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なんで陶器市をオスかのそもそも論②

まずは何に使う器を買うか、を決めよう。

前回に続き、今回はちょっとした私なりの
陶器市関連のコツやこだわりをご披露したい。
ただあくまでも「私なりの」なのでご承知おきを。
まずは当日の獲物を何にするかを考えておくこと。
何の目的も持たずにぼんやり巡回すると、
結局何も買わないか、使い道のよく分からない
無駄なものを買ってしまうから。
※それはそれで楽しかったりもするけれど。
前述のとおり、私は湯呑、フリーカップが
メインだが、妻が同伴する場合、
彼女のお目当てはお皿などの食の器が中心。
また子どもはキッチュな絵柄のマグがお好みだ。
次に当日の予算。これもまた大問題だ。w
熱の入れ方や経験値、そしてもちろん趣味もあるので、
いくらぐらいが適正、というものはない。
がひとつ、陶器市初心者の方へ私なりの提案がある。

いくらぐらいが適価なのか、について。

コーヒーカップでもお茶碗でも取皿でも
何でも良いのだが、まず数千円程度の器を1点、
ここから始めてみてはどうだろう。
器ひとつに数千円。ま、1,500円でも良いし
奮発して5,000円も出せば十分だが、
普段遣いの器にしては少々高価に感じるかもしれない。
100均に行けばそれなりの器が全部100円の時代だし、
若い方にとっては特にそう感じるだろう。
でも初めて購入するその器は、あなたが自身の
価値観で選び抜いた記念すべき器になるし、
ある意味思いれの深い器、になるに違いない。
なんとなくではなく、意志を持って選んだ器。
そんな一椀でコーヒーを飲む、ご飯を食べる、
洗って食器棚に並べる。その時間や光景は、
おそらくこれまでとは比べ物にならないほど
豊かで充実したものになると思う。
であれば数千円なんて安くないかい?
あなたが音楽やゲームに毎月支払うサブスクの料金と
比べてほしい。たった1個、1回こっきりの数千円だ。
どうだろう、悪くはないだろう?

少々お高いのには理由も意義もある。

陶器市で売られている器が少々お高いのには
ちゃーんとした理由がある。
簡単だ、ほとんどが手作りの一点ものだから。
あらかじめ断っておくが、私は別に量産品を
頭っから否定しているわけではない。
そういう器もいくつか買ったことがある。
しかし型などを使って短時間で大量に作られる
ものとは違い、手びねりの一点ものは作るのに
時間がかかるし量産もきかない。
あなたがこれから陶器市で出会う器の多くは、
大部分が手作りの一点もの。
服で言えばオートクチュールに近い。
そしてそんな作家の多くは、小規模な工房で
こじんまり作陶している方がほとんどだ。
素敵な作品を媒介に、そんな活動を応援する、
サポーターになる、今風に言えばオシ活か?
そう考えれば数千円の投資はさして大きな
額ではないと私は思うのだが、いかがだろう?

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