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ひよこのるる
2019年10月14日 18:49
Clément Marot, De soy-mesme (1538)今やかつての私ではなく二度と若返ることもできない。美しかった私の春も 夏も窓から飛び降りてしまった。愛の神よ、あなたをわが主と仰ぎどの神にもまして仕えてきました。ああ もしも生まれ変われたならもっと良くあなたに仕えられるだろうに。(清水謙子の訳を参考にした。)Plus ne suis ce que j’a
2019年10月11日 20:56
Louise Labé, Sonnet VIII (1555)生きながら死に 灼かれながら溺れ酷暑にあえぎながら凍えている。人生はあまりに優しくあまりに厳しい。激しい苦悶の中に喜びが混じる。笑いながら同時に涙に暮れ楽しみながら幾多の深い苦しみに耐えている。幸せは立ち去りながら永遠にとどまり私は枯れながら同時に青々と茂る。これほどにも〈恋〉は私を振り回す。苦しみのどん底にあ
2019年10月1日 21:24
Alfred de Musset, Tristesse (1840)僕は 力と生命を失った。友人たちと快活さを失った。自分の天才を信じさせていた僕の誇りまでも失った。僕が〈真実〉を知ったとき彼女と友達になれたと思った。彼女を理解し 感じ取ったときもう彼女を嫌いになっていた。それでも真実は永遠である。真実をそっちのけにした者たちはこの地上で全くの無知なのだった。神が語