見出し画像

母のようになりたくない

先日、入浴中に
「あれっ?」
と、急に気付いたことがあります。

それは、
「私は母の事が大好きだけど、
母のようになりたいとは思っていない」
ということです。

それがどうしたと思われるかもしれませんが、
私の中では
かなりインパクトの大きい気付きでした。

この話をするのに、
ポイントが二つあります。

①「母のようになる」という言葉の意味
②母親のことを好きだというマジック

まず、①からお話します。

「どういう生き方をしたい?」
昔からこのことについて
友達と話したり、
よく考えていました。

でも、
その時に言っていた「生き方」とは、
・結婚する、しない
・子どもを産む、産まない
・どんな仕事をするか
・とんな場所に住むか
・家は賃貸かマイホームか
など、
何を手に入れていきたいのか
という話でした。

そういう視点で母を見て、
母のようになりたいとか
母のようになりたくないとか
思っていました。

「母のように結婚して子どもを持ちたい。
でも、仕事は
母のしているような仕事は向かないな。
母は同居で苦労しているから、
同居は絶対嫌だな。」
とか、そんな感じです。

今回、私が気付いた
「母のようになりたくない」という気持ちは、
それとは視点が違います。

目に見える結果や条件ではなく、
目に見えない部分の話です。


母はずっと我慢をする人生を
歩んできました。

父の実家に入り、
大家族の中で揉まれにもまれていました。
それでも、
自分の実家には帰れないから
我慢するしかないと、
散々愚痴を聞かされました。

職場や地域の人の文句なども含め、
母はいつも我慢している!と、
私にアピールしていました。

「我慢することで人生を回す」
というやり方
母は選んでいたことになります。

私はそんな母を
目の前でずっと見てきました。

欲しいものを手に入れるには
我慢をすることが必要なんだ。
我慢しないで欲しいものを手に入れるなんて
そんな甘えた考えではいけないんだ。

と、無意識に刷り込まれていきました。

そんな考えでいたので、
私も今までずっと
そういう現実が引き寄せられ、
常に我慢をする人生を歩んできました。

それにハッとしたのだと思います。
今までの当たり前を
「あれっ?」って急に思ったみたいです。

「私、それをやりたいと思ってる?
ていうか、
それ、やらなきゃダメなの?
それやらないと人生うまくいかないの?」

ただ、やりたいことをやる。
思い切り楽しむ。
好きなものは好きだから手に入れる。
そっちがいい!

そういうシンプルで素直な人生を私は歩みたい
と、思えるようになっていたのだと思います。
そして、
母のようにならなくてもいいと気付いたのです。

それが、
「母のようになりたいとは思っていない」
ということです。

②子どもは
母親のことが好きなものです。
その母親がどんな人であってもです。

そして、
「母のことが好き」ということが、
私を勘違いさせる原因にもなっていました。

みなさん、
母親以外の「好きな人」を
思い浮かべてみてください。

例えば、芸能人であったり、
スポーツ選手であったり、
「憧れの人」
と言い換えることもできるかもしれません。

「好きな人」って
真似をしたくなりませんか?

好きな芸能人と
同じような髪型をしてみたり、
同じようなファッションをしてみたり、
スポーツ選手であれば
同じポジションを狙ってみたり、
フォームを真似してみたり、
同じシューズを買ってみたり
したくなると思います。

好きな人って
そういう感じじゃないでしょうか。

ここに落とし穴がありました。

母のことが好きだと言うだけで、
無意識に
真似をしていたのだと思います。

それに気付いたのです。

母のことが好き
ということと
真似をすることは「別」なんだと
気付くことは、
とても大切なことだと思います。

真似をしなくても
母のことを大切に思っているし、
気持ちが離れたわけでもない。
母の思いが、教育が、
私に届かなかったわけでもない。

それとこれは、
全く別なんです。

母親側もこれが分かっていないと、
愛情を渡すかのように
自分の良いと思った方法を教え込もうとしてきます。
真似させようとしてきます。

でも、今はもう大人になった私たちは
自分で選択し、
そこから離れることが出来ます。

いつまでも母親のせいにしていては
時間が、人生が、
もったいないですものね。

母と同じ生き方をしなくても
母のことを大切に思っているし、
気持ちが離れたわけでもない。
母の思いが、教育が、
私に届かなかったわけでもないんですから。

そんなわけで、今回は
「最近の私の気付き」をお届けしました。

長文にお付き合いいただき
ありがとうございました☆


ある時、突然ふと
何の前触れもなく、
それについて考えていたわけでもないのに、
スッと心に入ってくることって
あると思うんです。

自分の変化を感じ取れる瞬間ですよね。

とても大事なメッセージなので、
そういったものを受け入れるだけの
心の余裕を持ちたいものです。

ひとりになる時間が
ほんの少しでもあるといいと思います。

ちなみに、私はたいてい
お風呂に入っている時です。

皆さんはどうでしょうか?



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?