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思い煩いに勝利する

[ペテロの手紙 第一 5:7,8,9]

あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです。身を慎み、目を覚ましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、吼えたける獅子のように、だれかを食い尽くそうと探し回っています。堅く信仰に立って、この悪魔に対抗しなさい。ご存じのように、世界中で、あなたがたの兄弟たちが同じ苦難を通ってきているのです。

私たちの人生には毎日のように問題が起こります。その問題について考え、問題について思い巡らし、問題を黙想していくなら私たちは確実に心身共に弱くなり、恐れと不信仰の闇の中に入ってしまいます。

そのようにして悪魔は思い煩いを通して私たちを主から引き離し、私たちを弱らせていくのです。私たちが思い煩いと恐れ、心配の中にあるなら、たとえ礼拝の場にいても心ここにあらずとなって何も恵みを受け取ることができなくなってしまいます。

悪魔はいろいろな問題を私たちの偶像にして、私たちをその偶像の奴隷にしていくのです。

経済的に貧しければその事に集中させ、神を信じているのにどうして神は何もしてくれないのかと神を恨ませます。また経済的に豊かであれば、それを失うのではないかという恐れによって神から引き離します。

病気であればどうして神は癒してくれないのかという不信仰で神を捨てさせ、健康であればいつ病気になるかという不安で神との関係を破壊します。

悪魔とはギリシャ語でディアボロスと言いますがディアは「〜の間に」でボロスは「投げる」という意味で神と人との間にいろいろなものを投げ込んで神と人とを引き離す存在ということです。

悪魔はいろいろな問題を投げ込んで、私たちを思い煩いと恐れと不安で満たし、神とその御言葉について考えることができないようにして、神と私たちを引き離してくるのです。

この悪魔の攻撃は強力で思い煩いという罠にはまるとそこから抜け出すことはとても難しくなります。しかしこの思い煩いに勝利できる方法があるのです。それが祈って聖霊に満たされることなのです。

聖霊に満たされるとどうなるのでしょうか?その時、問題がもう問題ではなくなっていくのです。問題があってもそれに束縛されることも支配されることもなくなり、問題のただ中で主を礼拝し、主を賛美し、主の御心を行うことができるようになるのです。

貧しくても天国に行けばもう貧しくはない、病気で死んだとしても天国が待っているだけだ、お金な健康を失ってもイエス様を失うわけではないと考えることができるようになるのです。問題のただ中で主が共におられ主に愛されていることの喜びが満ち溢れ、何があっても天の平安で満たされていくのです。

そしてそのような状態になるといつの間にかあれほど苦しんでいた問題、心から離れなかった悩みがいつの間にか解決していたことに気づくのです。

祈って聖霊に満たされない限り私たちはいくら神にゆだねなさいと言われてもゆだねることはできません。

しかし祈って聖霊に満たされるなら自然に全てのことを神にゆだねていることに気づくようになるのです。

思い煩っているでしょうか?不安で眠ることもできないでしょうか?聖霊に満たされるまで祈りましょう。その時、思い煩いを持って私たちを苦しめ続ける悪魔に勝利します。

今週も祈って聖霊に満たされるよう主の御名によって祝福いたします。

緑の牧場グレースチャーチ
牧師 股村 大

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