーパミンを即物的な対処法で補おうとする。
それが「お酒をやめると甘いものが欲しくなる」の正体であり、
例に漏れずわたしもまんまと乗っ取られた。

脂肪1キロはおよそ7,200kcalだから、2キロということは15,000kcal弱もオーバーして甘味を摂取していたことになる。己の怠惰を呪いたい。

まあ、、2キロで済んでよかったと思おう。
そして、退院後はジムに通って15,000kcalを消費するのだ(固い決意)。


主治医によると、ジムに通うなどの運動でも
ドーパミンを生成することができる
というのだ!
これは、一石二鳥三鳥、やるしかないね。


2. 治療効果の明らかな向上・メンタルの安定

主治医に内服薬をあれでもないこれでもないと調整してもらっただけでなく、看護師さんたちが面倒を見てくれたり話を聞いてくれたりしたおかげで、入院前とは比べ物にならないくらいメンタルが安定した


精神疾患に完治という概念はない(目指すは「寛解」だ)

よって今のわたしもド安定して毎日を過ごせているというわけではなく、気分は一日の中でも波があるし、気分を安定させるための頓服薬も毎日内服している。

それでも入院前は、なにもないのに泣いたり笑ったり転がり回ったり、自分でもつらくて仕方がなかった状態だったのだから、今の状態は好ましい回復と言えるのだと思う(入院したての頃は同じように泣いたり笑ったりしていたところを看護師さんに面倒を見てもらったりした。天使かと思った。ありがたい限りである)。


これからも自分の内面とよく向き合いながら、
気分がより安定し、幸せを感じられるように、
注意深く自分の面倒を見ていく所存である。


3.集団生活によって様々な人生を垣間見る経験

まあこれは良くも悪くも、同じ病棟に入院する他の患者の生活や生き様が垣間見えてしまうので、困惑したと同時に人生についてあれこれ考えるきっかけになったという結果論に過ぎない。

人間、合わないもんは合わない。
どれだけ仲良くなろうと他人は他人で、
自分のことは結局、最終的に自分でなんとかするしかない。

これは上記に書いた二人の女性の話に漏れず、
わたし自身にも大いに応用可能な紛れもない事実である。


彼ら彼女らを見ていてわたしが感じたのは、
たとえ誰もいない一人きりの空間であっても清廉に、
たとえ地味に見える仕事であっても勤勉に振る舞い、
だらけたり驕ったりすることなく生きよう
ということだ
(尊敬する吉田松陰先生の言葉を借りているが)。


入院はストレスフリーというわけにはいかないけども、
とにかく守られた生活である。

退院が近づいた今だからこそ、
退院後にどう、自分で自分を守っていくかを考えるときに来ている。


とくに内服薬を飲み続ける以上、アルコールは禁忌であるから
いかにストレスコーピングをし、お酒を飲みたい衝動を抑えるか
という対策を練る必要がある。
その対策については近いうちに図式化し、まとめたいと思う。


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