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復活趣味 旅と読書と

蜜月期と別れ


旅と読書は、大人になって楽しめなくなった趣味でした。旅は大学生の時に狂ったように行っていて、社会人の初めの頃も年4回くらい行っていました。ですが、仕事が忙しくなるにつれて、心から楽しみにする旅から、友人に誘われるままにただ大きく移動している旅に変わっていきました。コロナをきっかけに友人との旅行も減らし、頻度を下げて様子を見ました。
読書は小中高と週一で市の大きな図書館に行くほど好きでしたが、大学に入ると講義の本ばかりになり小説など楽しむための本が減っていきました。社会人になりビジネス書は読んでいたものの、どちらかというと悩んだ時に縋るように読む物で、心を満たすために読むものではなくなっていきました。

再会


それがこの2023年、急に両方純粋な趣味に戻ってきました。それが嬉しく残しておきたかったので、しばらく書いていなかったnoteの更新にも結びつきました。旅行も読書も、形を変えた発展形として趣味に戻ってきました。
まず旅行は、友人と行く旅行から一人旅へと好みが変わりました。これまでむしろ一人旅は苦手だと思っていました。なんとなく誰かと話していないと落ち着かなくて、うまく楽しめないイメージでした。
ところが偶然、友人との旅の後半から1人になる機会があり、気合を入れて一人旅を楽しもうとしたところ、普段人といると優先順位を下げてしまう博物館をトッププライオリティに持ってくるなどできて非常に有意義でした。
気合を入れて楽しもうとしたことで、その土地のことがより深く知れたり、自分の好みをじっくり考える時間が取れたことが良かったようです。
次に読書は、読む本が元の現代小説から純文学に変わりました。現代小説は激しい起承転結があり何が起こるかわからないのが楽しかったのですが、純文学は出来事自体はありきたりだったり波が少ない中で心情の変化が事細かに書かれます。そんな静かな出来事をじっくり見られることや、古い描写から当時の暮らしを知れることに魅力があります。

推察


このふたつの趣味を一つの記事に書いたのは、発展的に復活した理由に共通点がある気がしたからです。
ここ数年のホワイト企業への転職により、心身の余裕が十分に戻り、自分の内面に集中できるようになったことが大きな理由だと思います。忙しく追い立てられていると、外部の刺激にばかり敏感になりますが、外部要因が落ち着いているとそれほど強く注意を向け続ける必要がなくなり自分の内部に集中することができます。その結果、自分の好きなことで旅程を埋めることや人の心情描写を見て自分の感情がどう動くかに注意を払うことを楽しめるようになったのだろうと思います。
自分の内面に注意を向けることで、自分は異世界に興味があると再確認できました。旅行も読書も、過去であったり外国であったり、架空の世界であったり、異世界に入り込むことができるのが魅力です。特に過去も外国も、「その時代や場所にとって当然のこと」が好きで、当時のラジオや新聞を博物館で聞いたり小説で読むのが好きです。
これらは大学の頃から好きだったものがあるのですが、忙殺されたり心理的安全性が確保されていない組織にいて忘れてしまっていたようです。「心身ともに自分のケアをきちんとすれば、一度忘れてしまってもまた取り戻せる」というのが今回の学びでした。今度は無くさないように、大事に育てていきたいと思います。

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