この悪夢、創作でよかった #創作大賞感想
物語の中の架空の事件、絶対に知らないはずなのに、なぜか落ち着かない。何かに似ているのか、それとも僕も何か知っていたのか、まさか夢で見たことがあったのか。読み進めていかなればならない、そんな使命感を帯びて読み進めていくことが新鮮だった。
読み始めると、この物語が緻密に設計されていることがよくわかるくらい、様々な伏線が張り巡らされている。この先どうなるんだろう、そんな思いすら嘲笑うかのような展開が目の前で繰り広げられる。現実社会ではなく、小説でほんとうによかった。
豆島圭さん