韓国料理#11.サバの煮付け~付け合わせの酢の物もいい~
最近ようやく美味しさが分かるようになった韓国料理があります。それは、サバの煮付け(고등어조림)。サバの風味と脂がのったうまみを上手に引き出す辛めの味付けが最高の料理です。
韓国語ではサバをコドゥンオ(고등어)、煮付けをチョリㇺ(조림)といいます。
サバは、韓国では一般的によく食べられている魚です。塩焼きや煮付けで食すことが多いです。和食では魚の煮付けというと、醤油、酒、砂糖などで味を付けると思いますが、韓国では唐辛子を入れて辛めの味付けにするのが特徴です。
付け合わせ料理(반찬)
市場(시장)にある魚料理専門の定食屋にやってきました。
サバの煮付けを注文するとすぐに、4種類の付け合わせ料理(반찬)が出てきます。手前左から海苔と大根の酢の物、大根の葉のキムチ、エゴマの葉の漬物(깻잎장아찌)、豆腐とニラの和え物です。
これらは煮付け、焼き、鍋料理のどれを注文しても出てきます。
付け合わせの内容は日によって変わります。ただ脂がのった魚料理に合う酢の物やキムチなどのさっぱりとした料理が多いように思います。
その中で、唯一毎回出てくるのがこの豆腐です。
豆腐好きな私としては、これがあるからこのお店に来ると言っても過言ではありません(もちろん魚が美味しいからというのが第一条件ではありますが)。茹で上がってすぐの豆腐なので、温かくてふわふわしています。横に添えられているのは、生のニラを唐辛子の粉とごま油などで和えたもので、豆腐とも魚料理とも相性抜群です。
この日の付け合わせメニューの中で一番美味しかったのは、こちらの海苔と大根の酢漬けです。甘酸っぱくて、箸がどんどん進みました。次に行く時も出てきてほしいメニューNo.1。
韓国ではご飯を注文すると汁物も一緒に付いてくることが多いです。このお店も例外に漏れず、豆もやしのスープ(콩나물국)が出てきました。
唐辛子が入っているので少し・・・いや、意外にも結構辛かったですが、こちらも魚料理にはよく合います。
サバの煮付け(고등어조림)
サバの煮付けの登場です。
辛そうな見た目をしていますよね。はい、辛いです。ただおそらく見た目ほどは辛くはないと思います。
ご存じの通り、韓国料理では唐辛子をよく使うのですが、このように赤い唐辛子は色や香り付けの用途で使うことも多いです。そのため、色の割には辛さはそこまで感じないことが多いです(辛くないわけではありません)。
個人的には、サバは焼いて食べる方が好きでした。理由は簡単で、その方が魚のうまみを感じられると思っていたから。新鮮であれば尚更です。こんなに真っ赤なタレを使ったら香りもうまみも飛んで行っちゃうよ、と思っていたわけです。要は、食わず嫌いですね。
しかし、そんなことは一切ありませんでした。うまみ全開。身もふわふわで非常に美味しかったです。
◆◆◆
今では週に一度は食べたいと思うようになったサバの煮付け。
家でも作れなくはないのですが、何せタレがうまくいかない。新鮮で美味しいサバも必要ですし、やはりお店で食べるのが一番のようです。
ではでは。
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