クソ男図鑑Vol. 3 「カフェキチ鶴太郎」~後編~
前回の、クソ男図鑑Vol. 3 「カフェキチ鶴太郎」~前編~を読んでいない方はこちらから。(クリックしてね)
(・・・あぁ、やっと解放される。)
キチガイのようなカフェの話と、ネタ感満載のヨガの話を永遠聞かされ、私のメンタルはもう限界にきていた。
無事に店を出て、駅に向かう道中、彼からまさかの提案が。
彼「俺、車だから家まで送らせてほしい」
・・・いや、いらん。
絶対にいらん。
私「あまり知らない男性の車に乗るのはちょっと・・・。自分で帰れるから大丈夫」
彼「いや、女性を夜に1人で帰すのは心配だよ。お願いだから送らせてほしい。家に着くまでの時間でいいからさ、もう少しお話したい。だからお願い」
何度拒否しても食い下がってくる。
しつこい。
でもまぁ、私かなり街中の大通りに面したとこに住んでるし、変なことにもならないだろう。
カフェキチがどんな車に乗ってるかもちょっと気になるし。
私「わかったよ。ありがとう」
そして駐車場に向かう。
自ら送ってくって言い出すんだから、それなりにいい車に乗ってるんだろな。
・・・その予想は見事に外れる。
案内されたのは、今にも壊れそうで塗装錆びてる赤いオンボロの軽。
もうドン引きとかいうレベルを超えて笑えてくるぐらいのオンボロさ。
こんなボロい車、路上で見たことないよっていうレベルのオンボロ。
助手席に乗るのが恥ずかしいぐらいのオンボロ。
車までネタwwwww
万が一のことがあった時に備えて、こっそり車のナンバー盗撮。
そして車に乗る。
走り出す車。
それと同時に、聞いたこともないような音が響く。
めええええええええええええええええ
めええええええええええええええええ
めええええええええええええええええ
羊でもいるのかな?って思うレベルにめええええええええええってエンジンが鳴く。
アクセル踏むたびに、めえええええええええええええええ。
信号で止まると鳴き止む。
また走り始めると、めええええええええええええええええ。
ほんとやめてwww
無理www 笑うwww
羊の鳴き声が鳴り響く中、いきなり頬を撫でられる。
彼「玲奈ちゃん可愛いから、このまま帰したくない。2人きりになれるとこ行きたい」
はい、きたーーーーーーーー
鶴太郎、お前もか。
ヨガのマインドとか語るくせに、しっかりと下心はあるんか。
私「いや、無理です。家まで送るだけって言ったよね。私は全然2人きりになりたくない」
彼「俺さ、今までワンナイトとかしたことないんだけど、玲奈ちゃん可愛いから我慢できない。玲奈ちゃんで練習させてほしい」
おいwwwww
今しっかりワンナイトって言ったなwww
しかも私練習台かよwwww
誘い方下手すぎるやろwww
私「いや無理です。1つ聞いていい??今にも壊れそうな羊の鳴き声する車でワンナイトのお誘いとか、どこに勝算を得て誘ってきたの?笑 私がOKすると思った?悠介くんとセックスしても、絶対片岡鶴太郎が頭をよぎるし、絶対頭の中で羊の鳴き声のBGM流れちゃう。笑 ここまで言われてまだ誘える?無理だよね?笑 そこの交差点のコンビニで降ろして」
しっかり自宅の近くのコンビニまで送らせる。
鶴太郎、涙目wwwwww
私「おつかれーーー」
はい、終わり。
ワンナイト狙ってくる男、ほんと嫌い。
超絶イケメンのハイスペ男子ならまだしも、カフェキチ鶴太郎が調子に乗るなよ。
女口説く前に、まず車買い替えろよ。
羊飼いのカフェキチ鶴太郎に改名するぞ。
お疲れ様でした。