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騎士団長殺し 音楽プレイリスト 1

騎士団長殺し
第1部 顕れるイデア編
村上春樹

……の、小説に出てくる音楽のプレイリストです。


説明

 村上春樹 著 小説『騎士団長殺し 第1部』に登場する音楽をまとめた、スポティファイのプレイリストです。
 基本、登場する順にまとめてあります。
単にミュージシャンの名前が出ただけのものも入れたりしています。
 演奏者や曲目は、スポティファイで見つけれた場合には、作中に登場するものと同じものを、それがはっきりしない場合は、私の好みのチョイスです。
 同じ曲が何度も登場する場合は(「薔薇の騎士」など)、入れたり入れなかったりしています。



https://open.spotify.com/playlist/0pm2qoTy3xDxQNwB5h0NGm?si=viaqCPXzRSiYAkTQvhPt0g&nd=1


こうして、登場する音楽だけをまとめて聴いてみると、また別の角度から、別の次元から、小説の世界を感じることができて、とてもいいものです。

この『騎士団長殺し』は、オペラが多く出てきて、クラシックが多いのですが、ところどころにジャズやポップスや、あるいは「ゴミ収集車の流すメロディーが風に乗って微かに聞こえてきた」りして、こうして小説の中に登場する音楽だけに注目して聴いていくと、村上春樹さんも実際に音楽だけに注目して、プレイリスト的なものをつくっているのではないかと思えてきます。
そろそろジャズが必要だな、とか、スパイスとしてロックがいるな、とか、そういうのを考えて文章に出しているのでは、と思いました。

ぜひ、『騎士団長殺し』のプレイリスト、聴いてみてください。
第2部も、プレイリストはすでに作っていますので、ノートにまとめ次第、投稿したいと思います。






以下、音楽関連の文章の登場するページを記しています。どんな言及なのかわかるように、文章をそのまま引用しています。

途中から、有料にしています。
小説を読むのと、そのプレイリストをつくることは、私の趣味でやりましたが(たのしかった)、こういう、何ページに何が書いてある、というのをまとめるのは、「仕事」としてやりました(たいへんだった)。こんな簡単なまとめでも、数時間はかかります。その対価(交換価値)として、実際には割には合わないのですが、最低ラインの100円としました。




騎士団長殺し
第1部 顕れるイデア編

音楽プレイリスト。32曲。2時間39分。


音楽に関する文章が長くて、引用が長くなるところは、ページ数のあとに「~」をつけて、省略しました。


音楽に関するシーン。

p.36(このプレイリストでの1曲目、2曲目、3曲目
 CDプレーヤーにはシェリル・クロウの最初のアルバムが入っていた。私はそれを三曲ほど聴いてから、スイッチを切った。

p.36
 沈黙が耐えられなくなったので、またCDプレーヤーのスイッチを入れ、シェリル・クロウを何曲か聴いた。そしてまたスイッチを切った。沈黙は静かすぎたし、音楽はうるさすぎた。でも沈黙の方が少しまはましだった。

p.39(4曲目
 グラブコンパートメントを開けると、中に五、六枚のCDが入っていた。そのうちの一枚はイ・ムジチ合奏団の演奏するメンデルスゾーンの八重奏曲、その音楽を聴きながらドライブをするのが妻は好きだった。弦楽四重奏団がそっくり二つぶん入った奇妙な編成だが、美しいメロディを持った曲だ。メンデルスゾーンはまだ十六歳の時にその曲を作曲した。妻がそう教えてくれた。神童だ。

p.40(5曲目、6曲目
 私はシェリル・クロウのCDをプレーヤーから取り出し、そのあとにMIQのアルバムを入れた。『ピラミッド』。そしてミルト・ジャクソンの心地よいブルーズのソロを聴きながら、高速道路をまっすぐ北に向かった。

p.57
 まだ読んでいない何冊かの本と、一ダースばかりのCD。

p.60
 彼は少し考えた。それから言った。「あなたはものごとを納得するのに、普通の人より時間がかかるタイプのようです。でも長い目で見れば、たぶん時間はあなたの側についてくれます」
 ローリング・ストーンズの古い歌のタイトルみたいだ、と私は思った。

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