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夏の魔法

「ひと夏の恋」と
「ひと冬の恋」

同じワンシーズンしか恋愛していないのに
何故こんなにイメージに差があるんだろう
あなたはこの2つの恋を聞いて
どんなイメージをする?

「ひと夏の恋」という言葉には
特有のやっちまった感を孕んでいる
と感じる
甘酸っぱい青春の味もあるだろうけど
あたしくらいの歳だと
刹那的で
イケナイ関係で
ノリで楽しんで燃え上がって
冷めるのも急降下
一気に終わる
ひと夏というより
一晩で終わる可能性もある(笑)
相手を見誤って
気が付けば好きになってた
みたいな事があったりなかったり
反省はしている
でも後悔はしていないって
言い切りたくような鮮やかな思い出にできる


一方で「ひと冬の恋」は
静かで深くひとりの人を愛しました
と言いたくなるようなイメージがある
冬はイベントも多いから思い出を
一つ一つ形に残して
ノリなど軽いものではなくて
その人の人格、人生、生い立ちまで
思わず一緒に背負いたくなるくらい
1人の人に人生を捧げて
燃え尽きる恋
苦しみの中で密かに生まれた恋
失恋の跡も傷が癒えるのに相当時間を要するような思い出

季節によってこんなに連想する内容が変わる
こういう妄想ゲームが昔から好きで
そういうのが創作意欲に繋がっているのかもしれない

夏と冬を比較するとそれぞれ季節の魔法を持っているんだ

夏の軽さはきっと
暑さでみんなおかしくなっちゃう説が
起因していると思ってる
何を失敗しても、何をやらかしても
きっと全ては
「暑かったから」という理由で片付くような気がするのだ
(本当は何も片付いていないw)
そして何が起こっても
「夏だから」という最強の言い訳で
色々な感情が整理されていく時もある
何故だかこの言い訳は何も解決していないのに、なんとなく納得している自分もいる
暑い季節だから南国ノリ、ラテンノリ
で思わずハッチャケちゃう
暑くて思わずいつもより薄着で出掛けて思わぬドラマが生まれた、とか
お祭りだからテンションが上がって去年まで見向きもしなかった浴衣を着てお祭りに行ったら想定外の嬉しい誤算があったとか
いろいろあるでしょう
海、祭り、花火
夏を引き立てる役者も濃い
いつもとは違う自分になれる魔法
失敗したって良い
恥をかいたって良い
夏の魔法にかかって酔って夏を楽しむ
全ては「夏だから」

そろそろ本当に何を言っているのか
訳わからなかなって来た
読者に何も伝わっていないかもしれないが、
この「夏だから」という理由で何でもアリだぜという軽〜くてチャラ〜いニュアンスはご理解いただきたい
少なくともあたしは夏にそういうイメージを持っている

さて、今年も夏が来た
今年の夏はいつも通りにはいかないと思う
だが、夏がもう一生来ないわけではないのだ
そしていつもと違う夏が始まるということでもあるのだ


新しい夏を過ごそう




さあ、灼熱の季節に飛び込め!


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