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ツキイチ計算シートを作ったのでZWIFT学習教材として活用ください

機材、身長、体重、ドラフティング、勾配、初期速度等を変えることによって異なる条件化で同じ速度で走るのに必要なパワーの違いを知る事ができます。

■表計算を読み込める環境にある方は↓を別名保存で使ってください。

■↓は編集可能なのでPCブラウザー上で直接検討できます。
※スマホでもアプリを落とせば編集できます。

しかしながら、共有設定上誰かが変更すると変更が反映されるかもしれないので注意してください。

※そんなに同時に使われることもないと思います。

上の記事で作成したものの改造になります。

何ができるのか?

体重の軽い選手は平坦では不利と言われています。具体的にどれくらい倍率が違うのか、条件毎に比較することができます。

このシートをピコピコ値を変えていじっていると、Zwiftの仕組みを理解する助けになります。こういう出力を出すとこういう結果になると予測できるようになると思います。

それは実走においても、出力が走りにどう反映されるかを理解する事に繋がります。

是非ZWIFT教材として活用してください。以下問題形式で解説します。

機材は、前半で手に入るSpecialized Tarmac SL7+DT Swiss ARC 62で固定

基準A 85kg190cm
比較B 70kg180cm
比較C 55kg170cm

今回は一例としてこの条件で比較していきます。

■問1:基準Aが先頭で4.0倍で走る。比較B,Cが先頭で同じ速度で走るには何倍必要

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★答え1:比較Bが4.22倍、比較Cが4.56倍

やはり平坦では軽量ライダーはけっこう高倍率が必要です。

■問2:基準Aが先頭で4.0倍で走る。比較B,Cがドラフティング4列目以降で同じ速度で走るには何倍必要

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★答え2:比較Bが2.84倍、比較Cが3.05倍 

比較C55kgの軽量級ライダーは同じドラフティング下の比較Bと比べると、まだ少し倍率が必要です。しかし比較Cでもドラフティングに入れば、先頭に比べてぐっと少ない倍率で済みます。

軽量級だから平坦はやっぱり不利と考えるよりも、軽量でもドラフティングを使えば、十分重量級ライダーに付いていけると考えるとよいでしょう。

この条件の時速は41.21km/hです。

■問3:時速41.21kmで勾配8%の坂に突入するとどうなるか?

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★答え3:20秒程度で定常速度15.6kmまで下がる。
定常状態では、基準Aが4.0倍、比較Bが3.99倍、比較Cが4.08倍。
定常速度になるまでの15秒間くらいは、ドラフティングの効果が残っている。

勾配8%程度の急勾配になると、空気抵抗の影響が小さくなるので、先頭とドラフティング内の差も小さくなります。

その結果重量に比例する登坂抵抗が支配的になる為、みんなほぼ同じの倍率に収束していきます。

■問4:時速41.21kmで勾配-5%の下り坂に突入するとどうなるか?

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★答え4:40秒程度で定常速度62.67kmまで上がる。
定常状態では、基準Aが4.0倍、比較Bが-0.22倍※足を止めても追い抜きます、比較Cが0.33倍。

ただし下りに突入したらすぐ足を止めていいわけではなく、速度が上がるまでは、それなりに踏む事が必要です。

ドラフティングの影響度に関係するのは、勾配ではなく速度です。
勾配が変化したからドラフティング効果が変わるのではなく、勾配が変化して速度が変わって初めてドラフティング効果が変わります。

■問5:時速62.67kmで平坦に突入したらどうなるか?

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★答え5:40秒程度で定常速度41.21kmまで下がる。
定常状態では、基準Aが4.0倍、比較Bが2.84倍、比較Cが3.05倍。

比較B、比較Cはすぐにこの倍率まで上がる訳ではなく、約20秒かけてこの倍率まで上がっていく。

下り終わっても速度が落ち着くまでは、大きなドラフティング効果が期待できます。

これはBell Lap等の平坦系レースではすごく重要なテクニックになります。
ずっと高速で走り続ける平坦系レースではなかなか休む事ができません。

下きりってからの20秒程度足を緩めることができれば、周りの選手に対して余裕度の差を作る事ができます。

■問6:時速41.21kmで基準Aが先頭で12倍アタック。比較B、比較Cは何倍で着いていける?

※ドラフティングは2列目とします。

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★答え6:アタック直後は比較B11.39倍、比較Cは11.82倍。
その後20秒程度で定常速度に近づき、定常状態で比較B9.7倍、比較Cは10.5倍。

アタック直後は空気抵抗より加速にエネルギーが使われる為、ドラフティング効果が薄まります。

アタックに反応するには、アタックした人と同程度の倍率が必要だと思っておくと良いでしょう。

■問7:スタートダッシュで基準Aが7倍で加速。比較B、比較Cは何倍で着いていける?

※ドラフティングは2列目とします。

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★答え7:スタート直後は比較B7.1倍、比較Cは7.24倍。
その後30秒程度で定常速度に近づき、定常状態で比較B5.69倍、比較Cは6.16倍。

スタート直後は速度0なので、先頭と同じ倍率が必要になります。

スタートダッシュはスタート直後~10秒程度が最も大切で、前に出た選手と同程度で踏む必要があります。ここでドラフティングゾーン内にいれれば、後はドラフティングを利用して着いていくことができます。

 他の条件でも比較ができるのでいろいろ試してみてください。

↓ミネラルが多い塩+Xtend BCAAでオリジナルスポドリを作ってZWIFT時にいつも飲んでます。


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