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【ギリシャ神話に学ぶ】 クロノス神の時間の中で、カイロス時間を生きる

先日『エッセンシャル思考』を読んだ。

ひどくざっっっくりまとめると『「より少なく、しかしより良く」選択して生きよう』という趣旨の内容だったのだが、その中で興味深い主題がいくつかあった。


そのひとつが『クロノスとカイロス』という時間の概念だ。

結論から言うとよくある『「今、この瞬間」を生きよう』という話なんだけど、それがギリシャ神話の神で表現されているらしい。興味を持ち、個人的に調べてみたことを共有することにする。


そもそも「クロノスとカイロス」とは

ギリシャ神話に登場する神である。
それぞれ「時間」に関する異なる性質を持つ神として描かれているが、転じて「時間」の概念を定義する哲学的な表現としても使われるようになった。

クロノス

「時間そのもの」を象徴する神。クロノス時間。

クロノスは白髪の老人の姿で表され、時計の針の動きそのままの時間を意味している。私たちが普段使っている時間だと思ってもらえればいい。

G.マキューン著『エッセンシャル思考』高橋璃子訳、p. 270

カイロス

「機会」や「適切な時期」を象徴する神。カイロス時間。
若い男性の姿で、前髪が長く後ろ髪がないという特徴的な姿で描かれる。

「今だ」と感じるタイミングのようなものを指す。クロノスが量の問題であるのに対し、カイロスは質の問題だ。カイロスを感じることができるのは、今この瞬間を生きているときだけである。

G.マキューン著『エッセンシャル思考』高橋璃子訳、p. 270~271



それぞれの絵画表現が面白い


ChatGPTに教えてもらった実在の絵画がこれ。

カイロスは「チャンスを掴むぜ」という感じがまさに、だ。

この作品はルネサンス期のヨーロッパで特に人気があり、ギリシャ神話のテーマを通じて時間や運命についての哲学的な概念を探求するために描かれました。

ChatGPTくんより

しかしクロノスは白髪の老人…ではなくないか?
さっき言ってたのと違う。


もう少し調べてみると面白いことになっていた。

これ、どっちもクロノス。というかサタン(悪魔)。
クロノスは単なる時間の神というよりも、その権力の保持に執着し、狂気に駆られた存在として描かれることが多いのだそう。

クロノス(Cronus)はギリシャ神話のタイタンの一人で、特に時間や農業の神として知られています。しかし、クロノスが狂気と結びつけられる理由は、その神話上の行動にあります。

1. 父ウラノスの去勢 : クロノスは母ガイアの要請を受け、父ウラノスを去勢して彼の支配を終わらせました。これは、クロノスが力を奪取するために暴力的な行動を取った最初の例です。

2. 子供たちの捕食 : クロノスは、自分の子供たちが自分の支配を終わらせるという予言を恐れ、彼らを次々に飲み込みました。この行動は極端な恐怖と狂気の象徴として解釈されます。最終的に、彼の妻レアがゼウスを隠し、ゼウスが成長してクロノスを倒しました。

ChatGPTくんより

しかーし。
実際には同名異種の別の存在なんだって。
「時間の神」としてのクロノスについて、ChatGPTくんは注意喚起を促している。

注意点として、ティタン神族の一員である「クロノス(Cronus)」とは異なる存在です。Cronusはゼウスの父であり、天空の神ウラノスを打ち倒したことで知られています。

ChatGPTくんより

おいおい〜、まぎらわしい。

ってことはやっぱり、時間の神としてのクロノスは
「白髪の老人」ではないという認識でおけ?

しかし、クロノスのストーリーが時間の不可逆的な性質や運命の避けられない流れを象徴しているため、しばしば時間の神と関連付けられます

ChatGPTくんより

………………

まぎらわしい。
ギリシャ神話はこれだから。
(よく知らないくせに。ほじほじ)



というわけで、絵画にもなった時間神クロノスとカイロスのお話が
面白かったよという話題でした。


カイロス時間、生きてこうぜ👊


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