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『牧野図鑑は終わらない!』が終わってしまっていた件

見に行きたかったのに行けないまま、昨日、終わってしまった。
『牧野図鑑は終わらない!』
このタイトルも、すごくいい!

牧野図鑑は終わらないが、会期は終わってしまったわけだけれど。

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1940年に出版された『牧野日本植物図鑑』は、それまでの日本の近代植物学50年を牽引してきた“大牧野"による総まとめであった。同時に、決して牧野富太郎一人の手による著作ではなく、当時の植物学会の英知を結集した出版物でもあった。果たして現在まで後継版が愛され続ける牧野図鑑の魅力はいかにして生み出されたのか? 世界的植物学者・牧野富太郎と、牧野が最も信頼を寄せた植物画家・山田壽雄による図鑑の原図から見えてくる、わが国の金字塔的出版物・牧野図鑑の成り立ちを、門外不出の図版の数々によって解き明かしていく。 「今回本書では、このような多くの関係者を魅了した牧野図鑑の魅力を、その成立期にさかのぼって紐解きたいと考えた。後述する主に時間的な事情から、本書は大きく二つの柱で構成することとした。一つは北隆館に現存する牧野富太郎本人が描画した『牧野日本植物図鑑』の原図を全点紹介することで、その際に図が描画された背景が読み取れるものについてはできる限り言及した。二つめは東京大学総合研究博物館で発見された植物画家・山田壽雄の彩色画と、同じく山田が描いた牧野図鑑の原図を比較する試みである。牧野図鑑の原図の元となる植物画がそのような事情で描かれたのか、それらの試みがどのように後の牧野図鑑として形を成したのか解説した(邑田 仁「はじめに」より)」

私は、絵を学んでいたことがあるが、特に植物は上手くない。
鉛筆淡彩については、壊滅的だと、自分で思う。
そんなわけで、日本画科への試験は最初から諦めた。
正確に描こう、またはきちんと描こうという信念に欠けているのだ。

細密に描かれたものは、見るものに感動を与えるに違いない。
図鑑というのは面白いものだけれど、絵による図鑑は、もっと面白いに違いない。

そして、この本も。
『牧野植物図鑑の謎』。
天才には、ライバルがいた。

あくまで在野を貫いた稀代の植物学者・牧野富太郎は植物図鑑の開拓者だった。その図鑑製作をめぐる競争相手との葛藤や牧野のユニークな人間性を伝える植物図鑑黎明期の裏面史。


昨日で、連続投稿333日となった。
ゾロ目で縁起が良さそうなので、撮影してみた。

毎日、文章を書けるのは幸せである。
楽しいのだ。
絵を描くより、文章の方が楽しいなぁ。

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