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CONVERSE ALL STARの話 #5 魅惑のCT70編 破

前回の記事で、USA規格のオールスターシリーズの一つ、CT70ことチャックテイラー70について、アバウトにも程があるレベルの解説をさせていただきました。
 
 
ブランドの成り立ちがやはり日本のコンバースと違ってくるので、ああいう違いが少しずつ生まれてくるのはとてもおもしろいですよね。
 
 
僕自身書いていて新たな発見や魅力に気がつく事ができ、より自分のシューズに愛着が湧いてしまいました。かわいいなぁこいつら!
 
 
そんなかわいい奴らを比べるのは少し抵抗がありますが、今回はCT70と日本製のオールスターを比較し、より具体的に違いをお伝えしていきたいと思います。
 
 
結果的に「こっちの方が欲しいな」と思ってもらえたら嬉しいですし、「両方欲しいな」という気持ちになって頂けたら最高です。後悔しないと思うので買ってください。
 

 
ちなみに、
 
 
比較するとは言っても結果的に、思ってた以上に全然違うスニーカーなのでもしかすると意味のない比較かもしれません。
 
 
それでも、という方はぜひ最後までお付き合いくださいませ。よろしくおねがいします。



1. CT70とMade In Japan



まずは、何故にこの二つを比べるかという話をしなければなりません。
 
 
どちらも素晴らしい靴で、こまか〜く解説してくださる方はたくさんいらっしゃるのですが、実際欲しいなぁ!となると、円高円安のタイミングなどでちょっとズレることはありますが、CT70と日本製モデル、だいたい同じくらいの値段なんですよね。日本円にして、どちらも12,000円くらい。
 

そしてそれぞれが、「日本では買えて、海外では珍しい」日本製「海外の人は買えて、日本では珍しい」CT70と、似た境遇の両者。

 
付属する靴紐もどちらもコットンのものだったり、こうした少しの共通項もあり、「ちょっと良いオールスター」を探す時、何かと比較される対象になりがちなんです。


僕はもちろんどちらも好きです。どちらが良い!という話はちょっと難しいですが、今回はこいつらの違いについて、極力ざっくりとお話しさせていただきますね。



2.シルエット感



まず大前提として、CT70と日本製モデルは別物としてお考えいただきたいです。製品の型番違いとかではなく、スニーカーとして、です。テニスとバドミントンくらい違うとお考えください。


なぜそんなことをいうかというと、CT70はその名の通り70年代以前のを、日本製のモデルは80年代以降のオールスターをベースとしています。


前回前々回で少し触れましたが、ヒールパッチやトゥの形状、ラバー部分の光沢感など、パッと見でわかる違いは結構ありますが


紐をしっかり締めたときのシルエットがまぁまぁ変わります。


以下、水色がCT、白が日本製です。


トゥの形が丸く、ラバーが厚めなこともあり、ボリューム感のあるCTに対して、日本製モデルはつま先のトゥキャップが小さいため、スッキリとした印象になります。比較的どちらも羽根が閉じ、真ん中によってくれるので締め甲斐がありますね。

こう見ると結構つま先のラバーが占める面積の違いは分かり易いですね。同じサイズですよコレ。どちらも27.5cmです。


ただ、これはサイズを少し上げてしっかりとシューレースを締め上げることを前提としたシルエット感なので、小さかったり、ジャストすぎるサイズ感では両者の美しいシルエットを活かすことは難しくなります。かえって靴が小さそうに、足が窮屈そうに見えてしまいシルエットが悪くなるのでくれぐれもサイズ感は間違えないように。


僕のnoteでは口が酸っぱくなるほど言い続けますが、サイズは最低でもハーフサイズ(0.5cm)以上は必ず大きいものを選ぶようにして下さい。皆のサイズ選びが上手になるまでどれだけ酸っぱくなってもずっと言い続けます。


シルエットとしては、感覚的な話にはなってしまいますがよりボリューミーでアメリカンな印象のCTと、革靴みたくシャープなシルエットで綺麗めスタイルの日本製。というイメージですかね?


やりたいファッションに応じてカラーを使い分けてみるのも面白いかもしれません。

3.クッション性



まず大前提として、そもそもオールスターにクッション性を求めないで下さい。……いや、違うんです、クッションの良く効いたオールスターはあります。


ただ基本的にはローテクスニーカーの宿命と言いますか、基本的なオールスターの宿命と言うか、ともかく「何時間歩いても疲れない!」みたいなのは正味無いです。前々回でも述べたように、オールスターの履き心地はクッション性によるものではなく、履きこんだときの足馴染みによって生まれる快適さにあります。


ただ、インソールに関してもCTと日本製モデルは比べると違いは出ます。右が日本製、左がCTです。

僕の私物がコラボものなのでそのブランドロゴが邪魔してますが……、見た目がヴィンテージ調の日本製モデルは定番モデルのようなしっかりめ、ハードなインソールですが、CTのそれは比べるとフカフカした柔らかなものになっています。ラバーソールが少し厚い分、若干ですがCTにここは軍配が上がるかと思われます。


ただ、CTのクッション性がすげーよいかと言うとそうでもなく、好みの問題になってくるかと思います。常に足が沈み込んだような状態になるのが苦手という方もいれば、地面の感覚がダイレクトに伝わってくる堅いソールは辛いという方もいます。


個人的にはこの、ちょっとふっくらしたソールはなんだか気持ち良くて好きなので、別物として、こちらも試していただきたいところですね。

ちなみにすっかり忘れていたのですが、CTには当時、プレイヤーが靴に自分の名前を書いていたプレイヤーズラベルのプリントがシュータンの内側にあります。実際名前書いてる人いるのかなぁコレ。


4.CT70はどこで買えるの?



たぶんこれ、何よりも気になってる人多いんじゃないかな……?


前回の内容と重複してしまいますが、CTは国内では正規販売されていません。
 
正規品を販売しているお店はあると思いますが、それは正規に認められている販売ではありません
(ややこしい)。


税関などで基本的に止められてしまうので一度に大量に持ち込むことの出来ないCTは、こっそり販売しているセレクトショップや古着屋さんでは割増した値段で取引されています


海外で正規販売されている正規品を購入するときは基本的に通販サイトで購入することがほとんどですが、これも運が悪いと税関で止められてしまうことも稀にあるそうなので、注意が必要です。


主な購入先としては
 

SSENSE
 
SNS(SNEAKERSNSTUFF)

 

が通販ではメインなものとなり、どちらも海外からの発送となるので配送代はちょっと高いですが、それはどうしようもありません。


もちろんメルカリ等のフリマサイトで狙うのもアリですが、近年ではフェイク品も全く珍しくないので目利きには注意が必要です。評価ゼロの人や日本語の怪しい出品者からの購入は気を付けてください。


気に入ったCTがあって、決済まですすめたら後は無事にお家まできてくれることを信じて祈りましょう……。今のところ止められたという話は僕の周りではあまり聞きませんが、億万が一のバッドラックもありうるので、その覚悟の上でポチってみてください。


実際、「ここなら売ってるよ!」みたいなお店も何件かありますが、そのお店の存続に関わりかねないので大声では言えない話なのでここでは割愛させていただきますね。どうしても、という方は直接聞きに来てください……笑


5. どっちも違ってどっちも良い


いかがでしたでしょうか?
思ってたより違いました?それともあんまり変わらなかったですか?
最終結論がこれかいというツッコミが聞こえる気がしないでもありませんが、どちらもとても良い靴なのでこれに尽きます。


両者でシルエット感やクッション性など全然違ってくるのでもはや同じオールスターとしての比較は正直検討違いだったかもしれませんが、皆様のお役に立てれば何よりうれしいです。


僕自身こいつらをじっくり比べてみて新たな発見も多く、さらに大事に履いてやりたくなりましたね。


長々とお話してまいりましたが、今回はこの辺で。
 
 
次回はちょっと未定ですが、幾つか書きたいテーマはあるので気長に待っていただけると嬉しいです。
 
 
それではまた
 
 
 
リーラ

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