マガジンのカバー画像

アートナビゲーター ・金融マンの週末美術館巡り雑感の記

19
過去30年ほど国内外での仕事に刺激と癒しを与えてくれたアートを巡る出会いをベースに、最近の美術館巡りの雑感を掲載します(コロナ禍が収まるまでしばらくは国内ですが、、、)。
運営しているクリエイター

#アート

9・11

9・11

7月の日経新聞連載の杉本博司の「私の履歴書」、21回目は「9・11」。筆者撮影の写真「ワールド・トレード・センター」と共に、杉本さんは「私はあの朝、ニューヨークにいて、スタジオの屋上からタワーが崩壊していくのを見ていた。あんなに空が透き通るように青い日はなかった」と記している。

当時ニューヨークに勤務していた私にとって、あの現場の様相を知ったのはメディアで見た後付けの映像だが、ミッドタウンにある

もっとみる
開校100年 きたれ、バウハウス -造形教育の基礎-

開校100年 きたれ、バウハウス -造形教育の基礎-

こんな学校があったら通ってみたい。「開校100年 きたれ、バウハウス -造形教育の基礎-」展。コロナ禍と熱暑のお盆の週末、遠出もままならず東京ステーションギャラリーへ。

展覧会の冒頭にこうある。「バウハウスは、ある時代のデザインのスタイルなのか、建築のスタイルなのか。この問いに対する最も率直な答えは、『バウハウスは、学校である」ということである」と。

ここでは、画家としてのカンディンスキーやパ

もっとみる