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おビールを飲みましょう!:ベルギービールウィークエンド

 お酒大好きなわたくし、春のビールイベントに目がありませんの。お花を鑑賞してたんまりと撮影したあとは、おいしいお酒をたっぷりといただく、これぞわたくし的この世の至福。

 今回は、横浜市 山下公園で開催されている「ベルギービールウィークエンド」に行ってまいりましたわ!


会場のようす。時刻は15:30ごろ


BAD BEER と書いてありますけど、この場合のBADは現代若者日本語で言うところの「やばい」「えぐい」くらいのスラング的な意味あいですわ

 事前に購入していたスターターキットのQRコードを見せて、グラス、しおり、専用コイン10枚を渡されます。

 まずここで不満。これから飲むグラスにコインとしおりを突っ込むのはどうなんですの?案の定、まずグラスを洗うことを告げられましたわ。


列をなすグラス洗い場

 洗い場は片側にふたつ、みっつずつご用意なさいませ!洗うことを前提とするならば!


ビールのブース。他に食べ物のブースもあります

 わかりづらーい!ヽ(`Д´)ノ!

 どのブルワリーのどういうタイプのビールか表示されていないので情報が伝わりません。これをいちいちウェブで確認しろとおっしゃいますの?不親切なことこの上ありませんわね!


一杯目はルプルス ブランシェ、アルコール度数は4.5%、分類はホワイトビール

 ベルギーはルプルス醸造所のブランシェ=白、白ビールということです。使っているのは小麦麦芽、コリアンダー、オレンジピールなど。つまりヴァイツェンと似たようなつくりなんですね。
 香りはあまり立たないものの、口に入れた瞬間にジェントルなさわやかさと苦みがさっと駆け抜ける感じがいたします。後味は若干の酸味がありますけれどあまり後を引かない印象。とてもさっぱりとしていてゴクゴクいける、一杯目に最適の白ビールですわ。
 ちなみにルプルスとはラテン語で狼を表すLupusを語源とする言葉。ホップの実の形が狼の顔に似ていたからなんですって。



2杯目はルプルス オペラ。アルコール度数は6.0%、分類はIPA

 すごい柑橘香!甘い香りもいたします。口に含むと思ったより香りは広がらず、やや強めのアルコール感が勝つ感じですね。くすんだ金色なのが、柑橘の皮を感じさせます。
 口の中で転がしていると、グレフル香の中から確かなホップの香りと苦みが感じられ、後味は何か突出した味とかではなく、バランスのいい香りと味がブランシェより残り、いつまでも良い香りがいたしますわね。
 IPAなのでややアルコール度数は高く、腰を落ち着けて、濃いソースの野菜料理と合わせたいですわ。



三杯目はマレッツブラウン。アルコール度数は8.0%、分類はアビービール

 アビービールとは、修道院(abbey)で醸造されたビールの総称なので、ピルスナーやペールエールといった分類とは少し違いますの。マレッツ修道院のブラウン、ということでしょうか。
 本品の感想としましては、まずは濃いめの焙煎香。チョコレートを思わせる甘い香りがいたします。口に含むとまず甘み、次いでアルコールの味がガツンと来る感じですね。口の中で転がすと濃い甘みの裏に忍んでいた苦みと焙煎香が味わえ、喉越しは濃醇、後味も苦みをメインに長く残るタイプです。アルコール度数もあってあまりゴクゴクはいけないタイプですので、チョコレートやケーキなどといっしょにいただきたいですわ!

※ちなみにこのあと通りすがりのお子さまに『あー!コップへんなもちかたしてるぅー』と突っ込まれて少しあせっていた




帰ります


 全体的に言って、使いやすさや利便性を捨てておしゃれに全振りしたイベントという感じでした。まあ、ある程度予感はしておりましたけど。
 席は立ち席がほとんど、それも二人用の物をたくさん並べるというお粗末さ。絵にはなるでしょうけれども、これではグラスを置けずにあぶれてしまう方々がたくさん出るのは自明でしょう。わたくしも置く場所も行く場所もなかったので、終始立って飲んでおりました。置く所がないと、片手にビール、片手に食べ物になってしまい、結局は食べられない……ということになってしまいます。そしていちど二人がけテーブルに陣取った人はなかなかどかないという負のスパイラル。
 また、専用アプリのマップを開いてもムダにおしゃれなクォータービューのちっさい絵が出てきて拡大必須、グラス洗い場は描かれていない、食べものやお土産用の売店などは内容のリンクは張られていない、


実際の画面


 ホームの醸造所の所を押してもリンクになっていないなど、使っていてイライラするところが大半。いったい誰のためのイベントなのか甚だ疑問でしたわ。

 ビールに罪はありませんけれども、この企画をした団体は間違いなくギルティ(ゴルゴ風)ですわね。二度と行くことはないでしょう。





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