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詩(リアルと妄想)

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記事一覧

詩 (大人の階段…いつの間にか上ってる)

美味しいと思ったのはいつだろう
コーヒーの苦味に
ホッとしたのはいつだろう

お酒を飲むような
タバコを吸うような
私の中の大人の階段
少し上ったコーヒーの味

無理してたのにな

市販の甘ったるいミルクコーヒー
飲んでた頃が懐かしい
#詩 #ポエム #コーヒー #大人の階段

詩 (悲しくても笑ってしまう時があるよ)

私は笑うけど
心は曇ったままで
この悲しみは自分しかわからない

感じの良い店員さん
静かにランチする女性
電話で忙しそうなサラリーマン
同じように曇っているのかもしれない

本人にしかわからない悲しみがある

無理に前を向かなくていい
過剰に閉じこもらなくていい
少しずつ陽の光を浴びよう
#詩 #ポエム #悲しみ

詩 (制御できないんだな)

連絡先は完全消去
写真も残さない
見えるものを無くしてしまう
終わったのなら繋がりはいらない
それでも
不意に思い出す
勝手に脳裏に浮かぶ記憶
どうしようもない
#詩 #ポエム #別れ #記憶

詩 (何をしていたか気になるけれど)

目が覚めて
夢をみていたんだろうか
ただ残る
感情の余韻
夢は覚えていない
それなのに
切なさを感じるんだ
私は何をしてたんだろう
明日の今頃には
この切なさも忘れてるけど
#詩 #ポエム #目覚め #夢

詩 (出口なんてないのかもしれん)

随分歩いて気づいたよ
出口を目指して歩いていたのに
辿り着いたそこは新たな入口

ゴールだと思って走っていたけど
テープを切ったら新たなスタート

キリがない
疲れるのはもったいないから
急がす
たまには止まって
振り返ったりしながら
また進む
そのくらいがいい
#詩 #ポエム #出口

詩 (想定外は戸惑うよね)

好きだよ
でも
そんな急に
距離縮められても

ごめん
ちょっと離れるね

詩 (どうしようもない恋があります)

きっかけはあなた
仕掛けたのは私
理性とはなんなのか
落ちていった危うい恋は
続くわけもなく
物語を観ているようで
終わるまで点かない劇場の明かり
立ち上がりたい
それなのに
まだ座ったまま
流れるエンドロール
最後まであなたの名前を探してる
#詩 #ポエム #恋 #エンドロール

詩 (心が寂しい夜にふと思うこと)

一緒にいられることに満たされて
一緒にいるから疲れてた
あたりまえだと思っていた何気ない日常
君の寝顔が好きで
聞こえる寝息に安心した

君がいない
もう慣れているのかもしれないけれど
戻りたいと後悔する夜がある

詩 無題(偶然ってあります)

時間の流れは一瞬止まり
あなたの隣に誰かがいて
私の隣にも誰かがいる
互いの視線だけが交差して
また時間が流れ出す
憎みあって別れたわけじゃない
あの頃は若かったと
かわいい恋をしていたと
自分勝手な想いが巡る
あの恋があったから
今の恋があるような
次の恋はわからないけど
#詩 #ポエム #恋 #偶然