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明日から始めるエッセンシャル思考

グレッグ・マキューン『エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする』を読んだ。(2023/04/05読了)

こんな人に読んでほしい

  • もっと上手に生きる方法を探している人

  • やることが多すぎて永遠に終わらないと嘆いている人

  • 時々「いま何をやっているのかわからない」状態になる人

  • いつも頭の中がごちゃごちゃして、スッキリしていないと感じている人

1. 読む前の自分

ずっと前からこの本の存在に気づいていた。図書館では予約待ちの人気な本で、書店ではいつも目立つ場所に陳列されている。SNSやネットの記事でも、よくオススメの本に選ばれている。

今年に入ってから、私はnoteを始め、就活を始め、資格の勉強を始めた。忙しいがそれなりに楽しく過ごしている。毎日朝起きてから「今日やることリスト」を作り、それを一日かけて実行しているのだが、最近計画通りにいかないことが多い。

なぜ計画を立てているのに計画通りにいかないのか。
詰め込みすぎなのか。余計なことをやっているからなのか。
そもそも、この方法で合っているのか。やっていることに意味はあるのか。

自分で決めて、自分で実行しているのに、自信がない。もやもやする。
一生懸命いろんなことに取り組んでいて、毎日疲労困憊になっているのに、これで成果が出なかったらどうしよう。すごく不安だ。

人間は日々無数の選択を行う。自分の選択に自信を持つにはどうすればいいのだろうか。

そんな悩みを抱えていたが、今日ついに『エッセンシャル思考』を手に取った。この本には、選択の仕方を教えてもらおうと思う。

2. 気付き

エッセンシャル思考とは何か。
それは、人生を豊かにするための取捨選択の技術だ。

人生は短い。無駄なことをしている暇はない。
「より少なく、しかしより良く」生きるためには、「選択」の能力が必要だ。
自分の時間とエネルギーを最も効果的に配分して、最大の成果を上げるためには、正しいタイミングで、正しい「選択」することが必要不可欠だ。

「選択」の技術を身につけるには、
まず、「なぜ人は選択を誤るのか」を明らかにする必要がある。

著者は、その理由を3つあげている。
1. 選択肢が多いこと
2. 他人の意見がうるさいこと
3. 欲ばりの時代であること

つまり、
選択肢が多すぎて何を選べばのかわからない、
優柔不断で自分で選べない、
選びたいことが多くて何でもかんでも手を出してしまう、ということだ。
ここに「選択」の悩みが潜んでいる。

そこで著者は、
これらの「選択」の悩みを解決するためには、まず「選択」に対する考え方を根本的に変える必要があると述べている。

  • 大多数のものは無価値だ。世界にはノイズが多い。99%の無駄を捨て、1%に集中しなければならない。

  • 「選ぶ」ことを選ぶ。「人から言われたからやる」ではなく、「自分で選んだからやる」意識を持たなければならない。

  • 何かを選ぶことは、何かを捨てることだ。何に全力を注ぐべきかを真剣に考えなければならない。


次に、自分の言葉で本書をまとめてみようと思う。

WHY: なぜエッセンシャル思考が大切なのか?
1. 自身の限りある時間と体力を、最も大切なことに使うことができるから
2. 「何をやっているのかわからない」状態から解放されるから
3. 自分の人生を自分でコントロールすることができるから

WHAT:エッセンシャル思考で大切なことは何か?
1. 優先順位をつけること
 →「今、何が一番重要か」を常に考えること
2. 容赦なく捨てること
 →絶対にイエスと言えない選択は、すなわちノーだ
3. しくみ化すること
 →自動的に選べるようにすること。

自分の目的や戦略を「完全に」明確にしておけば、自ずと選択肢は狭まる。また、忙しくて時間がないときは、「正しく」選ぶことができない。「選ぶ」前に、じっくりと考える時間を確保することが必要だ。


3. 今後どうしていきたいか

HOW:これからどうやってエッセンシャル思考を実践していけばいい?
1. 毎日、考える時間と考える空間を用意する。
 → 朝30分、夜30分、一人静かな部屋で考える。
2. 毎日、朝に具体的に作業計画を立てて実行する。
 → 自分の目的や将来の夢から逆算して、優先度の高い順で作業する。
3. 選択の基準を厳しくする。
 → 「絶対にやりたい!」「これしかない!」だけを選ぶ。そのために、死ぬまでにやりたいことリスト100を作る。

本を読み終わってから、自分のスケジュールを見直した。
エッセンシャル思考を実践するための、考える時間をどこに組み込むかを決めるためだ。

日中にやることとは別に、毎日確実にやることがある。この部分に考える時間を入れることにした。

【毎日確実にやること】
6:00 起床・朝ごはん
7:00 考える時間(朝)、今日やることリストの作成 
7:30 古典の時間
8:15 朝の体操
8:30 コーヒーを淹れて活動開始
日中
17:00 note書く
18:30 夕食の準備・夕食
20:00 有酸素運動(毎日同じものをやっている)
20:30 風呂
21:30 考える時間(夜)、日記を書く、今日の反省
22:00 パートナーとLINE電話
23:00 就寝

太字は新しく追加した「やること」だ。

このスケジュールなら、
毎日、考える時間、読む時間、書く時間を確保できる。
上手くいくかわからないが、とりあえず明日からやってみようと思う。


古典の時間は、著者の習慣を真似させてもらった。

たとえば私は、1日の始まりの20分間を読書にあてている。ブログや軽い読み物でなく、正統派の古典を読むのだ。以前は目覚めとともにメールをチェックするのが癖だったが、今では落ちついて1日を始められるようになった。
古典は読む者の視野を広げ、時に試練に耐えた本質的な思想に立ち戻らせてくれる。
私のお気に入りは、インスピレーションを与えてくれる思想書だ。禅や儒教、ユダヤ教やキリスト教、道教、イスラム教、モルモン教、ジェームズ・アレン、ガンジー、ヘンリー・デイヴィッド・ソロー、アウレリウス、ウパニシャッド哲学。何を選んでもいい。私たちとはまったく違う時代に書かれ、それでいて現代に通じるような思想を読んでほしい。そういう思想は、私たちの「当たり前」を打ち壊してくれるはずだ。
1日に2時間でも、1年に2週間でも、あるいは毎朝5分でもいい。忙しい日常から離れ、自分だけれいられる時間を確保しよう。

『エッセンシャル思考』p93 3-13行目

この本には、まだまだ学ぶことがある。
でも、まずは自分の考えたエッセンシャル思考を実践していきたい。


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