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マイ古典の森を作ろう!

私は本を読むのが好きだ。その中でも、特に古典の本が好きだ。

古典とは、時の試練を超えて、人々から敬愛されてきた本である。
私たちが古典だと認めているものは、時代や場所を問わず多くの人々からその価値を認められ、現在まで生き残ってきた。紀元前の本もあれば、50年前の本もある。星の数ほどある書籍の中で、古典だけはいつも一際輝いている。

私が古典を読む理由は、精神の栄養を取るためだ。
古典はいつも世の中から本質を見出す。古典の書かれた時代背景は、現代を生きている私とは何もかも違うはずなのに、その本質は驚くほど「今の私」に通ずる。時代も国も文化も考え方も違う人から、不変の真理を教えてもらう。そうすると、現代社会を一歩引いた目で見ることができる。

古典はいつも、私にパラダイムシフトを与えてくれる。つまり、ものの見方を大きく変えさせてくれる。これは、普通に生きていてるだけではなかなか得られるものではない。

身の回りに生きている人間から、パラダイムシフトを起こしてくれるような言葉や教訓を得るのはほぼ不可能だ。だから、私は狙って古典を読むのだ。自分の視野を広げるために、偉人の力を借りるのだ。


齋藤孝の『古典力』という本がある。

この本では、古典を読むための十ヶ条を紹介している。

第1条 一通りの知識を事前に得る
第2条 引用力を磨く
第3条 さかのぼり読み
第4条 パラパラ読み
第5条 我田引水読み
第6条 つかり読み
第7条 クライマックス読み
第8条 演劇読み
第9条 バランス読み
第10条 マイ古典の森を作る

 

この十ヶ条の中で、今の私がすぐに実践できそうなものが3つある。

第2条:引用力を磨く
ここでは、古典から引用したい文を3つ選ぶことを薦めている。
「なぜ自分はその文に惹かれたのか」
「その文とつながる自分の経験はあるか」
「なぜこのばらばらに見える三つの文を自分は選んだのだろうか」
自分の内側を探るイメージで自分とその古典を深掘りすることで、自分と古典との間につながりができる。

第6条:つかり読み
作品世界にはどっぷり浸かって読むのがよい。先入観や思い込みを一旦保留して、普段の価値基準による判断を停止してみるのが古典を読むためのコツだという。
そして、古典を日課にすることを薦めている。一定の時間に習慣として読むようにすると古典への没入が容易になるらしい。

第10条:マイ古典の森をつくる
マイ古典とは、自分にとって絶対的な価値を持つ作品を指す。一般的に有名ではない作品でも、自分にとって座右の書と呼べるほど深く入りこんだ作品なら、それはもうマイ古典だ。
自分の人格の一部になったり、何度も読み返したり、ものの見方が変わったり、引用したくなったりした場合は、マイ古典に入れるべきだ。


以上のことを踏まえ、どうやってマイ古典の森を作っていこうか。

1.まず、今まで読んだ古典の中から、マイ古典に入れる本を決める
    → リスト化して順位づけする

2.次に、マイ古典から引用したい文を3つ選ぶ。
 → マイ古典1位の本から取り組む
 → 『紙1枚!読書法』のクラシック・クオートという読書法を利用して、紙1枚にまとめる
 → noteで記事にする

3. 毎日朝30分、古典の時間をつくる。
 → エッセンシャル思考で著者がやっていた習慣だ
 → 読みたい古典リストを作成して、「絶対に読みたい本」から優先的に読んでいく。

今日はじめて、朝から古典を読んだ。とても良い一日のスタートだった。
これからも、朝30分の古典の時間を継続して、習慣にしていきたい。

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