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フランス詩を訳してみる

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2019年10月の記事一覧

クレマン・マロ「自分について」(フランス詩を訳してみる 16)

Clément Marot, De soy-mesme (1538)

今やかつての私ではなく
二度と若返ることもできない。
美しかった私の春も 夏も
窓から飛び降りてしまった。
愛の神よ、あなたをわが主と仰ぎ
どの神にもまして仕えてきました。
ああ もしも生まれ変われたなら
もっと良くあなたに仕えられるだろうに。

(清水謙子の訳を参考にした。)

Plus ne suis ce que j’a

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ルイーズ・ラベ「生きながら死に 灼かれながら溺れ…」(フランス詩を訳してみる 15)

Louise Labé, Sonnet VIII (1555)

生きながら死に 灼かれながら溺れ
酷暑にあえぎながら凍えている。
人生はあまりに優しくあまりに厳しい。
激しい苦悶の中に喜びが混じる。

笑いながら同時に涙に暮れ
楽しみながら幾多の深い苦しみに耐えている。
幸せは立ち去りながら永遠にとどまり
私は枯れながら同時に青々と茂る。

これほどにも〈恋〉は私を振り回す。
苦しみのどん底にあ

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ミュッセ「悲しみ」(フランス詩を訳してみる 14)

Alfred de Musset, Tristesse (1840)

僕は 力と生命を失った。
友人たちと快活さを失った。
自分の天才を信じさせていた
僕の誇りまでも失った。

僕が〈真実〉を知ったとき
彼女と友達になれたと思った。
彼女を理解し 感じ取ったとき
もう彼女を嫌いになっていた。

それでも真実は永遠である。
真実をそっちのけにした者たちは
この地上で全くの無知なのだった。

神が語

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