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私の人生に、旅は欠かせない。

私にとって旅とは、リフレッシュの為というわけではなく、心に何か新しいことを感じる手段である。そして、自分が足を運んだ距離=心に感じるものの数、だと思っている。

美しい景色や、心地よい風、その場でしか体感できない香りや食べ物・・・新しい経験と共に、心に何か新しいことを感じることが出来るのが旅だと思っている。

私は島旅が好きで、先ほどの話を引用すると、国内で言えば、本土よりもより遠い距離にあるのが島だと思っているので、その分心に感じるものが大きいのだ。

単純に、電波がなくて、縛られなくて、ゆっくりしていて、自然豊か、という点ももちろん好きだけど、私にとってはそれ以上のものがある。

今年は、宮古島と奄美大島に足を運んだ。
島でも全く違うタイプの島なのがまた面白くて、移住したいとさえ思った。

東京では、地面に足をついて歩くことがなかなか難しくて、自分がどこに向かっているのかも分からず、忙しくて大事なことも忘れてしまったり、それは自分のせいでもあるが、言い訳もしたくなる時がある。

心を亡くすと、生きている意味を失う。
半年前の私はおそらくそんな感じだったと思う。

仕事のために時間を費やし、命を削り、あの時間はしんどかった。そう気づいたのは、病気になってからで、そんなことさえ気づくことも出来なかった。

誰かを恨んだし、愚痴は絶えないし、心に感じることよりも、頭の中で常に怒っていたと思う。つまり、心を亡くしていた。

そんな私を、本来の姿に戻してくれたのは、やっぱり旅だった。
4月は療養のために、9月は自分の事業ために、心で感じる何かを探しに行ったと思う。それは、行くまでわからない。もしかしたら行っても何も感じないかもしれない。だけど、行ってみると、やっぱり何かがあるのだ。

私は、地球環境を意識した事業を展開したいと思っているが、奄美大島に行ったことで、それはとてつもなく重くて怖くて、だけどそれに負けない強さと優しさが必要であるということを感じた。

森は静かに私に重圧をかけてきたけど、しばらくすると心を許してくれるのが分かった。これを書いているだけでも、何か心がウッとなるのだが、「共生」をテーマにしている私にとって、今回の旅は、かけがえのない宝のようなモノになった。


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