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【読書感想】 幸せな人は「お金」と「働く」を知っている

こういう本ばっか読んでることに気づく。
お金とか、幸せとか、人生のこと。
すごい人生を生きたエリートの先人たちの考えを無料で聞かせてもらえるのだから、本ってやっぱり偉大である。

今日はこちら。純粋にタイトルに興味を持ち、「お金をどう捉えれば幸せになる考えができるのか」を自らのテーマに読み進めた。



1. 幸せの前にお金がくる、ということはない

順番を間違えないでください。「幸せ」が先で、そのあとに「お金」がくるということを。当たり前だと思うかもしれません。しかし、社会人になって働き始めて、その順番が逆転してしまった人たちがたくさんいます。

本書 p. 78 より

ああ〜よく分かるなあ、と自らの体験を持って自覚。
新卒で働き始めた自分は「他の業種よりも給料が良いから」「頑張って早く出世すればもっとお金がもらえるから」という二つの基準で、決定的に合わない上司に食いつきながら血眼になって仕事をした。
文字通り、会議中にぶっ倒れるまでに。

私はよく人生を山登りにたとえます。山には大きく二種類、お金の山と幸せの山が存在します。
 (中略)
お金の山を登り始めると、幸せの山には登ることができなくなります
 (中略)
先ほどもお伝えしたように、お金を目的にしても幸せになることはできません。つまりお金を目的にしてしまった時点で、幸せの山に登ることはできないのです。

本書 p. 172 より

お金を目的に働き始めた時点で、自分の幸せからは遠ざかる。

著者も実際、会社のために長年身を粉にして働いていたが、あるとき難病を患って会社から離れざるをえなくなってしまう。
上記の教訓は、先人たちが身をもって証明してくれた事実だった。


2. お金があっても働きますか?幸せのために働きませんか?

働くと言う言葉は、「傍を楽にする」と解釈すると分かりやすいと思います。これは、自分のそばやかたわらにいる人を楽にするために役立つということです。
 (中略)
誰かの代わりに働くというのが「働く」ことの本質であり、それによって他者に貢献することでその対価としてお金が得られる。

本書 p. 95 より

自分の外側にではなく、自分の内側に絶対的な評価軸を持つ必要があります。それは自分の成長を自分自身で感じ取るという軸を持つことです。このような評価軸を持てるようになると、もし「ありがとう」と言われなくても、自分自身を成長させ、もっと他者に貢献できる方法を見つけられるように、機会を与えてくれているのだと、前向きに捉えることができますし、むしろそのことに「ありがとう」とこちらから言えるようになります。

本書 p. 106 より

シンプルながら実践となるとえらく難しいことを書いているが、頭では理解に難しくない。問題はこれをどのくらい実践に活かせるか、つまりどんな苦境に対しても自らを成長させるために「ありがとう」と言えるか、ということになる。

もちろん人は不幸になるために働くわけじゃない。
苦境が自分を成長させるといっても理不尽に耐えろというわけではない。
そのハードルが「成長のため」なのか「無理なやつ」なのか、そこの線引きの難しさには常に注意していなければならない。

また、会社に属するとなったときに、どこを基準に会社を評価し、愛すれば良いのか。それについて著者はこのように言っている。

では、会社と社員にとっての「愛情と信頼関係」はどこからくるのでしょうか。それは、経営理念という、その会社の進むべき方向性と根本を示したものです。そこには、この会社はなんのために存在するのかという、会社の本質的意義が書いてあるはずです。経営理念のない会社もありますが、いずれにしても、方向性を示さないと、それぞれが異なることを目指したりします。
 (中略)
この経営理念と、経営者の社員に対する愛情、そして経営者の行動や人的魅力が伝播し、時間をかけて社風や企業文化となっていくのです。

本書 p. 104 より

3. 結局、「働く」と「幸せ」ってなんなのよ

いつも上手くいっている人生ほどつまらないストーリーはありません。辛いことを乗り越え、そこから見えたもの、学んだものはあなたの人生で最も誇れるストーリーです。私は病気にならなければ、会社を起こしていなかったでしょうし、テレビに出たり、本を書いたりすることもなかったでしょう。不幸なことが起こった当時は辛いですが、今になればそれもありがたいものです。

本書 p. 170 より

著者の言葉は力強くわたしに響いた。
病気をし、苦しみ、乗り越え、新しい景色を見る
このストーリーは著者ならず宇多田ヒカルも言っていたことだった。

まだ療養中で寛解したとはいえないが、いつか「病気になったからこそのわたしがいます」と胸を張って言える時がくるんだろうか。

どうか視野を広く持ってください。そうすれば、あなたがするべき社会に必要とされる仕事が見えてきます。本当に社会のためになる仕事を見つけ、それが結果として自分の使えるお金になるような仕事をしていってほしいと思います。

本書 p. 167 より

また幸せを言語化するための参考として、著者にとっての「幸せの物差し」を書いておく。

私にとっての幸せの物差しは二つあります。一つは、愛されたい人から愛してもらうこと。(中略)ここで言っているのは博愛です。
 (中略)
そしてもう一つは、自分が尊敬している人から、「お前のやっていることは素晴らしい!」って褒められること。

本書 p. 128 より

わたしの幸せってなんだろう。

仕事面では「わたしらしさを武器にして誰かの役に立つこと」が挙げられるかもしれない。「わたしらしさ」というところがキモで、共感力や表現力緻密さ(裏返せば細かい性格)冷静で波風立ちにくい気質、など性格的側面を何らかの形で業務に活かし、認められたい。

これからの時代は、「競争ではなく、共創する時代」になっていきます。情報をオープンにして、独自性の強いものをみんなで創り出していく。そのためには「共感」という軸が必要であり、そのためには会社(仕事)に大義が必要になってきます。そういう前提に立つと、これからの会社は今まで以上に経営理念が重要視されるようになると、私は考えています。

本書 p. 143 より

ふんふん。
よくわかる。
経営理念に共感して御社を志望しました」、よく聞く言い回しだがこれほどでに強い意味があるとは思わなかった。
自分の人生が会社(ないしは仕事そのもの)に共鳴し、業務を全うする。
これこそが「大義を果たす」ということだと言って差し支えないはずだし、そういう仕事の仕方は「幸せ」につながりうると思う。

著者と、宇多田ヒカルと、新卒のわたしが証明する。



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