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連載小説:芸能人の僕が干されたから、フリーランスになりました⑧


「この度は新事務所マイナスイオンスタイルを設立いたしました。私フリーアナウンサーまつもとかざみが社長としてクリーンな事務所をモットーに活動をさせていただきたいと思います。」

かざみが記者会見で話していた。俺は、大麻の容疑で7日間の拘束をされたが、保釈金を払って釈放された。恐らく半年期間はTVなどには出演することはできない。TVCM・ハリウッド出演における違約金がとんでもない額になったらしいが、前事務所ノーベルプロダクションが全額支払うことになった。大麻事件なども含めて事務所は破産になった。

「ノーベルプロダクションに所属していたメンバーはマイナスイオンスタイルに多くが所属することになりました。恐らく、不安に思っているメンバーも多いと思いますので、フォローアップもしながら一緒に突き進もうと思っている所存でございます。」

記者からの質問で、俺の復帰にに関しての質問が来た。

「中島に関してなのですが、半年の自粛生活をいまさせております。今後は芸能界に復帰できるよう、事務所をあげてサポートをしていければと思っております。」

これからのことをかざみが語ってくれた。
これで一安心できる。今後は薬物をたって、役者として精進していこうと思う。これは流石にこたえた。
自粛している期間は何をしようか考えたが、昔からデザインが好きだったのでこれを気に勉強しようと考えている。

記者会見が終わり夜かざみが家に来た。
「答弁してくれてありがとう。社長」
「社長とかやめてよ。ムズムズするから!
 緊張したし、ホントはこういう役したくないよ」
酒を飲みながら少し話した後俺らは毎度のように交わった。
今日は感謝も込めて深く交わった。

その後かざみから
「今後半年は忙しくて会えなくなるから、寂しくなるなあ」
「大丈夫だよ。いつでも来て家にいるから」
「ありがとう。自粛中は何するの?」
「元々好きだったデザインの勉強を家でしようと思っている。」
「家でできる勉強いいね。もう大麻、、、、」
「流石にやめる。もうこれ以上は迷惑かけられないからさ」
「ありがとう。半年後楽しみにしている。」
とてもかざみには感謝している。俺のことを、信じてくれているかざみをこれ以上悲しませることはできないうと感じた。いつしか俺自身もかざみに対して恋心を抱くようになっていた。

ここからMacとAdobeサービスは一式そろえた。
家から一切でないで、デザイン勉強を徹底的にやりこんだ。
後にこの経験がかなりいきることをまだ知るよしもない。

半年がたち芸能界に復帰することができた。

語り手
かざみ姉さんによって、だいぶ敦が巻き返して来ましたね。
デザインの勉強がどのように活きるのか楽しみですね。

干されるまで後3話

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