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【徒然note】番外編〜新型コロナウィルス禍関連〜

概要

で4年間、ホントにいつでも読み返したい
リベラルアーツ系の本はまとめたんだけど、
それに付随して読んだこの3年間の新型コロナウィルス禍関連の本を4冊紹介。

今はまだ只中にいてみんな気付いてないかも知れないけど、人類史に残る一大事で、歴史の証言だから、何かの参考に。

詳細

国内外の看護師、介護スタッフ、ケアスタッフ、救急隊員などの医療従事者が、新型コロナウィルス蔓延直前から蔓延後、緊急事態宣言、院内クラスター発生などの状況下で、何を考え、いかに行動し、どんな気持ちで、どんな生活を送ってきたかが162人の現場レポートを通じて読み取れる下手なルポなんか匹敵できないくらいのルポ中のルポ。

特に、

  • クラスターが発生した病院のマスコミ報道後の地域の方々の励ましや病院に対する感謝などは報じない、不安しか煽らないマスコミ報道との乖離

  • ゴスロリ好きな看護師に対する目や批判

  • 何の知識も準備もないまま未知のウィルスと闘わざるを得なかった医療現場の悲愴感そして、noteなどのSNSを使った各医療機関の情報共有・マニュアル整備した人類の叡智

  • 医師と看護師の役割の違いも把握せずに、看護師に対する無礼な扱いをする報道記者の取材姿勢

  • 国や自治体、看護協会などはそんな中でも、いかに医療従事者や患者を守る体制を整えようとしたか

  • 台湾などの医療従事者支援はどうだったか

などがよくわかる。
既に3年近く時間が過ぎた今だからこそ振り返るべき、未曾有の恐怖、恐慌状態で大半の人間がどんな行動を取るかという人間の本性、勇気ある名もなき人間たちがいかに希望となったか、正に歴史の証言。

読んだ感想
ホントマスコミの報道と本性をすぐに曝け出して自分の正義や偏見だけを押し付けて、相手も人間と思わずに同調圧力を作り出す人間は怖いなー!

これはコロナ禍になった直後に、著者の井川直子さんが連載したnote記事に、半年後の事後取材を追記してまとめられた本。
未曾有のパンデミック直前直後、国や自治体からの支援定まらない中、営業自粛に追い込まれた各飲食店のシェフやオーナーたちが何を考え、何を思い、何を決断し、いかに行動したか。

従業員や店を守るために、従業員の意見を聞き入れたり、オーナーから発案したりして、テイクアウトや宅配を始めた店もあれば、普段と変わらずいつもどおりの心構えでいつもどおり行動した女性オーナーなどなど、危機下に置かれた状況での勇気とは何か?が具に垣間見える珠玉の一冊。

知り合いの飲食店でも、
ベトナム料理を出す店のオーナーシェフは帰れないベトナム人の生活を支えるため、バイトとして雇い、その経費を賄うために苦肉の策でケータリングカーでケータリングいち早く始めたことが今に繋がっていたり、
この本のオーナーたちと真逆に、コロナ前に戻ることに固執しながら小手先でテイクアウトを少しやっただけで他は何もせず、ただ待ち続けただけで売り上げが激減したり、
と悲喜交々。

読んだ感想
フィッシャーの基本定理ではないが、

次の時代に生き残るのは、置かれた危機下にいかに冷静に状況を見極め、いち早く適応するために新しい行動を取り、継続した者

と言うことがよくわかる。

危機から3年ー。コロナ禍のせいと片付けてしまうのは簡単だが、世界中が同じ状況下でも、3年後に

生き残った店と潰れた店
生き残った中でも、
さらに以前よりも繁盛した店とそうじゃない店は
何が違ったか?
(96:4の法則みたいだな)

これからも起こりうるあらゆる危機に備えて、どう考えてどう行動すべきか、これから飲食店を開きたいと思ってる人は触れといて損はない一冊。

コロナウィルスの最初の報道から菅政権下の最初のコロナワクチンあたりまでの記事をまとめた一冊。
これぞまさに50年、100年後の歴史の教科書や歴史研究で使われる一次資料。

ナースたちの現場レポートでは、こき下ろした感じになってしまったが、医療に限らず各種あらゆる報道をする中で、どういった経緯で、何を参考にして、その報道をするに至ったか報道記者や新聞社の報道に対する責任と難しさがわかる。
活字にして毎日、発行する
👉活字に残り、後から修正が出来ないからこそ求められる報道機関の社会的な信頼と責任の担保。
報道機関もギリギリで確かな情報がない中、正確な報道をする勇気を持ち続けたんだな。
と分かる一冊。

読んだ感想
うろ覚えだけど、コロナ患者の集計がジョンズホプキンス大学を参考にし始めたかとその集計がたしか、正規の職員2人と卒業生のボランティアの数名で1日あたり4人くらいで集計を出してるて記事を読んでスゲー!て思った記憶が、、、。

これは、昨年末くらいに出た未曾有のパンデミックの中で、対極的に起きてたもうひとつのパンデミック、情報パンデミック(インフォデミック)を追い続けた記者たちの取材記録。

最初の3冊が、
正確な情報がない中、医療現場で、飲食店で、報道機関で、冷静な判断と責任感から勇気を持って行動した人々の記録や証言

とは対照的に、
勇気か冷静さか責任感のいずれかがないばかりに自分の都合の良い情報に振り回され、盲信し、思いもかけぬ行動をしてしまう人々と、コロナが起こした現代社会が抱えるもうひとつのパンデミックの記録。

読んだ感想
最終章の前までは、事実を列挙し、ただ不安を煽るだけかなと思って読んでいたが、そこから浮かび上がった社会的な課題と、それな対する対処策(インフォメーションヘルス)などを提示したり、自分たちマスコミの報道姿勢も反省しながら、浮かび上がった課題に正面からきちんと向き合おうとする姿勢に好感が持てた。

字は汚いけど。読んだ内容と他の用語もまとめるとこんな感じかな💦
あ、エコーチェンバーとフィルターバブルが順番逆だ 笑笑🤣
  • 放っておかれる自由

  • 取り残される勇気

  • 不安があると納得するまで調べて続けてしまう習性

  • ドーパミン効果への無警戒

など。
これこそ、コロナ禍以上に、コロナが浮き彫りにした現代社会の病弊かなと。

普段新聞とかテレビなんかでマスコミ報道に触れない自分は頭が良いとか自分は騙されないと考えてるエリートやメリトクラシー気質な人ほど、不安があると自分なりにネットで調べようとするから、

マスコミが報道しない

て言葉に弱くて、盲信しちゃうみたいだね。

居酒屋の知り合いでもグレートリセットて言葉や本が流行りはじめた時期に
「世界の首脳が集まって世界をこれからこう変えるみたいな秘密会議がどこか地名は知らんけど毎年開かれて、コロナは本当は存在しないのに存在することにして、世界を変えようとしてる」
て言われて、面白いからよくよく内容聞くと、ただのダボス会議の内容だった時はワロタw

ダボス会議は、

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/世界経済フォーラム

世界を変えようとしてるんやなく、世界経済や環境などが今年はこう変わりそうだから、どうするかを世界の首脳が集まって話し合ってるだけなはずだが!
彼らからしたら、真逆な秘密結社になるのね!
ワンピースの世界会議とか天竜人に影響受け過ぎ。
1971年から毎年開かれてますよー!
YouTubeなんかでも配信されてますよー!

それダボス会議じゃない?てゆーと、
いや、それかどうかは知らんけど、そーゆー秘密会議が毎年あって、世界の首脳の陰謀でもう全部決まっとると!
て言われたときは、

(昔から陰謀論とかそういや好きそうな人やったけど、さすがにヤバいな、、、何故、秘密会議の陰謀がネットに公開されてんだ?お前が知れてる時点で既に秘密でも陰謀ですらないて気づけよ)

て思ったね!

まとめ

こうやってコロナ関連で読んだ本の感想をまとめてみると、

正確な情報から冷静に判断をして、行動する勇気

てのが、コロナ禍のキーワードだったんだなと思った。

けど、人間なんてそんな理想的に行動できる強い人=超人ばかりではない(数十年前までの経済学の反省もそうでしょ。)から、

不正解な情報に飛びついて縋り、冷静に判断もできず、やらなくていい思いもかけない行動をしてしまうかやるべき行動すらとれない

のも人間だから、

どちらが良い悪い、正しい誤ってる
みたいな二項対立な話ではない
世の中にはそんな人もいるし、
彼らには彼らなりの正義があるだろうし。

何でもかんでも良い悪いみたいな考え方で紋切り調に切り捨てるのが一番危うい問題だし。
二項対立の対立軸的な切り捨てを社会全体でし始めたのは、何もコロナで始まった訳じゃなく、むしろコロナはそういった対立軸思考の危うさを気づかせるきっかけになってんじゃないかな?

なので、

不正解な情報もあるし、ネット上にはそちらのが多いと警戒して、
わからないときは、信頼できる情報源に絞って情報に触れて考えながら、
やりたいことを楽しみつつ待ち続ける。
常に最悪の事態を想定(ワーストケースシンキング)で、何か不足な事態が起きた時に切り替えがすぐにできるように気持ちに余裕を持ちながら。

💃備えあれば憂いなし🕺

エマーソンじゃないが、
分からないのは恐怖だけど、全ての知識や情報が恐怖の解毒剤になるとは限らないし、
所詮、人間なんざ自然の一部で、自然の中で生かされてる存在だから、答えや正解なんて求めても仕方ないし。
答えなんて時代やら状況が変われば変わるし。
待つのもひとつの行動だし、待つことの大切さや自分を知り、自分になり、自分であり、自分を捨て去ることを知る機会だったのかもねー!

2023/2/21追記

記載し忘れてた本があったので追記。同じ作家さんの本2冊!

これぞ、未曾有の歴史的事態の中で日々をイラストともに記録し続け、インスタで今でも継続されている。
今読むと、

「ああ。確かにあの頃はこうだったなあ」

と思い出す、歴史という名に埋もれがちな日々の営みの記録。

歴史的な事件なんて直面してる間は、ただの日常なんだよねー!
トイレットペーパーを買い過ぎた人もいれば、買いそびれた人、一人暮らしで元々月に1ロールしか使わないから全く影響なかった俺氏みたいな人もいる。
むしろ、当時の職場で急遽翌日から検温チェックが始まり、雨の中、体温計を探しまくった方が堪えた 笑笑🤣
今振り返ると笑い話!

コロナ自体が、何年後かにはいずれ全て思い出になるんだよねー!

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