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マキネマ〜私的映画感想文〜

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映画好きライターによる、私的な映画レビュー。観た映画のメモがわりにも使います。
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2022年3月の記事一覧

アカデミー賞が発表されましたね!

アカデミー賞が発表されましたね!

『ドライブ・マイ・カー』が、見事、国際長編映画賞を受賞!
作品賞も・・・と、ちょっと期待してましたが、いやいやノミネートされただけでも十分スゴすぎることですよね。

今回のアカデミー賞は、ウィル・スミスのビンタ話がやたらニュースとかで取り上げられて、そこはもういいよ~って個人的には思っております。
(ビンタする方も悪いけど、脱毛症の人を壇上でネタにする芸人もどうかと・・・)

脱・白人&男性至上主

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「ラ・ラ・ランド」監督:デイミアン・チャゼル/2017

「ラ・ラ・ランド」監督:デイミアン・チャゼル/2017

3月28日、いよいよ米アカデミー賞が開催されますね〜。「ドライブ・マイ・カー」のノミネートもあり、今からドキドキ!!

そんなわけで、今回のレビューはアカデミー賞でも6部門に輝いた『ラ・ラ・ランド』!

〜 こんなお話 〜

夢追う人々が集うロサンゼルス。映画スタジオのカフェで働くミアは、女優を目指してオーディションに挑戦する日々を送る。一方、場末のバーでピアノを弾きながら、自分の店でジャズを心ゆ

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「戒厳令」監督:吉田喜重/

「戒厳令」監督:吉田喜重/

〜こんなお話 〜

大正十年の夏も終りに近いある日、小さな風呂敷包みを持った女が、北一輝のもとを訪れた。朝日平吾の姉と名乗る女は、風呂敷包みに入っている血染めの衣を一輝に渡した。それは、安田財閥の当主・善次郎を刺殺し、その場で自殺した平吾の着ていたものであった。平吾の遺書を読む西田税、その遺書には明きらかに、北一輝の「日本改造法案」の影響が読みとれた。一輝はその衣を、銀行へ持って行き、現われた頭取

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「ドライブ・マイ・カー」監督:濱口竜介/2021

「ドライブ・マイ・カー」監督:濱口竜介/2021

〜 こんなお話 〜
家福悠介と音、夫婦の間には、長くつづく二人だけの習慣があった。ひとつは家福が舞台の台詞を覚えるときの方法で、家福は、相手役の台詞部分だけを音がカセットテープに録音し、それに自分の台詞で答えながら台本を覚えてゆくという手法を好んでいた。家福は愛車「サーブ900ターボ」を運転するときにこのテープを流し、自分の台詞をそらで繰り返しながら台本を身に染みこませた。そんなある日、音が急死す

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