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緋月 燈
2015年4月29日 16:29
夜の帳も深まってピアノが粋に弾ければセピア色のバーも色に染まるここにいないベースの弦もこの身に響く鼓動で奏でりゃ身体の奥底 衝動ふつふつこれが恋かと見知らぬ錯覚音に魅入られ聴き入る世界勝手に刻むリズムに歌いたい調子が合えば通じたってこと?やがて夜も更け夢も終わる恋のような熱もいずれ冷めるわだからせめて喉の奥に熱を湛えて今日も夜の闇に溶け込む©20
2015年4月26日 14:56
世界はわたしの知り得ないところで編まれ織り成され紡がれてゆくわたしはわたしの知ることしか知ることができないきっと当たり前のことなのに想うたび 知ってゆくたびその奇跡を また知ってゆくこの街で歩いてゆく通りすがる人々にあなたの世界があるように幾億の世界の最大公約数がきっと世界と呼ばれるものそれは地球を飛び越して宇宙の果てまで覆うのだろうわたしたちの世界は地球ひとつ
2015年4月21日 00:01
こころは暗い森射しこむ 月のひとすじ私しかいない闇の棲家に眠りを忘れかけた魂が横たわるここはどこで わたしはだあれ?なんて腐蝕の問いにはもう飽いた繭の裡 さざめく嵐に涙することもできないで藻掻いてる月が奏でる子守唄今は風に掻き消されて時の訪ないを待つ小さく立てた爪が傷付けた君を抱きしめる腕はあるのだろうか伸ばされた指先を掬ってくれるぬくもりよ涙はいつ果てた
2015年4月18日 01:08
さあ 音楽を始めよういつか僕が見た夢を金いろの光に満ちたまぶしい夢僕の光君のことさ僕の太陽は笑っていたね君が笑ってくれると陽だまりが生まれ僕まで笑顔になれるんだ君はどこまでも輝いているのになんて僕は無力なんだろう君の笑顔の半分でも返せてたらいいのに君のため 歌うこの歌がどうか届きますように©2015 緋月 燈AmijakanWatch https:
2015年4月15日 22:46
ふたりの生きる音を刻む針似ているようでちがう君と僕同じ刻の中に溶け込めて仕舞えばいいのにねふたつの針を止めて赤い赤い炎で熔かすひとつにできたら心の臓を一にして血も心もすべて分かち合えるひとつになれるかしらああでも そしたらふたり触れあえない僕が君で 君が僕でいつかそれすら忘れてしまいそうだから忘れて仕舞えばいい逢魔ヶ刻に魔が差した一瞬の影絵さ僕は僕で
2015年4月12日 17:29
太陽と呼ぶには弱い光月はあなたに何ができるだろうあなたへ続く道など今は何も見えないけれど創ってゆけると信じているあなたは太陽となって輝いているから月はせめて夜の間眠れる場所を差し出せたらいい諦めかけそうな今わたしは試されているのだろうもっともっと上へゆくためにもっと磨いて もっと美しくわたしは月の燈火あなたの輝きがもっと増しますように祈っているよ©2015
2015年4月12日 15:53
逢えないあなたに会いに行きたい昼も夜も想わない日なんてないでもやっぱり あいたいんだ会っても 言葉はいらない傍に居られるだけで幸せだからどうか忘れてしまわないでふと見上げたら夜空にまします月のようにあなたを想うひとがいること一人で生きてくしかない我ら想いが何を為すかなんてわからないけど想いだけでも寄り添えたらと願わずにいられないあなたの道が幸せに満ちていますよう
2015年4月11日 01:53
あの日埋めた恋心は涙で包んで包んで固めた土に納め墓標も立てず眠らせたはずだった語られることなく留められることなく風の前に掻き消えるとああ なのに幾年の時を前に咲いた花いつ芽吹いたというのいつ咲いたというのいつの間に こんなにも育った恋という心の種あの日の想いを咲かせる甘い香りにまどろんでもいいだろうか夢ではせめてあなたに逢いたいこの心が 愛と呼べるく
2015年4月11日 00:20
波間に漂いながら天に瞬く火をみつめている蝋燭の灯のように ちらちらと儚い光を燃やしていのちの炎ただ輝く その姿が美しいぬくんだ風にゆらめく星の灯よ遠ざかる灯が燃やすさいごの光闇の奥 いつか同じ場所にゆくのでしょういのちの歩幅は違うそれでも いつか逢える先に行ってこのいのちを見守っていて輝きはきっと君のが眩しいああ まどろみのなか夢のような灯火を・・・©2
2015年4月7日 23:32
若葉のころあなたを知らなかったあの頃よりもかたくなであの頃よりもやわらかいわたしは今 どんな香りを漂わせるのだろう何も知らなくて何かをわかっていたのでしょうかけれど今あなたを知ったわたしをそんなに嫌いじゃないわあなたを想って少し微笑むことができるからやさしくなれたかはわからないけどほんの少し微笑みを絶やさずにいられたらそれはきっとあなたのおかげね寒の戻りが不意
2015年4月2日 01:27
いろんなざわめきに満ちた世界で静寂の海に漂うことを願う喧騒の中に放たれる言葉は無鉄砲だったり時に無意識の毒も混ざっていたりして触れるには痛すぎる聞いているだけで涙も零れてしまいそうなくらいああ 潮騒を聴きたい胸を攫っていくような母なる命の響き抱きしめてはくれるけど見守ることしかしないこの星のやさしさねえ わたしを見ていてわたしの命を燃やしてゆけるように涙にも
2015年3月30日 02:08
身体の奥にあなたの声が残っているあなたが奏でた音は悲しげでも未来の光が射していたあなたがくれた光を闇をどうすればいいのかわからないでいるああ けれどそんなことより愛しているの伝えるなんておこがましくてこの胸に密やかに燃やしているだけでいい華のように想っている想っているよそれだけは許してねああ、ありがとうあなたがいてくれることに笑ってくれることにありがと
2015年3月27日 23:16
なぜ生まれたのかと問いたいくらい行き場のない情動 留まることを知らぬ怒りとも悲しみともつかぬ想いが泉の如く突き上げるわたしがわたしを許せない泣くことすらできぬ空の慟哭苦し紛れに立てた爪痛みも荊の棘に切ない天など見上げるほどに尊く遠く 膜に遮られて昏い底の地を見つめる藻掻いて 足掻いて 底の底まで立ち上がれない嘆きも果てるまで光のみえない闇に眠ろう許せない気力す
2015年3月26日 23:12
清らかな水に打たれたらこの心に巣喰う闇も晴らせるでしょうか水の流れにまかせ風の向かう先へ共に歩んでいきたいのに無機な塊が邪魔をするきっとそれはワタシが築いた壊せど壊せど現れるああ なんて無機光も闇も全部呑んでもこの異物だけは呑めやしないわ流してしまうにはもはや大きくなりすぎてしまった少しずつ少しずつ瓦解させ痛み苦しみ 涙流れてもこの先はないと感じてるから見ぬフ