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夏の自由研究ことはじめ

──酎愛零が植物園に自由研究をしに行こうと思い立つお話──


 そうだ、自由研究しよう。


 どうも、海辺で塩レモンサワー飲んでたら熱中症一歩手前になった私です。塩が入ってるからといってアルコールで水分補給した気になるのは禁物ですね。


 さて、noteで#夏の自由研究というタグで募集をかけていると知り、かねてからやってみたいと思っていたあるチャレンジを実行に移すことに決めました。

 時はさかのぼり、私がこの職についてまもない4月頃。新設された観光案内所でコンシェルジュとして働く私たちにお客さんから出される質問は、時節柄、そのほとんどが、桜がきれいに見られる場所、見頃の場所のありか。ちょっと有名な場所ならネット検索すれば出てきますが、求められているのはそういったメジャーなところではなく、街なかの桜並木とか、ソメイヨシノ以外の桜が咲いているところとか、そういった回答でした。
 そして春は花咲く季節、桜以外にも花の名所を尋ねられたり、あの花はまだ咲いていないのか、いつごろ咲くのかと尋ねられたり、この花は何なのかと撮影した画像を見せられたりもしました。お客さんからの質問になるべくNOと言わないのがコンシェルジュ、おかげさまでちょっとした植物博士になることができました。

 そんな数多の質問で鍛え上げられたにわか植物博士でも答えに困ったのが、『これ何の木?』という質問。どの公園になんの木が植えられているかは調べればわかっても、どれがシイでナラでケヤキでエノキなのか個別にわかるわけではありませんし、他のも花が咲いていない状態では何の木か判別するのは今の私ではできません。百歩ゆずって葉っぱの画像があればまだ何とかなるかもしれませんけれども、幹だけ見せられて『これ何』ではお手上げです。

 幹──木肌だけ見て『これはクヌギですね』『これはエドヒガンです』と答えられたらなんとカッコいいことか……!しかしネットで画像と情報を収集してみても、いざ目の前に木が現れたら、木肌だけ見て即答できるのはせいぜい5,6種類。それもそのはずで、ネットで集めた画像はあくまで一例にしか過ぎず、人間の指紋が一人ひとり違うように、木肌も個体によって少しずつ違うのは当たり前なんです。

 私の自信のなさの原因は、「集めた類例が少ない」、これに尽きます。もっとたくさんの例を集めたり、同じ木でもいろいろな高さ、角度から撮影するなどしたりすれば、それも自分の手で実地に行えば、それは鮮烈な記憶として私の脳に刻み込まれるはず!
 そうこうしているうちに5月が過ぎ、6月が過ぎました。計画自体は桜の季節が終わったあたりから構想していたものの、梅雨によってその実現は阻まれていました。
 7月も過ぎようとしている今、自宅近くの植物園に行く機会があり、その直後にこのnoteで#夏の自由研究というタグを特集していることを知って、『機は熟した!今こそ自由研究の時!』とがぜんやる気を出している今現在であります。

 研究方法としては

①樹木の多角度・高低差のある画像の撮影
②同種・他個体の画像を多く撮影
③学術用語を使わず、自分の言葉で名前と形を把握し感想を残す

ということを心がけます。

 行き先は、樹木の名前が名札や立て札などで表示されているところ。多種類があり、かつ同種がたくさんあって比較のしやすいところ。東京都内あるいは隣接する3県内にあって公共交通機関で行きやすいところ。水分の補充ができるところ、お手洗いが近くにあるところ。これらの条件を満たすのは必然的に「植物園」であると思いますので、まずは行動半径を決めるためにいくつかの植物園をピックアップする作業から始めます。

 問題は暑さとスタミナ!つい一昨日、熱虚脱ぽい経験をしたばかりです。外での行動がほとんどになるので、暑さ対策とともに体力の温存も考慮に入れなくてはなりません。ムダな動きをしないのはもちろん、なるべく身軽にして、重いもの、余計なものを持たないようにします。
 カメラはスマホでじゅうぶん。メモ帳と筆記用具は名札ひもか何かで首からぶら下げ、リュックには日傘、日焼け止め、モバイルバッテリー、お水、塩飴、ティッシュ、ウェットティッシュ、救急セットのちっさいやつを詰めて背負うことにします。ハンカチはすぐ取り出せるポケットに、タオルは現地で濡らして振り回して気化冷却してから首に巻きます。靴はもちろんトレッキングシューズ、何か拾ったり触ったりするかもしれないので軍手も必要ですね。帽子、サングラス、マスク、あとは何かあるかな?


☆   ☆   ☆


 さあ、準備は整いました!いつ、どこの植物園に、どの順番で行くかは、直前までわかりません(お天気もありますしね)。みなさんのところにも、素敵な植物園があったらぜひ教えて下さいね。



 今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 それでは、ごきげんよう。

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