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雑草って自由!

稲垣栄洋さん著の
「面白すぎて時間を忘れる 雑草の不思議」
を読んで、雑草ってすごく何でもありなんだなって思った。

例えば、人間の芝刈りでさえも、繁殖のために逆手にとって、成長点を低くすることで、刈られてもまた生えてくる。

むしろ、刈られたことで、周りの草がなくなり、
日光が良くあたるようになるというように、
刈られることを好都合に変えてしまったり、

踏まれることで、人の靴の裏に種をつけて
運んでもらう草もある。

1つの植物で、種に多様性を持たせて、
生き残る確率を上げたり、
賢い蜂だけに蜜を吸えるようにして、
上手く花粉を運ばせる花もある。

他にも、びっくりするような仕組みの植物が沢山あって、なんか勇気づけられた。

なにより驚いたのは、雑草は、踏まれても立ち上がらないということ!
踏まれても踏まれても立ち上がるイメージのある
雑草だけど、実際の雑草は踏まれたら、立ち上がるなんて、労力を費やすようなことはしないらしい。

踏まれたら、地面にそって横に伸びていくそうだ。

立ち上がらなくていいのだ。
這いつくばったまま横に伸びていったっていい。

横着じゃないし、意気地無しでもない。
生きていくための知恵なのだ。

自分が生きやすい方法で、生き抜いていけるなら、
周りからカッコ悪く見られたって、
それでいいのだ。(犯罪はダメだけど)

固定観念で、これはダメなことって頭で思ってることが沢山あるけど、自然界ではそんなことなくって、逆境もプラスに変えてしまうし、

1つの形しかダメってこともなくて、
繁殖方法も、茎の形も葉の形も多様性がある。

その強かさに読んでいて、元気づけられる。

自分を生かす方法や、
自分が自分らしく元気に生きていく方法も、
今現在自分が持っている固定観念を外して、
もっと自由に選んでいいんだっていう気持ちになった。

自然界のことをもっとよく観察して、
もっとよく知りたいと思える1冊でした。

それにしても、稲垣栄洋さんの名前の横に
「みちくさ研究家」って書いてあるのだけれど、
みちくさ研究家ってなんか良いなあ。

ロゼットで冬を越す草
(ロゼットとは、地べたに葉を広げた状態で、エネルギーを温存して冬を越す状態のことみたいです)

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