見出し画像

就活中の今の私にぴったりなビジネス書

森岡毅『苦しかったときの話をしようか』を読んだ。(2023/2/21読了)

こんな人に読んでほしい

・将来に不安を抱えている人
・キャリア戦略に自信のない人
・自分には何の仕事ができるのか、すぐに言えない人
・今の仕事に「やりがい」を感じない人
・就活中の人、転職を考えている人

1.読む前の自分

私はずっと仕事について不安を抱えていた。色々とちゃんと考えた上で今の生活を選択しているはずなのに、なぜか「これじゃない」「しっくりこない」と思ってしまう。
人生100年時代と呼ばれるような長い人生の中で、キャリアを判断しなければならない状況は何度も訪れる。就活だけでなく、転職、職種変更、退職後の再就職、これから何度もキャリアを判断していかなければならない。
一度しかない人生を楽しく過ごしていくためには、自分がやっていることが正しいと思える実感が必要だと思う。これで大丈夫だという自信が欲しい。どうやったらキャリアの不安を解消できるか、この本に教えてもらいたい。

2.気付き

著者は、やりたいことがわからないという人は、自分の中に軸がない。今までの人生で、自分を知るための努力を十分に行ってこなかった可能性がある、と述べている。

なるほど、めちゃくちゃ腑に落ちた。自分のことを言われているみたい。
キャリアで重視するべき「軸」というものをそもそも明確に考えていなかったし、「自分はこういう人間です」とはっきり言えるほど、自分のことを整理できてもいない。全てがまだまだ曖昧なままだ。

自分の軸は、「人生において何を大切にしているか」「仕事で重視していることは何か」によって決まってくる。よくわからなくても、今の自分の精一杯の価値観で決めていくしかない。

とはいえ、自分を知るためにどんなに努力しても、わからないことはある。
でも、これでいいのだ。「自分はこれがわからない」とわかるだけで、曖昧な状態から明らかな状態に変化し、「何がわからないかもわからない」という不安からは解消される。

だから、「自分のことなんかわからないから考えたって仕方ない」はただの言い訳だ。すでに経験したことであれば、読み取れることはいくらでもあるはずだ。そうやってわかることの範囲を少しずつ増やしていけばいい。

大事なことは、「わかること」と「わからないこと」をきちんと分けて、自分なりに納得することだ。これによって、次に何をすればいいのか、進む方向がわかってくる。これを繰り返せば、どの段階においても、「自分はやるべきことをちゃんとやっているぞ」と自信を持つことができる。

キャリア戦略とは、その人の目的達成のために、その人が持っている”特徴”を認識して、その”特徴”が強みに変わる文脈を探して泳いでいく、その勝ち筋を考えることだと著者は述べている。

自分の目的を達成するために(自分の軸)、
自分の持っている特徴を認識し(自分の強み・スキル)、
その特徴が強みに変わる文脈(業種・職種・会社)を探していくには、
「わかる」「わからない」に敏感になっていかなければならない。

「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず」という孫子の言葉があるが、まさにその通り。不安を解消するには、「知らないこと」を知ることも含めて、知る努力をすることが大切である。

3.今後どうしていきたいか

やること:①自分の強みを知る。②「MyBrand」を作る。

第3章「自分の強みをどう知るか」では、自分の強みを知るための方法を紹介している。これは、今まで自分が好きだった「〜すること」を100個書き出す方法であり、この方法によって、あらゆる職能における重要な基礎能力3分類(Thinking,Communication,Leadership)のうち、自分の強みはどれなのかを知ることができる。

第4章「自分をマーケティングせよ!」では、自分自身のブランド「MyBrand」を設計することの大切さを述べている。
「MyBrand」を設計するといいこと
1.プレゼンや面接で緊張することから解放された人生を送ることができる
2.自分のキャリア戦略の最重要な指針(方向性)を認識できる
3.「MyBrand」を設計し、設計通りに実力が付けば、自分の名前で勝負できるビジネスパーソンになる確率を上げられる

「MyBrand」を作るだけで面接で緊張しなくなるなら、絶対に作っておいた方がいい。「MyBrand」の作り方も、細かく丁寧に教えてくれているので、自分一人でも作れそうだ。

結果:
2/26に「自分の強みを知る」に取り組んで、自分の強みはThinkingだと知った。そして、その強みを活かせるスキル(職能)を決めた。(第3章クリア)
次に、「MyBrand」に取り組もうとしたが、自分の興味のあること(好きなこと)と実際の業界・職種が結びつかなくて、全然進まなくなった。業界・職種について、よく「わからない」のが原因だろう。

なので、次にやることは、世の中にはどんな業界があるのか、どんな会社があるのかを知ることだ。わかることが増えれば、決められるようになるだろう。『業界地図』と『就職四季報』を買って読んでみよう。

#読書感想文


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?