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他責か自責か?問題は未来志向かどうかにある⁉️

「他責ではなく自責で考える」というのはわたしの中ではけっこう響いた言葉の一つでもあります。

なぜ響いたかというと、未来をより良くするための考え方だからです。

「他責ではなく自責」の考え方を整理してみます。

不調なときに登場することば

まず「他責ではなく自責で考える」とはどのようなシチュエーションで登場することばでしょうか?

たいていの場合何らかの結果、あるいは途中経過が明らかになった際によく使われます。

ただこの結果や途中経過が良い場合はあまり「他責か自責か論」が展開されません。うまくいっているときは登場しないのです。

むしろ悪い結果や悪い兆候が現れたとき、その原因を探る際に使われます。

「どうしてこういうことになったのか?」

この原因が他責か自責か、ということです。

では原因を大きく2つに分類します。

・なんらかのヒューマンエラーによるもの
・誰のせいでもないもの

ヒューマンエラーのケース

ヒューマンエラーは、特定の誰かがミスをしてしまった場合、連携がうまく取れなかたった場合、勘違い、などなど多数ありますがとにかく人が原因。

「あの人がそもそもミスをしたから」

「わたしの知らないところで起きたこと」

「わたしじゃない」「知らない」

これが「他責」です。犯人探しをして、わたしじゃないからわたしは悪くないとする行為、ですね。

人のせいにして終わりにする行為とも言えます。

確かに自分に非がなかったとしても

「自分の役割上何かできたことがあるだろうか?」

「役割を超えてできることはあるだろうか?」

さらには

「自分がこのようなミスを起こしたらどうしよう?」

「ミスを起こさないようにするにはどうしたらいいか?」

などなど、このように考えるのが「自責」です。

思い起こしましょう。今あまり良くない結果が示され、調子の良くない状況です。この状況を良い方向にもっていきたいのです。

良い状況にするのが目的ですね。そのために原因追究するわけですが、追究するだけではなく改善策を探します。

改善はリカバリーとミスの再発防止です。これを考えるには他人事では思いつかないのです。

つまり自分が起こしたことではないにしても、自分が起こした"ことのように"考えることで改善につながる、というのが「自責」の本質です。

単に犯人探しのための原因追求は他人事、他責にほかならず、この先何も生み出さないばかりか、遺恨を残すだけです。

なおポイントは自分が起こした"ことのように"考えること。何でもかんでも自分のせいだ!自分さえいなければ…などと考えてはいけません。

誰のせいでもないケース

一方誰のせいでもないものは、自然災害です。地震、台風などなど。

自然災害は誰のせいでもありません。まさに他責そのものです。

だとしても、実は自責で考えるべきだとおもっています。

原因がヒューマンエラーだろうと自然災害だろうと、現状をより良くしたいということには変わりません。

「自然災害が起きた、しょうがない」では前に進まないのです。

もちろん自然災害自体を止めることはできませんが、どうしたらリスクを最小限にすることができるか、ということなら考えられます。

元通りにするには時間がかかりますが、自然災害が起きても良い方向に進むにはどうしたらよいか、ということを考えることが「自責」感覚です。

間違って使われる他責自責論

いずれにせよ「原因」というのは「過去」の出来事になります。

原因を追求する場合、あの人が悪い、あの出来事さえなければ…、で終わってしまうのは過去への拘泥、過去への執着に過ぎません。

そうではなくて、原因を突き止めて今後どうしたらいいのか?二度と痛い目にあわないためには?と、未来志向であることが自責の考え方です。

ところが「他責ではなく自責で考える」を

・他人のせいではなくすべて自分のせい
・責任はすべて自分にある

と考えてしまったり、押し付けられることが多いのではないでしょうか?

これは誤った考え方です。

「責任」という言葉はことのほか重くのしかかります。

世間では「責任をとって辞任しろ!」とか「無責任じゃないか!」と毎日のように飛び交っています。

もはや責任など負わない方いいのではないか?と思えるほどです。

「他責か自責か」という論点は「責任の所在」の確認ではありません。

「自分のこととしてとらえられるかどうか」という思考法と想像力の問題です。

未来志向かどうかがカギ

出発点は「現状をいかに良くしていくか?」ということにほかなりません。これが目的です。

その目的を果たすために「他責」とするのか「自責」とするのか、まとめるとこうなります。

・他責は他人事、自分とは関わりのない世界として処理をすること。
 ⇒見ないことにする。
・自責は自分に起きた"ことのように"考えること。
 ⇒将来に向け改善をしようとする。

自責と他責。社会人なら一度は聞いたことのあるフレーズではないでしょうか?

「人のせいにするな!他責じゃなくて自責!」

「何事も自責と思って取り組みなさい!」

あるあるですね。

責任の所在の有無ととらえがちですが、ほんとうは過去にこだわるだけで知らんぷりするか、未来志向で現状を少しでも良くしたいのかの違い。

今一度、見つめ直してみませんか?

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