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ひよこのるる
2019年8月31日 19:20
2018年11月以来発表してきたぼくの訳詩約70編の、作者別の目録です。もし気に入った作品を見つけたら、同じ作者や時代の他の作品も読んでみていただけたらとてもうれしいです。 *作曲家・ミュージシャン別の索引も用意しております。 *以下、作者の生年順に並べています。Marcus Valerius Martialis/マルクス・ウァレリウス・マルティアリス(ローマ)c.40-c.
2019年9月9日 19:17
Charles Baudelaire, L'invitation au voyage (1857)『悪の華』より。 わが子よ わが妹よ、 思い描いてごらん、遠い地へ行って 二人で送る甘い生活を! 思いのまま愛し 愛して死ぬのだ、きみにそっくりなあの国で。 あの曇り空にうかぶ 潤んだ太陽が不思議な魅力を放って ぼくの心を奪う、 きみの涙の向こうできらめく
2019年8月31日 22:52
Charles Baudelaire, L'Albatros (1861)『悪の華』第2版より。しばしば水夫は慰みに捕まえる、底深い荒海を滑りゆく船に気だるげについて来る雄大な海鳥アホウドリを。甲板に降ろされるや否や蒼天の王者は おずおずと不器用に大きな白い翼を 惨めったらしく櫂のように両脇に垂らす。天翔る旅人の 無様でだらしないこと!かつての偉丈夫の 滑稽で醜いこと