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子ども(未成年)が逮捕された場合に弁護士の僕ならどうするか-14(心配しすぎるのもよくない)

【 自己紹介 】

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このブログでは、弁護士である僕が、もし仮に自分が紛争・トラブルの「当事者」となった場合に、「自分だったこうするだろうな」ということをお伝えしてしています。

僕自身、これまでの人生で大きな紛争・トラブルの当事者となったことがなく、今この瞬間、紛争・トラブルに直面されている方の苦しみや不安を代弁できるような立場にはないのかもしれません。

ただ、自分が紛争の当事者となった際の対処法を弁護士目線でお伝えできれば、それが、ご覧になった皆様のお役に立てるかもしれないと考えています。

あくまで、「僕だったらこうするだろうな」ということですから、ご覧になっている方々に必ずしも当てはまらないとは思いますが、僕のやり方をヒントに、自分なりに応用していただけたら、とても嬉しいです。

ご覧になっている皆様のお顔も名前も残念ながら知ることができませんが、アクセスしてくださり、ありがとうございます。本当に励みになっています。

【 今日のトピック:少年事件 】

今日も、昨日に引き続き少年事件について書いていきます。

昨日は、高校との話し合いの事前準備について書きました。

事前の準備が大切なことは、誰も否定しないでしょうが、その理由をきちんとわきまえておくべきだと僕は思っています。「理由」というのは、事前準備していれば、「きちんと準備してきましたよ」ということが相手に伝わることです。

何も準備していないということは、何も準備する必要がないと思っていることが相手に露呈し、それが相手に伝わったら、相手は話し合う気が失せてしまいますよね(笑)。

きちんと準備していれば、答えられない質問があっても、答えられない理由を説明することができて、相手を失望させることはありません。

さて、今日は、親自身がしっかり体調を整えましょうテーマで話してみたいと思います。

自分の息子が逮捕されるなんて、本当に大変な事態です。

息子と面会に行ったり、弁護人として息子の事件を担当してくれている弁護士と話したり、学校に対しても事情を話したり・・・。

家のこともあります。僕の子どもは息子だけではありません。息子の姉である長女と、息子の妹である二女がいます。

息子が逮捕されると、どうしても息子に付きっきりになって、他の子どもたちに対して割ける時間が減ってしまいます。

弁護士は日々実感しているのですが、警察署に面会に行くのって、本当に時間がとられます。

警察署への面会は、警察署で面会する時間だけでなく、警察署までの往復時間もかかってしまいます。

警察署まで片道1時間だと、30分面会するだけでも、面会にかかる時間は合計で2時間半にもなってしまいます。

息子が逮捕されると、時間がいくらあっても足りません。

僕としても、逮捕というキッカケではありますが、息子が人生を見つめ直して、また一生懸命勉強したいと決意したのですから、それを精一杯応援したいと思います。

でも、時間は限られています。

1日は24時間しかありませんし、そのうち、最低8時間は睡眠をとって休息をとらなければいけません。そうすると、活動できる時間は残り16時間です。

しかも、食事をとったり、お風呂に入ってその後ゆっくりしたりと、なんやかんややっていれば、時間はあっという間になくなっていきます。

だから、1日に活動できる量は限られているんです。

何もかもやろうとすると、いつかどこで限界を迎えてしまいます。

少年事件は、最終的に「審判」という手続きで、保護観察または少年院送致を決めるまで続きます。

審判は、逮捕されてから、1か月半~2ヶ月後に実施されます。

そして、審判が出たらそれで終わりではなくって、審判で保護観察処分となったら、息子がきちんと保護司さんと面談に行くように支えてあげなければいけませんし、少年院送致となった場合は、少年院まで面会に行ったりする必要も出てきます。

少年事件は、本当に長丁場です。

慌てふためいていたら、いつか必ずエネルギー切れを起こします。

だから、僕だったら、長丁場であることを前提に、毎日きちんと休息をとります。

他の子どもの子育てもありますから、それとのバランスをとりつつ、自分の休息もとりながら、息子の事件に向き合います。

まあ、逮捕されると、弁護人を選任して、その弁護人の先生に面会に行ってもらうことができますから、それである程度負担を外注することもできます。僕だったら、弁護士にめちゃくちゃ頼ると思います。

親は親でしかなくって、処分を受けるのも息子本人です。必要以上に息子本人に構ってしまうのはよくないと僕は思います。

とはいえ、弁護士の立場から言わせてもらうと、少年事件では両親の存在がとても大切なので、最後の審判のときに、疲労がピークを迎えてぶっ倒れたりされちゃうと本当に困ってしまいます。

最後の最後まで、しっかり健康をキープしてもらって、万全の体制で審判に臨みたいのです。

こう考えても、あまりにも気が滅入ってしまうのはよくありません。

僕だったら、あくまで、自分の健康をキープできる範囲でサポートします。それ以上は、時間が限られているので不可能です。

僕なら、整体やマッサージなどで意識的に疲労を回復しながら、事件に対応します。

無理をせずに、自分のできる範囲で支えたほうが、結果的に最善の結果につながると思うので。

今日はこれくらいにします。

それではまた明日!・・・↓

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